SBK第6戦イギリスのレース2はジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。
上空が薄雲に覆われたレース2は気温20度、路面温度39度のドライコンディションでスタート。レース1で転倒を喫して10番手グリッドとなったジョナサン・レイ(カワサキ)があっという間に順位を上げて2周目に入ると同時にトップ浮上。すぐに後続を引き離して独走体制に入る。
一方、ホールショットを奪ったマルコ・メランドリ(ドゥカティ)をかわして一時トップに立ったレアンドロ・メルカド(アプリリア)が、メランドリ、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、レオン・ハスラム(カワサキ)、チャズ・デイビス(ドゥカティ)、アレックス・ロウズ(ヤマハ)らと2位争いを展開。ハスラムの2周目の転倒にメルカド、デイビスが影響を受け、ファン・デル・マーク、メランドリ、サイクスが3台での表彰台争いに突入。グループ最後尾にいたサイクスはメランドリ、ファン・デル・マークを相次いで攻略。7周目に2番手浮上するとレイと同じくあっという間に後続を引き離し、単独走行に移る。後方ではファン・デル・マークとの争いに移ったメランドリがマシントラブルに見舞われ、メルカドは転倒するなど、次々にアクシデントが発生。コース上に残るマシンは15台に。
レース中盤。レイは後続に3秒以上のアドバンテージを築いてトップ独走。2番手サイクスも、3番手ファン・デル・マークもそれぞれ後方に大きな差をつけ、トップ3台はそれぞれ単独走行で周回を重ねる。その後方ではアレックス・ロウズ(ヤマハ)とチャズ・デイビス(ドゥカティ)が順位を入れ替えながらの激しい4位争いを展開。
残り5周。サイクスがファステストラップを連発しながらレイとの差をじりじりと詰め始めた。同時にロウズとの4位争いを制したデイビスがファン・デル・マークに迫る。
残り2周。デイビスがファン・デル・マークを捕らえて表彰台圏内に浮上。
ラストラップ。サイクスはレイを追い詰めることはできずダブルウインならず、レイが今季8勝を獲得。デイビスがファン・デル・マークの反撃を抑えて3位表彰台を得た。
また、同日開催のWSSではケナン・祖フォグル(カワサキ)が優勝。大久保光(ホンダ)は9位、渡辺一樹(カワサキ)は15位、國川浩道は26位でゴールした。