MotoGP第18戦(最終戦)バレンシアGP、Moto2クラスは、スペインのバレンシア、リカルド・トルモサーキットで決勝レースを行ない、ヨハン・ザルコ(カレックス)が優勝した。
Moto2クラスの決勝レースは気温20度、路面温度25度のドライコンディションで争われた。ザルコは好スタートでレースをリードするが、フランコ・モルビデリ(カレックス)が序盤からザルコにしかけ、抜きつ抜かれつの接戦を展開する。トーマス・ルティ(カレックス)が3番手、アレックス・リンス(カレックス)が4番手でトップの二人に続くが、序盤の7周目あたりからトップを争うザルコとモルビデリがやや抜け出す。ところが、10周目にザルコとモルビデリがコーナーごとにポジションを入れ替えるバトルを展開。これで二人のペースが落ち、ルティとリンスが接近。トップ争いは再び4台の集団となる。
モルビデリはなおもザルコにしかけてトップに浮上することにこだわるが、12周目を過ぎたあたりからザルコはバトルを控え、モルビデリがトップで周回を重ねていく。しかし、16周目の6コーナーでザルコはトップに浮上すると、引き離しにかかる。これにモルビデリ、ルティも呼応、3人は区間ラップを更新しながら周回を重ね、これによりリンスが遅れてしまう。
その後、ザルコとモルビデリのペースにルティがついていけず脱落。ザルコは20周目にはファステストを更新して、モルビデリを突き放す。終盤に単独トップに立ったザルコは2番手以下にリードを広げ、2年連続チャンピオンらしい貫禄の走りで今シーズン7勝をマークしてシーズンを締めくくった。
終盤まで2番手をキープしていたモルビデリだが、序盤のペースが影響したのか、残り3周でルティの猛追を受け、ルティが最終ラップにモルビデリを交わして2位でゴール。モルビデリは3位でチェッカーを受けた。
4番手を走っていたリンスは終盤に追い上げて来たサム・ロウズ(カレックス)に最終ラップの最終コーナーで交わされてしまい、ロウズが4位、リンスが5位でゴール。
中上 貴晶(カレックス)は序盤は10番手付近を走行していたが終盤に追い上げ、6位入賞を果たした。7位にマッティア・パシーニ(カレックス)、8位にジョナス・フォルガー(カレックス)、9位にダニー・ケント(カレックス)、10位にマーセル・シュローター(カレックス)の順で続き、23周目まで6番手を走っていたフリアン・シモン(スピードアップ)は24周目に転倒、再スタートして23位でチェッカーを受けた。