SBK開幕戦のレース1はジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。
気温18度、路面温度42度のドライコンディションで行なわれたレース1。好スタートで飛び出してホールショットを奪ったのはマルコ・メランドリ(ドゥカティ)。チャズ・デイビス(ドゥカティ)が背後につけてドゥカティがワンツー。オープニングラップでこの2台に割って入ったのはレイ。トム・サイクス(カワサキ)もレイに続いてデイビスをパス。レイとサイクスはさらにメランドリもかわし、今度はカワサキワンツー体制でオープニングラップを終える。メランドリはデイビスと3位争いを展開しながらカワサキ2台を追う。
2周目に入ったところでメランドリがサイクスから2番手を奪回。レイを追いかける。この2台をサイクスとデイビスが3位争いを展開しながら追う。このカワサキ2台、ドゥカティ2台の争いのテールにつけたのはチャビ・フォレズ(ドゥカティ)とアレックス・ロウズ(ヤマハ)。6台でトップ集団が形成される。
6周目にメランドリがレイを捕らえてトップ浮上。しかしペースが上がらずに渋滞を引き起こす。その結果、そこここで順位が入れ替わる混戦に突入。10周目にはサイクス、ロウズ、レイ、メランドリ、デイビスの順に。さらにレオン・キャミア(MVアグスタ)が加わってトップ争いは7台に膨れる。
11周目。今度はロウズがトップ浮上。ペースを上げたロウズに反応したレイが12周目にトップ奪回。翌周にはサイクスもレイにならってロウズを攻略して2番手浮上。ここに続いたのはデイビス。ロウズはあっという間に表彰台圏外に追いやられる。
14周目にロウズと4番手争いを展開していたメランドリが転倒して戦線離脱。17周目にはサイクスがトップに浮上するという激しい展開。レース終盤にはロウズが少し遅れてキャミア、フォレズとの3台での4位争いに移行。
ラストラップ。レイとデイビスが並んで1コーナーに飛び込む。サイクスは若干遅れ、4位争いを抜け出したロウズに迫られる。レイとデイビスは最後まで激戦を展開し、0.042秒という僅差でレイが制した。3位争いはサイクスに軍配が挙がり、カワサキは表彰台の2席を獲得した。
また同日に行なわれたWSSの予選は、ホンダからMVアグスタに移籍したパトリック・ジェイコブセン(MVアグスタ)がポールポジションを獲得。大久保光(ホンダ)は1回目のアタック中に転倒を喫して10番手。渡辺一樹(カワサキ)は23番手でデビュー戦の予選を終えた。