MotoGP第2戦ポルトガルGPプレビュー
2024/03/19
MotoGP第2戦ポルトガルGPが今週末、ポルトガル最南端リゾート地にあるアウトードロモ・インターナショナル・アルガルヴェこと、通称ポルティマオ・サーキットで開催される。全長距離4.59km、最大直線長970m、右コーナー9、左コーナー6。地形の起伏に沿って、アップダウンが繰り返されハイスピード・ローラーコースターとも呼ばれるサーキット。
MotoGPクラス、初戦カタールGPでは、スプリントでポールトゥーウィンを果たしたホルヘ・マルティン(ドゥカティ)に対して、決勝、ほぼ完璧なレース展開で勝利したディフェンディングチャンピオンのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)。昨年から続く二人の戦いのに食い込むのは、ブラッド・ビンダー(KTM)。カタールではスプリントと決勝の両方で2位に入り、バニャーヤに続いてポイントでは2番手に着けている。
カタールでは、堅実な週末を終えたエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、ドゥカティ移籍後の初レースをスプリント4位、決勝5位で終えたマルク・マルケス(ドゥカティ)。兄であり8度のチャンピオンをチームメイトに迎えたアレックス・マルケス(ドゥカティ)。プルタミア・エンデューロ・VR46レーシングチームのファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)にとっては過酷な初戦後に迎える第2戦。プリマ・プラマックレーシングに移籍したフランコ・モルビデリ(ドゥカティ)は引き続き、プレシーズンの怪我からの挽回に挑む。
カタールではルーキーながら、レース最速ラップを記録したペドロ・アコスタ(KTM)、2年目のアウグスト・フェルナンデス(KTM)要するレッドブル・ガスガス・テック3にも注目が集まる。ジャック・ミラー(KTM)もポルティマオでは昨年のように、トップ争いに戻りたいに違いない。
地元ポルトガルのヒーロー、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)は、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)と共に新チーム、トラックハウス・レーシングでの活躍が期待される。昨年はポルトガルで2位表彰台のマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、初戦カタールのスプリントでは3位表彰台だったアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)も、ポルトガルでは速さを活かして上位に食らい付きたいところだろう。
このサーキットでは2度の優勝経験のあるファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、新天地での上位争いを狙うアレックス・リンス(ヤマハ)。同じく今年から新天地チームのホンダで、初戦、チーム内の最上位12位だったヨハン・ザルコ(ホンダ)、ザルコに続き13位で3ポイント獲得したジョアン・ミル(ホンダ)。ワークス入りしたルカ・マリーニ(ホンダ)、日本人ライダー中上貴晶(ホンダ)。日本メーカーのヤマハ、ホンダにもポルトガルGPでは上位争いにぜひ加わって欲しいところ。
Moto2クラスでは、上位4名が約1.5秒差という僅差のレースだったカタールで4位に入った小椋藍(ボスコスクーロ)、前戦は転倒したものの今年からMoto2参戦の佐々木歩夢(カレックス)の応援も忘れられない。カタールでは16位ポイント圏外のスタートを切ったものの、去就が注目されていたフェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ)は2025年以降ドゥカティからのMotoGP参戦契約を交わした。
Moto3クラスでは、カタールで18番グリッドスタートからの3位表彰台を飾った古里太陽(ホンダ)、鈴木竜生(ハスクバーナ)、山中琉聖(KTM)ら日本人ライダーの活躍に期待が膨らむ。
第2戦ポルトガルGPは3月22日金曜日、日本時間午後5時30分(現地時間午前8時30分)にヨーロッパで8戦併催されるMotoEシリーズ、MotoEフリー走行から始まる。
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