MotoGP第14戦日本GP Moto2クラス2日目フリー走行3は、栃木県、モビリティリゾートもてぎで、午前9時25分から30分間行なわれた。気温20度、路面温度31度、湿度88％、雲のあるドライコンディション。ショーン・ディラン・ケリー(カレックス)、アルベルト・スーラ(ホンダ)、マッティア・カサディ(カレックス)、アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ)、小椋藍(カレックス)、ジェイク・ディクソン(カレックス)ら転倒者が多かった。トップタイムは最終ラップで1分49秒978を出したソムキャット・チャントラ(カレックス)。2位が1分50秒255で小椋、3位ペドロ・アコスタ(カレックス)が1分50秒382だった。日本人では羽田大河(カレックス)が21位で1分51秒468、野佐根航汰(カレックス)は22位で1分51秒544だった。
　Moto3予選後の午後1時45分から始まった予選Q1は、昨日のフリー走行総合結果15位以下のライダーで15分間争われた。気温27度、路面温度34度、湿度71％、曇りのドライコンディション。序盤はロペス、ボ・ベンスナイダー(カレックス)、ゾンダ・ファン・デン・グールベルク(カレックス)、ダリン・ビンダー(カレックス)、ディクソンなどが上位に入っていた。中盤、6コーナーでカサディが転倒。
　Q1最終結果は、1位ロペスでタイムは1分50秒089。2位はダリン・ビンダー1分50秒294、3位グールベルク1分50秒534、4位ディクソン1分50秒368。以上4名はQ2に進む。日本人ライダー野佐根は8位1分50秒824、羽田は10位1分51秒238。
　Q1に引き続きQ2は午後2時10分から15分間。気温27度、路面温度33度、湿度71％、曇りのドライコンディション。序盤から、昨日のフリー走行、今朝のフリー走行3の両方でトップのチャントラが3周目に1分49秒898の歴代最速ラップを出してトップに立つ。中盤、グールベルクがクラッシュ。ディクソンは3周目で1分50秒169を出し2番手に着ける。そして小椋も3周目、1分50秒189で3番手。
　残り5分前後、アコスタが4周目で1分30秒131を出し2番手に上がるが、すかさずディクソンが1分50秒112で再び2番手に着ける。その後一時は、フィリップ・サラッチ(カレックス)に3番手を譲っていた小椋が、残り1分を切ってから7周目のアタックで1分50秒018を出し2番手に入った。これにより、Q2の結果は、1位チャントラ、2位小椋、3位はディクソン。イデミツ・ホンダチームアジアがワンツーとなり、更に、チャントラは、昨日のフリー走行総合、今朝のフリー走行3、予選とすべて1番手を獲得した。予選後のインタビューでは、Q1から進出して3位に入ったディクソンが、佐々木歩夢のタオルを振ってアピールする陽気なシーンも見られた。
　年間チャンピオンシップポイント現在236で2位のトニー・アルボリーノとは39ポイント差付けている1位のアコスタは4番グリッドだが、アルボリーノは13番グリッドスタートと苦戦しており、二人のポイント差は益々広がるのか、明日の決勝も見守りたい。小椋以外の日本人ライダー野佐根は22番手、羽田は24番手スタートからとなる。地元日本で、この二人の初ポイント獲得にも期待したい。

MotoGP第14戦日本GP Moto2クラス2日目 予選結果
1 ソムキャット・チャントラ(カレックス) 1分50秒396 (Q1)
2 小椋藍(カレックス) 1分50秒433 (Q1)
3 ジェイク・ディクソン(カレックス) 1分50秒546 (Q1)
4 ペドロ・アコスタ(カレックス) 1分50秒617 (Q1)
5 フィリップ・サラッチ(カレックス) 1分50秒804 (Q1)
6 アロンソ・ロペス(ボスコスクーロ) 1分50秒818 (Q1)
7 アロン・カネト(カレックス) 1分50秒925 (Q1)
8 サム・ロウズ(カレックス) 1分51秒013 (Q1)
9 フェルミン・アルデゲール(ボスコスクーロ) 1分51秒025 (Q1)
10 マニュエル・ゴンザレス(カレックス) 1分51秒064 (Q1)
11 ジョー・ロバーツ(カレックス) 1分51秒082 (Q1)
12 マルコス・ラミレス(フォワード) 1分51秒095 (Q1)
13 トニー・アルボリーノ(カレックス) 1分51秒221 (Q1)
14 セルジオ・ガルシア(カレックス) 1分51秒237 (Q1)
15 ゾンダ・ファン・デン・グールベルグ(カレックス) 1分51秒295 (Q1)
16 デニス・フォッジャ(カレックス) 1分51秒358 (Q1)
17 バリー・バルタス(カレックス) 1分51秒362 (Q1)
18 ダリン・ビンダー(カレックス) 1分51秒414 (Q1)
19 イサン・グエバラ(カレックス) 1分51秒422 (Q2)
20 アルベルト・アレナス(カレックス) 1分51秒604 (Q2)
21 ボ・ベンスナイダー(カレックス) 1分51秒636 (Q2)
22 野佐根航汰(カレックス) 1分51秒711 (Q2)
23 ジェレミー・アルコバ(カレックス) 1分51秒769 (Q2)
24 羽田大河(カレックス) 1分51秒926 (Q2)
25 ショーン・ディラン・ケリー(フォワード) 1分52秒018 (Q2)
26 ボルハ・ゴメス(カレックス) 1分52秒411 (Q2)
27 ロリー・スキナー(カレックス) 1分52秒434 (Q2)
28 アルベルト・スーラ(フォワード) 1分52秒672 (Q2)
29 セナ・アギウス(ハスクバーナ) 1分53秒029 (Q2)
30 マッティア・カサディ(カレックス) 1分53秒121 (Q2)