[Moto3] 4位入賞のバスティアニーニが総合2位を決める
2016年11月13日(日)・決勝 会場:バレンシア・サーキット 天候:晴れ 気温:22℃
コースコンディション:ドライ 観客:11万50人(3日間:20万2505人)
Moto3レポート
ポールポジションのアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)から1秒差以内に27台という大接戦の予選となったMoto3クラスは、決勝も激戦となりました。トップグループは10台以上に膨れ上がり、ライダーたちは最終ラップまで激しくポジションを入れ替えました。
Honda勢では、エネア・バスティアニーニ(Gresini Racing Moto3)がトップグループに加わり4位でフィニッシュ。総合2位でシーズンを終えました。チームメートのファビオ・ディ・ジャンアントニオは5位でチェッカーを受けて総合6位。ルーキーとしてはすばらしい結果を残しました。
ヤコブ・コーンフェール(Drive M7 SIC Racing Team)が7位でフィニッシュして総合8位。14番グリッドから9位でフィニッシュしたホルヘ・ナバロ(Estrella Galicia 0,0)が総合3位でシーズンを終えました。
初のPPを獲得したカネットは、グリッド上でエンジンストールのためにピットスタートとなり、19位でフィニッシュ。予選3番手から決勝に挑んだ尾野弘樹(Honda Team Asia)は、セットアップが決まらず21位。チームメートでルーキーながら2勝を挙げたカイルール・イダム・パウィは25位でした。
今年はライダーズタイトル、コンストラクターズタイトルの獲得が期待されたMoto3クラスですが、選手たちのケガに泣いたシーズンでした。来季はタイトル奪還を目指します。
Moto3コメント
エネア・バスティアニーニ(Moto3 4位)
「厳しいレースでした。オープニングラップからいくつかのコーナーで思うように走れず、今日は優勝争いは難しいだろう、と思いました。しかし、表彰台争いに加われたし、ラスト2周まではいいレースができていました。ただ、2コーナーでギアがニュートラルに入ってしまい、表彰台争いから後れました。表彰台に立てなかったのは残念ですが、最後までバトルを楽しめたし、レース内容はよかったと思います。そして、総合2位でシーズンを終われてよかったです。今大会は、このチームで走る最後のレースでした。長年、自分を支えてくれたチームのすべてのスタッフに、心から感謝したいです」
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 5位)
「優勝を目指していましたが、今大会はとてもハードな戦いとなりました。信じられないペースでしたが、全力で周回を重ねました。序盤からプッシュしすぎたこともあり、フロントタイヤが消耗し、ついていくのがやっとでした。今日はルーキー・オブ・ザ・イヤーを狙っていましたが、獲得はできませんでした。しかし、すばらしいシーズンを過ごせたし、がっかりはしていません。今日もすばらしいレースができたし、レースをこなすたびに成長できました。チームに感謝しています。来シーズンを楽しみにしています」
ヤコブ・コーンフェール(Moto3 7位)
「レース前はこのリザルトを想像できませんでした。予選24番手から7位でフィニッシュできて、とてもうれしいです。今日は本当に楽しめました。トップグループに加われたし、前のライダーを抜いていくのはとても気持ちがいいものでした。マシンの状態はとてもよかったです。気持ちのいいレースができました」
尾野弘樹(Moto3 21位)
「序盤からフロントが切れ込み、ペースを上げられませんでした。ウォームアップでフロントに硬いスプリングを入れたところあまりよくなかったので、決勝は元の状態に戻しました。それが結果的によくなかったのかもしれません。フルタンクではフロントのフィーリングがよくありませんでした。今年は苦しいシーズンでしたが、だからこそいろいろ学べたし、自分にとってはためになりました」