MotoGP第16戦日本GPプレビュー
2024/10/02
MotoGP第16戦日本GPが今週末、栃木県にあるモビリティー・リゾート・もてぎで開催される。全長距離4.8km、最大ストレート726m、右コーナー8、左コーナー6。日本では、水曜日から浅草でプレイベントが開かれるなど、年に一度の日本GPを盛り上げる催しも沢山用意されている。
MotoGPクラスは、前戦のインドネシアGP決勝で、2022年、2023年、今年のスプリトでの転倒を払拭して優勝したホルヘ・マルティン(ドゥカティ)が現在366ポイントでポイントリーダー。2番手フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)の345ポイントとは21ポイント差となり、昨年、雨の中で優勝した日本へ戻って来た。
対する2022年、2023年の2年連続年間チャンピオンのバニャーヤは、最大185ポイント獲得可能な残りのレースで、マルティンとの21ポイントある差にどう挑むのか。そして3番手のエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)はトップと75、4番手マルク・マルケス(ドゥカティ)は78ポイント差と、2大会と1スプリントあれば計算上ではトップに立てる可能性がある二人からも目が離せない。
日本GPは、ホンダとヤマハにとっては特別な場所。中上貴晶(ホンダ)はフル参戦現役ライダーとして最後の地元GP。前戦、今季ベストの9位フィニッシュを果たしたヨハン・ザルコ(ホンダ)、アラゴンGPとエミリア-ロマーニャGPで11位完走したジョアン・ミル(ホンダ)、チームメイトのルカ・マリーニ(ホンダ)もエミリア-ロマーニャは12位に続いた。もてぎは、ホンダにとってホームコース。
ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は前戦インドネシアGPでも7位完走を果たし、日本ファンの前に立つ。マンダリカでポイント圏内に帰り咲いたアレックス・リンス(ヤマハ)と共に、ワイルドカード参戦で今年はWSBKに参戦しているレミー・ガードナー(ヤマハ)も出場する。
前戦、2位表彰台を獲得したルーキーのペドロ・アコスタ(KTM)、KTMファクトリーのエース、ブラッド・ビンダー(KTM)。来期はヤマハ車に乗るジャック・ミラー(KTM)、移籍先が日本市場という噂があるアウグスト・フェルナンデス(KTM)。
第14戦、第15戦と続けてトップ6に入ったマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)。中上と同じく、現役最後の日本GP、来期からはホンダテストライダーとなるアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)。ラウル・フェルナンデス(アプリリア)は第14戦、第15戦でポイント獲得を果たしている。右手首の怪我で欠場のチームメイト、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)の代役には、ロレンツォ・サルバドーリ(アプリリア)が抜擢された。
シーズン前半は苦しんだものの、後半に入り速さを示しているマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)、前半は怪我の影響で苦しんでいたフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)も後半は着実にポイントを獲得している。インドネシアGPで苦戦したアレックス・マルケス(ドゥカティ)は2014年にMoto3でこのサーキットのベストレースラップ記録を出している。肩の怪我の手術を先延ばして出場を続けるファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は、それでも前戦10位の結果を残した。
Moto2クラスは、ポイントリーダーで日本に帰って来た小椋藍(ボスコスクーロ)、来期の去就発表が待たれる佐々木歩夢(カレックス)、二人の日本人ライダーに期待が膨らむ。
Moto3クラスでは、ダビド・アロンソ(CFMOTO)のチャンピオンが決まる可能性がある。山中琉聖(KTM)、古里太陽(ホンダ)、鈴木竜生(ハスクバーナ)、ランキング13番手以内の3人の日本人ライダーと共に好調ホンダ勢に注目したい。
第16戦日本GPの走行は、金曜日、午前9時のMoto3フリー走行で始まる。
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