MotoGP第1戦タイGP MotoGPクラス3日目 決勝
2025/03/02
MotoGP第1戦タイGP MotoGPクラス3日目、決勝が日曜日、タイ、チャーン・インターナショナル・サーキットで開催された。日本時間午後12時40分(現地時間午前10時40分)から10分間行なわれたウォームアップ走行では、1番手マルク・マルケス(ドゥカティ)、2番手アレックス・マルケス(ドゥカティ)、3番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、小椋藍(アプリリア)は13番手タイムだった。
日本時間午後5時(現地時間午後3時)から始められた決勝は、気温34度、路面温度48度、湿度51%、晴れたドライコンディションの中、26周で開催された。スタート前には、地元ブリーラムの舞踏と太鼓集団の公演に続き、地元の楽団と子供たちによるタイ国家斉唱が行なわれた。延べ224634人の観衆が見守ったタイGP。
決勝のタイヤ選択は、1列目の3人は全員、前ソフト後ミディアム、小椋、ジョアン・ミル(ホンダ)、フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)は前後ソフト、その他も選択は様々だった。
スタートは、マルク・マルケスがお手本のようなホールショットでトップへ。2番手にはバニャーヤ、3番手に小椋というスタートで始まった。第2セクターに入ると、アレックス・マルケスは小椋をかわし、第3セクターではバニャーヤもパス。金曜日プラクティスから続く兄弟ワンツー態勢となる。
4周目に入り、1コーナーで9番手を走行していたペドロ・アコスタ(KTM)が転倒、順位を落とし最後尾から再スタート。4番手を走っていた小椋をフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)が抜いた。6番手ジャック・ミラー(ヤマハ)、7番手ラウル・フェルナンデス(アプリリア)、8番手マルコ・ベゼッキ(アプリリア)、9番手ミル、10番手ヨハン・ザルコ(ホンダ)と続いていた。7周目に入り、3コーナーでタイヤ圧問題を感じたマルク・マルケスがアレックス・マルケスに先を譲りトップに立たせる。
折り返して15周目に入ると、12コーナーでミルが転倒、リタイア。22周目まで先頭を走ったアレックス・マルケスだが、23周目、マルク・マルケスに最終コーナーで抜かれ、マルク・マルケスが再びトップに立った。その後は、マルク・マルケスがアレックス・マルケスとの差を広げた。マルク・マルケスは、そのままトップでチェッカー。終盤、バニャーヤがアレックス・マルケスに迫るも、2位はアレックス・マルケス、0.666秒後で3位バニャーヤがチェッカー。4位は3グリッド降格ペナルティーがあったもののモルビデリ、小椋はルーキーながら堂々の5位入賞。マルク・マルケスが2013年カタールでのデビュー戦3位に続く、初戦記録。
6位ベゼッキ、7位ザルコ、8位ブラッド・ビンダー(KTM)、9位エネア・バスティアニーニ(KTM)、10位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、11位ミラー、12位ルカ・マリーニ(ホンダ)、13位アルデゲール、14位ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)、15位ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)。地元タイ人初のMotoGPライダー、ソムキャット・チャントラ(ホンダ)は18位完走。
ドカティ移籍2年目で、ワークス入りを果たした初戦で優勝のマルク・マルケスは、112回目の表彰台でダニ・ペドロサと表彰台数3位タイに並んだ。2013年アメリカGP以来11年315日という優勝キャリア期間は、バレンティーノ・ロッシの16年351日に続いて2位の記録となった。マルケス兄弟のMotoGPクラス兄弟ワンツーフィニッシュは、歴代初。パルクフェルメでは、感極まっていたようだ。
レース後には、ライダーがやけどを負う程暑いレースだったことが判明。次戦、アルゼンチンGPがここまで暑くないことを願うとバニャーヤが話していた第2戦は、3月14日の金曜日に始まる。
MotoGP第1戦タイGP MotoGPクラス3日目決勝結果
1 マルク・マルケス(ドゥカティ)
2 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
3 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
4 フランコ・モルビデリ(ドゥカティ)
5 小椋藍(アプリリア)
6 マルコ・ベゼッキ(アプリリア)
7 ヨハン・ザルコ(ホンダ)
8 ブラッド・ビンダー(KTM)
9 エネア・バスティアニーニ(KTM)
10 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
11 ジャック・ミラー(ヤマハ)
12 ルカ・マリーニ(ホンダ)
13 フェルミン・アルデゲール(ドゥカティ)
14 ミゲール・オリベイラ(ヤマハ)
15 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
16 マーベリック・ビニャーレス(KTM)
17 アレックス・リンス(ヤマハ)
18 ソムキャット・チャントラ(ホンダ)
19 ペドロ・アコスタ(KTM)
20 ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)
NC ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
NC ジョアン・ミル(ホンダ)
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