MotoGP第10戦イギリスGPプレビュー
2024/07/30
MotoGP第10戦イギリスGPが今週末、ロンドンとバーミンガムの中間に位置するシルバーストン・サーキットで開催される。全長距離5.90km、最大ストレート770m、右コーナー10、左コーナー8。
MotoGPクラスは、今大会、全チームが75周年記念のヴィンテージカラーで登場する。3週間の夏休み前にドイツGPで優勝し、総合222ポイントでポイントリーダーとなり、夏休み中に挙式を上げ、公私共に順風満帆な様子で後半戦を迎えるフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)。ドイツGPでは転倒を喫し、10ポイント差の212ポイントでバニャーヤを追う側へ回ったポイントランキング2番手のホルヘ・マルティン(ドゥカティ)。
過去8度のチャンピオン、来期からはドゥカティワークス入りを獲得したマルク・マルケス(ドゥカティ)が現在166ポイントでランキング3番手。それに続き、今シーズン、決勝後半の激しいバトルで観客を魅了しているエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が155ポイントでランキング4番手に着けている。
来期からは、そのバスティアニーニとチームメイトとなり、KTMで走るマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)は、現在125ポイントでランキング5番手。今シーズン限りで現役を引退し、HRCテストライダーとなるアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)と共にアプリリアの功績を増やしたいところ。
同じくアプリリア勢、トラックハウス・レーシングと2026年までの契約延長を夏休み中に発表したラウル・フェルナンデス(アプリリア)は、来期の去就が決まっていないミゲール・オリベイラ(アプリリア)と共にトップに躍り出るスピードがある。
前半戦、驚異的な活躍を魅せたルーキーのペドロ・アコスタ(KTM)。予測不能でアグレッシブな走りを見せるブラッド・ビンダー(KTM)。アグレッシブな走りでは負けないジャック・ミラー(KTM)。昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーのアウグスト・フェルナンデス(KTM)。
今シーズン堅実にポイントを獲得しているファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、昨年はイギリスGPスプリントで優勝したアレックス・マルケス(ドゥカティ)、去就が注目されるフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)、昨年スプリントは、ここシルバーストンで表彰台に上がったマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)。
2021年のチャンピオン、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、怪我の回復が気になるアレックス・リンス(ヤマハ)のヤマハ勢には活躍が期待される。
既に契約延長が決まっていたルカ・マリーニ(ホンダ)に続き、夏休み中に2026年までの契約延長を発表したジョアン・ミル(ホンダ)。鈴鹿8耐で優勝し、来期の契約延長もしたヨハン・ザルコ(ホンダ)、夏休みは東京でイベント走行をした中上貴晶(ホンダ)。ホンダ勢巻き返しを日本人としては願いたい。
Moto2クラスは、ポイントランキングトップのチームメイト、セルジオ・ガルシア(ボスコスクーロ)に小椋藍(ボスコスクーロ)が7ポイント差と迫り、チャンピオンを虎視眈々と狙っているだろう。今年からMoto2へステップアップした佐々木歩夢(カレックス)もドイツGPでは上位陣と変わらないタイムに迫っていた。二人の日本人を応援したい。
Moto3クラスは、山中琉聖(KTM)、古里太陽(ホンダ)、鈴木竜生(ハスクバーナ)がそれぞれ上位争いに食い込める実力で参戦している。
いよいよ今週末、金曜日の日本時間午後5時(現地時間午前9時)からMoto3フリー走行が始まるイギリスGP。今大会の決勝は、MotoGPクラスがMoto2クラスの先に行なわれる。MotoGPクラスが日曜日、日本時間午後9時(現地時間午後1時)、Moto2クラスは日本時間午後10時30分(現地時間午後2時30分)スタート予定。
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