全日本ロードレース選手権第８戦のJSB1000クラス予選は中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）が制した。

　2レース制となった最終戦鈴鹿MFJ-GP。予選日は朝からどんよりとした曇り空。40分間のタイムアタックで争われ、ベストタイムでレース1の、セカンドベストタイムでレース2のグリッドが決まる。

　セッションは中須賀、水野涼（Astemo HondaDream SI Racing）、津田拓也（AutoRace Ube Racing Team）の2分5秒台後半での戦いでスタート。

　セッション中盤。岡本裕生（YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2）が2分5秒549と2番手タイムをマーク。さらに津田が2分5秒528をたたき出して逆転。さらに2分5秒418とさらにタイムを詰める。

　トップ4が激しいタイムアタック合戦を展開する中、亀井雄大（YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN）が2分5秒313で一気にトップ浮上。

　残り10分。岡本が2分5秒283でトップ浮上。岡本はさらに2分5秒157とタイムを詰める。

　しかし残り5分で中須賀が2分4秒935と２分4秒台に突入。連続アタックを敢行した中須賀は翌周に2分4秒820とさらにタイムを更新。これで決着。前戦ですでにチャンピオンを獲得した中須賀が唯一の2分4秒台でのダブルポールポジション獲得となった。


JSB1000
ポールポジション
中須賀克行（YAMAHA FACTORY RACING TEAM）
「今大会はレースウイークが1日長く、燃料がETSになってから鈴鹿では初めての走行でした。木曜日からその確認と、燃調やエンジンブレーキを合わせることに時間に費やしてきました。まだまだ自分の思うようなリズムは刻めておらず、調整が必要な部分がまだあります。今までと比べてエンジンブレーキのフィーリングが変わっていて、リズムには乗れていませんが、ほかの人も同じ条件ですからね。決勝はしっかり集中して、自分の力を100パーセント出し切りたいです」
「昨日に比べて今日は路面温度が低いので、選択しているタイヤがどう機能するか。レース1は15周と短いですが、一発タイムも接近しているし、アベレージタイムも似ているのが何人かいるので混戦になるだろうなと思っています。最後はトップでチェッカーを受けられるように、集中して精いっぱい力を出しきりたいです」