SBK開幕戦フィリップアイランドのレース2はジョナサン・レイ(カワサキ)が優勝した。
気温24度、路面温度44度のドライコンディションでスタートしたレース2。今季からのレギュレーション変更を受けてレース1で4位だったアレックス・ロウズ(ヤマハ)がポールポジションからスタート。レース1で優勝したレイは3列目9番手スタート。ホールショットはチャビ・フォレズ(ドゥカティ)。1周目でロウズが首位奪取し、以下ユージン・ラバティ(アプリリア)、フォレズ、レオン・キャミア(MVアグスタ)、レイの順でオープニングラップを終える。
3周目にはフォレズがトップ再浮上。
4周目。周回ごとに追い上げてきたレイがついに2番手に浮上してフォレズ追撃体勢に入る。2台は集団から抜け出して一騎打ちに突入。そしてレイは6周目にはフォレズからトップの座を奪う。その間に後方で3位争いを展開していたチャズ・デイビス(ドゥカティ)とロウズがトップ2台に追いつき、トップ集団は4台。さらにマルコ・メランドリ(ドゥカティ)も追いつき、5台のトップ争いに発展。8周目には今度はデイビスがトップ浮上。レイとデイビスは一時集団を抜け出して一騎打ちに移るかと思われたがフォレズ、メランドリもペースを取り戻してレイに猛攻撃。13周目にはメランドリがレイを捉えてデイビスの背後につけ、ドゥカティのワンツー体勢を作る。しかし14周目にはレイが、15周目にはメランドリと次々にトップが入れ替わる。
メランドリはラスト3周までトップを死守したものの、20周目にレイ、デイビス、ロウズに次々にかわされて4番手まで後退。トップに立ったレイを今度はデイビスが猛追。ラスト2周でレイとデイビスはポジションを入れ替える。ここにロウズ、メランドリも参戦。トップ争いは4台に絞られた。
ラストラップの1コーナーに真っ先に飛び込んだのはレイ。デイビス、メランドリ、ロウズと続く。デイビスは最終コーナーまであきらめずにレイにアタック。ゴール直前に並びかけたものの前に出ることはかなわず、レイが0.025秒差でポールtoダブルウインを飾った。デイビスは2位に甘んじたもののメランドリが3位に入り、ドゥカティが表彰台の2席を獲得した。
また、WSSでは最終ラップまで続いた混戦を制してロベルト・ロルフォ(MVアグスタ)が優勝。渡辺一樹(カワサキ)は6台でのセカンド集団の中で健闘して8位でゴール。大久保光(ホンダ)は昨日の予選中の転倒で鎖骨を骨折し、決勝は欠場した。