GP第4戦で負傷したマルティンの経過報告
2025/04/15
2025シーズン序盤戦はほど予想どおりに進んでいる。ただ、ホルヘ・マルティンの開幕直前の負傷は予想外だった。彼は開幕戦に出かける直前のトレーニング中に今年2度目のケガとなる左手首を骨折した。その20日ほど前のセパン公式テストで、右手と左足を痛めていたのだ。開幕戦に向けて出発する直前にマルティンは「腫れ上がったままの左足の具合を確かめるために、スーパーマシンを試すつもりだ」とアプリリアレーシングのマッシモ・リボラCEOに伝えた。その日の午後リボラの電話が鳴り、受話器の向こうからマルティンの「もうだめだ」と沈んだ声がした。そしてマルティンは開幕から3戦を欠場した。
4戦目となるカタールでようやくシーズンをスタート。ウイーク初日には「ようやくコースに戻れた。MotoGPバイクに乗るにはまだまだ安定感に欠けているが、走るたびにコンマ数秒ずつタイムを詰めている」と始動開始。完走を目標とした二日目のスプリントでは16位でゴール。「スタートはすばらしかったのだが、まだバイクをよく理解していないから、本来あるべきすライディングにはほど遠い」とコメント。
しかし最終日の決勝では残り8周の13コーナーで転倒。胸部外傷を負った。検査の結果、右胸部の肋骨挫傷と気胸が判明。最終検査では右後弓の第1から6弓に6箇所の骨折が見つかった。
アプリリアレーシング広報担当者からは「ハマド総合病院で一晩を過ごした後、脳、脊椎腹部臓器に外傷性の変化は認められなかった。肋骨骨折に関する最新情報としては、第1肋骨弓から第8肋骨弓にかけて8箇所の骨折があり、第7肋骨弓から第9肋骨弓にかけて三つの骨折が疑われる。気胸は最小限の胸膜腫腸張も確認されている。ホルヘは気胸が治まるまで数日間、ハマド総合病院で経過観察を受ける予定」と伝えられている。
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