MotoGP第16戦日本GP Moto3クラス1日目、フリー走行が金曜日、栃木県、モビリティー・リゾート・もてぎで開催された。午前9時から行なわれたフリー走行は35分間、気温23度、路面温度25度、湿度93％、曇ったウェットコンディション。風は強くなく、路面の一部は乾いていたが、終了間際に再び小雨が降り出しレインフラッグが振られる状況の中で開催された。

　このセッション1番手はダビド・アロンソ(CFMOTO)で1分59秒280。2番手ジョエル・ケルソ(KTM)1分59秒509、3番手フィリッポ・ファリオリ(ホンダ)1分59秒555。山中琉聖(KTM)は2分01秒666で14番手、序盤に1-2コーナーグラベルへ入った古里太陽(ホンダ)は2分05秒984で20番手。MLavレーシングから、ジョシュア・ワットリーの代役で参戦している若松怜(ホンダ)は2分07秒728で24番手。鈴木竜生(ハスクバーナ)は2分11秒310で26番手だった。

　午後1時15分から35分間行なわれたP1は、気温25度、路面温度30度、湿度86％、曇ったドライコンディション。雨上がりのため、部分的には濡れている路面もある様子で始まった。開始ほどなく、今大会でチャンピオン決定の可能性があるアロンソがグラベルに入る場面があった。

　序盤は、コリン・ベイヤー(ハスクバーナ)、イバン・オルトラ(KTM)が交互にファステストラップを更新。オルトラは5周目に1分56秒596まで記録を縮めた。中盤にはアロンソが6周目に1分56秒584を記録しトップとなった後、アンヘル・ピケラス(ホンダ)が5周目に1分56秒234を記録し1番手となる。

　終盤、路面がほぼ乾いた残り5分で、12周目のエイドリアン・フェルナンデス(ホンダ)が1分56秒092を記録。昨年ジャウメ・マシアが記録した1分56秒148のコース記録を更新した。直後に山中が14周目で1分55秒840を記録し、最初に1分55秒台に入れた。その後、アロンソが12周目で1分55秒766を記録しトップに立つが、直後にオルトラが1分55秒550を記録。歴代コースラップを更に塗り替えた。

　P1の結果は、1番手オルトラ、2番手は12周目に1分55秒707を記録したピケラス。ピケラスはその後、最終ラップ11コーナーで転倒。3番手はアロンソで、記録は14周目の1分55秒717。山中は15周目の1分55秒803で4番手。5番手は12周目に1分55秒865を記録した鈴木。古里は最終15周目の1分56秒679で17番手。若松は9周目の2分00秒213で26番手。

　明日の午前8時40分から30分間行なわれるP2と合わせたトップ14は、予選Q2からスタート出来る。Moto3クラス予選Q1は午後12時50分から、Q2は午後1時15分から始まる。P1では14番手までに6台が入った好調ホンダ勢と、山中、鈴木、古里、若松、今回は4名参戦の日本人ライダーの健闘を祈りたい。


MotoGP 第16戦日本GP Moto3クラス1日目 フリー走行結果
1 イバン・オルトラ (KTM) 1分55秒550 (P1)
2 アンヘル・ピケラス (ホンダ) 1分55秒707 (P1)
3 ダビド・アロンソ (CFMOTO) 1分55秒717 (P1)
4 山中琉聖 (KTM) 1分55秒803 (P1)
5 鈴木竜生 (ハスクバーナ) 1分55秒865 (P1)
6 ジョエル・ケルソ (KTM) 1分55秒936 (P1)
7 ダビド・アルマンサ (ホンダ) 1分56秒015 (P1)
8 エイドリアン・フェルナンデス (ホンダ) 1分56秒092 (P1)
9 コリン・ベイヤー (ハスクバーナ) 1分56秒142 (P1)
10 マッテオ・ベルテッレ (ホンダ) 1分56秒181 (P1)
17 古里太陽 (KTM) 1分56秒679 (P1)
26 若松怜 (ホンダ) 2分00秒213 (P1)