MotoGP第18戦(最終戦)バレンシアGP、Moto3クラスは、スペインのバレンシア、リカルド・トルモサーキットで決勝レースを行ない、ブラッド・ビンダー(KTM)が優勝した。
Moto3クラスの決勝レースは気温21度、路面温度22度のドライコンディションで争われた。ポールポジションスタートのアロン・カネト(ホンダ)がピットスタートとなる波乱の始まりとなった決勝。3番グリッドから尾野 弘樹(ホンダ)が好スタートを切るが、1周目をトップで終えたのはエネア・バスティアニーニ(ホンダ)。ビンダーは2番手で1周目を終えるが、2周目にスローダウンし、22番手まで後退する。
トップ争いはホアン・ミル(KTM)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ホンダ)、アンドレア・ミーニョ(KTM)、バスティアニーニらが接戦を展開。序盤から中盤にかけてはこの4人がトップ集団を形成し一度は後続を引き離すが、24周のレースの10周目あたりではトップ集団は10台前後にふくれあがる混戦となる。
この時点でトップ争いをリードしたのはミルとミーニョ。ビンダーは10周目には9番手、15周目には5番手までポジションを回復し、トップ集団に加わると、21周目にはトップに浮上する。しかし、残り3周、接戦の中で22周目の2コーナーでビンダーはラインを外し、その間にミーニョがトップに浮上。ビンダーは23周目にミーニョを交わして2番手となると、トップを行くミルを最終ラップの1コーナーで交わして、トップに浮上。そのままポジションを守り切って、今シーズン7勝目をマークした。
2位にミルが入賞し、今シーズン3回目となる表彰台を獲得。ミーニョが3位に入賞し、今シーズン2回目となる表彰台を獲得した。
バスティアニーニが4位、ジャンアントニオが5位で続き、6位のフアンフラン・ゲバラ(KTM)が最後までトップ集団に加わった。
7位にヤコブ・コンフェイル(KTM)、8位にフィリップ・エッテル(KTM)、9位にホルヘ・ナバーロ(ホンダ)、10位にホルヘ・マルティン(マヒンドラ)が入賞。
鈴木 竜生(マヒンドラ)は18位に、カネトはピットスタートから追い上げ19位でゴール。尾野は21位でチェッカーを受けた。
2016年のチャンピオンはビンダー。ランキング2位にバスティアニーニ、ランキング3位にナバーロの順となり、尾野はランキング23位、鈴木はランキング27位でシーズンを終えた。コンストラクターズタイトルはKTMが獲得した。