全日本ロードレース第8戦ST600の予選は長尾健吾（TBB TEAMKENKEN YTch）が制した。

　30分間のタイムアタックで争われた予選。朝からどんより曇っていたが、ST600予選セッションが開始されるころには薄陽が射してきた。

　アタック開始2周目。長尾健吾（TBB TEAMKENKEN YTch）、スポット参戦の南本宗一郎（YAMAHA GENBLU RACING TEAM ASEAN）、小山知良（JAPAN POST HondaDream TP）の2分11秒前半での攻防が展開される。

　しかしセッション開始から10分ほどで三上真矢（Taira Promote Racing）が転倒。赤旗が出されてセッションが中断される。
　予選はタイヤ1本のみというレギュレーションも影響し、セッション再開後はなかなかタイム更新ならない。チャンピオンがかかる阿部恵斗（51GARAGE kupu Racing YAMAHA）は自身のタイムを更新するも5番手にとどまる。

　リーダーボードが入れ替わることなく、2周目のタイムで長尾がトップで終了。第6戦オートポリスに続いて今季2回目のポールポジションを獲得となった。

ポールポジション
長尾健吾（TBB TEAMKENKEN YTch）
「第6戦オートポリスからだいぶ好調になってきましたが、第7戦岡山では完敗し、ここまでを振り返って鈴鹿サーキットに入ってきました。去年の鈴鹿は、スタートしていいフィーリングがあったのに、2周目に大回転してレースができませんでした。そのため去年のデータがあまりない状態で今週のレースウイークが始まったのですが、その割には、今日の予選はよくまとめられたなと思います。2分10秒台には入れたかったのですが、去年より路面温度や気温が高いことで、タイムの出方がにぶいですね。その中で、去年のタイムは更新したいという目標をクリアすることができました。ポールポジションからスタートできることもポジティブですし、決勝もこの調子で順調に走りたいです」