スペインのバレンシア(リカルド・トルモ)サーキットで行なわれたMotoGPオフィシャルテストは2日目を終えた。2日目は開始1時間すぎにアンドレア・イアンノーネ(スズキ)が12コーナーで転倒。コースアウト側のタイヤバリアが破損したため、赤旗により約1時間ほどセッション中断となった。
2日目もマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がトップタイムを記録し、2017年シーズンに向けた初テストを初日に続いて制した。セッションは午前10時からスタートしたがビニャーレスがコースインしたのは午前11時前。6周を回って5周目に1分31秒617を記録すると2番手に浮上。このタイムを記録した直後にした赤旗中断となった。その後、午後1時30分前に1分30秒930と初日と同タイムを記録。午後2時30分すぎに1分30秒821と自己ベストを更新し、午後3時30分には1分30秒523とさらにタイムを短縮。そして午後3時45分前に1分29秒975とファステストを更新してトップに立ち、トータル76周を回って、そのままトップで2日目を終了した。1分29秒台を記録したのはビニャーレスのみで、バレンシアGPでホルヘ・ロレンソが記録したポールタイム、1分29秒401に迫る好タイム。ヤマハに移籍したビニャーレスだが、マシンの乗り換えに全く問題ないことを証明した。
2番手に1分30秒171でマルク・マルケス(ホンダ)。マルケスは午前10時すぎにはコースインし、赤旗中断までリーダーボードのトップをキープ。再開直後の12時15分ごろに、2コーナーでマシンを振られてグラベルに飛び出し、コースに復帰しようとしたところで転倒を喫したが、すぐにピットに戻って走行を再開。午後4時前に1分30秒171を記録し、トータル78周を回って2番手となった。
3番手にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が続いた。ドビジオーゾは午後2時30分前に1分30秒443の自己ベストを記録。その後、タイムを短縮できなかったが、3番手と好位置につけた。
イアンノーネは赤旗の原因となる転倒を喫したものの、再開後も積極的に周回を重ね、午後4時半前、その約15分後に次々と自己ベストを更新。トータル51周を回り、1分30秒599で4番手につけた。ダニ・ペドロサ(ホンダ)はトータル41周を回り、午後3時45分前に自己ベストの1分30秒686を記録し5番手に。ベストを記録した直後に走行を切り上げた。
6番手にカル・クロッチロウ(ホンダ)。トータル63周を回って、午後3時すぎに1分30秒709を記録した。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は午後1時前と遅めのコースインとなったが、トータル69周を回り、午後3時30分ごろに記録した1分30秒709で7番手となった。
ホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)は2日目も真っ先にコースイン。2017年型のポジション合わせなども行ない、トータル66周を走行。午後3時すぎに記録した1分30秒744で8番手となった。9番手に1分30秒885でアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)が続き、ジョナス・フォルガー(ヤマハ)が1分30秒948でルーキー勢トップの10番手。チームメイトのヨハン・ザルコ(ヤマハ)が1分31秒015で11番手に続いた。
ジャック・ミラー(ホンダ)が1分31秒069で12番手に。ミラーは午後1時前に1コーナーで転倒を喫した。スコット・レディング(ドゥカティ)は1分31秒118で13番手。アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は1分31秒186で14番手、エクトル・バルベラ(ドゥカティ)が1分31秒244で15番手に続き、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)の代役でテストに参加したミケーレ・ピロ(ドゥカティ)は1分31秒816で16番手に。
ポル・エスパロガロ(KTM)が1分31秒853で17番手に、ティト・ラバット(ホンダ)が1分31秒918で18番手、ロリス・バズ(ドゥカティ)が1分32秒161で19番手で続き、ブラドリー・スミス(KTM)は午後4時30分すぎに最終コーナーで転倒を喫したが、1分32秒538で20番手。ユージン・ラバティ(アプリリア)が1分32秒568で21番手、カレル・アブラハム(ドゥカティ)が1分32秒699で22番手、スズキのテストライダー、津田 拓也(スズキ)は1分33秒305で23番手となった。
アレックス・リンス(スズキ)は走行開始6周目の11時前に12コーナーで転倒、メディカルセンターでチェックを受けた後、検査のため病院に運ばれた。リンスは1分33秒761で24番手。初日に転倒を喫したサム・ロウズ(アプリリア)は2日目を欠場した。
これで2日間の日程は終了。年内のオフィシャルテストはこれが最後で、テスト禁止期間の前にはチームのプライベートテストが行なわれる予定。
MotoGPバレンシアオフィシャルテスト2日目タイム
1 |
マーベリック・ビニャーレス |
ヤマハ |
1分29秒975 |
66/76 |
2 |
マルク・マルケス |
ホンダ |
1分30秒171 |
58/78 |
3 |
アンドレア・ドビジオーゾ |
ドゥカティ |
1分30秒443 |
33/61 |
4 |
アンドレア・イアンノーネ |
スズキ |
1分30秒599 |
47/51 |
5 |
ダニ・ペドロサ |
ホンダ |
1分30秒686 |
38/41 |
6 |
カル・クロッチロウ |
ホンダ |
1分30秒709 |
45/63 |
7 |
バレンティーノ・ロッシ |
ヤマハ |
1分30秒709 |
45/69 |
8 |
ホルヘ・ロレンソ |
ドゥカティ |
1分30秒744 |
41/66 |
9 |
アレイシ・エスパロガロ |
アプリリア |
1分30秒885 |
45/61 |
10 |
ジョナス・フォルガー |
ヤマハ |
1分30秒948 |
62/63 |
11 |
ヨハン・ザルコ |
ヤマハ |
1分31秒015 |
55/61 |
12 |
ジャック・ミラー |
ホンダ |
1分31秒069 |
40/59 |
13 |
スコット・レディング |
ドゥカティ |
1分31秒118 |
42/48 |
14 |
アルバロ・バウティスタ |
ドゥカティ |
1分31秒186 |
59/69 |
15 |
エクトル・バルベラ |
ドゥカティ |
1分31秒244 |
39/59 |
16 |
ミケーレ・ピロ |
ドゥカティ |
1分31秒816 |
37/40 |
17 |
ポル・エスパロガロ |
KTM |
1分31秒853 |
33/70 |
18 |
ティト・ラバット |
ホンダ |
1分31秒918 |
36/61 |
19 |
ロリス・バズ |
ドゥカティ |
1分32秒161 |
36/52 |
20 |
ブラドリー・スミス |
KTM |
1分32秒538 |
34/59 |
21 |
ユージン・ラバティ |
アプリリア |
1分32秒568 |
38/57 |
22 |
カレル・アブラハム |
ドゥカティ |
1分32秒699 |
31/41 |
23 |
津田 拓也 |
スズキ |
1分33秒305 |
68/77 |
24 |
アレックス・リンス |
スズキ |
1分33秒761 |
4/5 |
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サム・ロウズ |
サム・ロウズ(アプリリア |
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