SBK(スーパーバイク世界選手権)第11戦ポルトガル 3日目
2023/10/02
SBK(スーパーバイク世界選手権)第11戦ポルトガルラウンドは、ポルトガルのポルティマオ(アウトードロモ・インターナショナル・ド・アルガルベ)でスーパーポールレース、レース2が開催された。
SBKのスーパーポールレースは、気温28度、路面温度32度のドライコンディションの下、10周で争われた。
1周目の5コーナーで、ポールからスタートしたジョナサン・レイ(カワサキ)、アレックス・ロウズ(カワサキ)が相次いで転倒。それぞれ単独での転倒で、巻き込まれたライダーはおらず、両者再スタート後、ピットに戻る。
1周目のコントロールラインをトプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)がトップで通過。アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)の順で続くが、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が2周目には3番手、4周目には2番手に浮上し、トップを行くラズガットリオグルとの差を縮めて行く。
4周目の時点で二人の間には約1秒の差があったが、バウティスタは周回ごとにその差を縮め、7周目には真後ろまで迫り、8周目に入るストレートエンドではトップに浮上する。しかし、続く1コーナー立ち上がりではラズガットリオグルがすぐにトップを奪い返し、レース終盤まで接戦のトップ争いが展開される。
バウティスタは最終コーナー立ち上がりからゴールラインまでの間合いを図りながら、周回を重ねると、最終ラップの最終コーナー立ち上がりでトップに浮上。ラズガットリオグルはレースの大半をリードしながら、最後に0秒142差の2位でゴールとなった。3位にロカテッリが入賞。
4番手争いをレミー・ガードナー(ヤマハ)が制し、イケル・レクオナ(ホンダ)が僅差の5位、6位にマイケル・リナルディ(ドゥカティ)が続き、ファン・デル・マークは中盤以降に後退し、7位でゴール。8位にギャレット・ガーロフ(BMW)、9位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)の順で続き、僅差の争いとなった10番手争いをフィリップ・エッテル(ドゥカティ)が制して10位に入賞。僅差の11位にアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)が続いた。
レース2は気温29度、路面温度40度のドライコンディションの下、20周で争われた。スタートでトップに立ったのはラズガットリオグル。スタート直後の3コーナーではレイ、スコット・レディング(BMW)、チャビ・ビエルへ(ホンダ)が交錯。3人共コースオフし、ビエルへがグラベルで転倒を喫してしまい、この接触は審議対象となり、レイにロングラップペナルティが課された。
トップ争いはラズガットリオグルがリードし、バウティスタが追う展開となり、3周目の段階では二人が後続に約1秒半のリードを取って、接戦のトップ争いを展開する。
バウティスタはレース2を終えた段階で、ランキング2位につけるラズガットリオグルに62ポイント以上の差をつければ、最終戦を待たずにタイトルを確定させる可能性があった。これにはバウティスタが優勝したとしても、ラズガットリオグルが3位以下でチェッカーを受ける必要があるため、レース中盤にはペースをコントロールする様子も見せた。
序盤は約2秒あったトップ二人と3番手集団との差は、レース中盤すぎには約1秒まで縮まったが、後続がトップ二人に追いつくことはなく、終盤には順位を入れ替えながらも、ラズガットリオグルとバウティスタの一騎打ちのトップ争いとなり、バウティスタがドゥカティのマシンパフォーマンスをうまく使って、常に最終コーナー立ち上がりではスリップから抜け出せるようにタイミングを図ると、最終ラップの最終コーナーでアウト側から交わしてトップに立ち、今レースを完全制覇。タイトル確定には2ポイント足りなかったが、最終戦に向けて、60ポイントの大きなアドバンテージを持って臨むことになった。
ラズガットリオグルはテクニカルセクションでは何度も前に出たが、最終コーナーからホームストレートではバウティスタに先行される苦しい展開が続き、2位でゴール。
3番手争いをリナルディが制し、4位にガーロフが入賞。5位にロカテッリ、6位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、7位にレクオナ、8位にドミニク・エガター(ヤマハ)、9位にエッテルの順で続き、レイはロングラップペナルティを消化した後、追い上げて10位に入賞した。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2はステファノ・マンジ(ヤマハ)とニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)が最終ラップまで接戦を展開。マンジが接戦を制して優勝。僅差の2位にブレーガが続き、3位にヤリ・モンテラ(ドゥカティ)が入賞した。岡谷 雄太(カワサキ)は25位、阿部 真生騎(ヤマハ)は26位でチェッカーを受けた。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2ではミルコ・ジェンナイ(ヤマハ)が優勝。2位にホセ・ルイス・ペレス・ゴンザレス(カワサキ)、3位にディルク・ガイガー(KTM)が続き、11位に入賞したジェフリー・ブイス(カワサキ)がチャンピオンを獲得した。
SBK第11戦ポルトガル SBK スーパーポールレース リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)
3 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
4 レミー・ガードナー(ヤマハ)
5 イケル・レクオナ(ホンダ)
6 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
7 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
8 ギャレット・ガーロフ(BMW)
9 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
10 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
11 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
12 ロリス・バズ(BMW)
13 スコット・レディング(BMW)
14 ドミニク・エガター(ヤマハ)
15 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
16 ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)
17 ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
18 ティト・ラバット(カワサキ)
19 ハフィス・シャリン(ホンダ)
20 イサック・ビニャーレス(カワサキ)
21 ガブリエーレ・ルイウ(BMW)
R アレックス・ロウズ(カワサキ)
R ジョナサン・レイ(カワサキ)
SBK第11戦ポルトガル SBK決勝レース2 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)
3 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
4 ギャレット・ガーロフ(BMW)
5 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
6 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
7 イケル・レクオナ(ホンダ)
8 ドミニク・エガター(ヤマハ)
9 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
10 ジョナサン・レイ(カワサキ)
11 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
12 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
13 ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)
14 スコット・レディング(BMW)
15 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
16 ティト・ラバット(カワサキ)
17 イサック・ビニャーレス(カワサキ)
18 ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
19 ガブリエーレ・ルイウ(BMW)
R レミー・ガードナー(ヤマハ)
R ロリス・バズ(BMW)
R ハフィス・シャリン(ホンダ)
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