快晴となった第15戦日本GPは、タイトル王手でホンダのホームグランプリを迎えたマルク・マルケス(レプソル・ホンダチーム)がシーズン5勝目を挙げて、2年ぶり3度目のチャンピオンを獲得した。これで125cc、Moto2時代を含めて通算5度目、最高峰クラスで3度目のタイトル獲得は、共に史上最年少での記録達成となった。
負傷欠場のダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダチーム)の代役として土曜日のフリー走行から出場の青山博一は15位でフィニッシュしてポイントを獲得しました。
今大会を終えてホンダのコンストラクターズポイントは316点。次戦オーストラリアGPでタイトル王手をかける。そしてチームコンストラクターで429点を獲得しているレプソル・ホンダチームも同様にタイトル王手でオーストラリアGPを迎える。
■マルク・マルケス(予選2番手、決勝1位)
「レース前はチャンピオンになれるなんて思っていなかったので信じられない気持ちです。正直、今大会は不可能だと思っていました。でも、(バレンティーノ)ロッシが転倒したのを見て、優勝に向けて一生懸命プッシュしようと決めました。全力で走りました。そして残り3周で、(ホルヘ)ロレンソも転倒したことをピットボードで知りました。その後は集中力を維持するのが難しく、同じ周で4、5回コーナーでミスをしてしまいました。今回のタイトル獲得は、転倒が多かった昨年のことを考えると、とても特別です。また、ホンダのホームであるもてぎで獲得できたことも特別です。ホンダは一生懸命がんばってくれました。これまで苦戦してきたこのサーキットでその成果を感じました。僕自身もシーズン中に前進することができました。ミシュランのフロントタイヤをうまく使う方法も学びました。今年は難しい年でしたが最高の年になりました。チームや今年亡くなった祖母のためにもすばらしいことでした。きっと喜んでくれていると思います。今はとにかく勝利を喜び、さらに『マルク・マルケス』スタイルで、残りの3戦に挑みたいです」
■青山博一(予選22番手、決勝15位)
「昨年のドイツGPに(カレル)」ブラハムの代役で出て以来のMotoGPとなりました。今回の仕事は開発ライダーとしてレースを見学すること、そしてタレントカップの指導だったのですが、しっかりとレースの装備を持ってきていました。いつでも参戦できるようにと思っていたのかもしれません。しかし、レースの感覚はすぐには戻らないので、土曜日からの参戦するという状況に最初は戸惑いもありました。久しぶりのレース、それもレプソル・ホンダチームで、日本GPというなかなかできない経験の中でプレッシャーもありましたが、完走してポイントを獲得したことにホッとしています。参戦できたことに感謝しています」