MotoGP第14戦日本GPプレビュー
2023/09/27
MotoGP第14戦日本GPが遂に今週末、栃木県の緑豊かな茂木町にあるツインリンクもてぎで行なわれる。全長距離4.8km、最長ストレート762m、右コーナー8、左コーナー6。オーバルコースとロードコースの2つのレーシングコースのある、人と自然の触れ合い調和を目指したモビリティリゾートもてぎ。
MotoGPクラスは、昨年チャンピオンかつ現在チャンピオンシップポイント1位のフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が、現在292ポイント。前戦インドGP決勝を転倒し、2位のホルヘ・マルティン(ドゥカティ)との差はわずか13ポイント。インドGPでは、スプリント優勝と決勝での激しい走りを見せたマルティン。マルティンとの差が31ポイントで現在3位のマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は、スプリントこそ不運に終わったが、インドでは誰もが疑うことのない最速ライダーだった。
昨シーズン、もてぎで表彰台を獲得しているブラッド・ビンダー(KTM)は、現在192ポイントでトップとは100ポイント差の4位。ビンダーのチームメイト、ジャック・ミラー(KTM)は2022年のもてぎの勝者。ポル・エスパロガロ(ガスガス)とアウグスト・フェルナンデス(ガスガス)の二人のライダーにとっては、ガスガスというチーム初めてのコンストラクターズタイトル争い。コンストラクターズでは首位を行くドゥカティが好調で、2位KTMと既に200ポイントの差がついている。
もてぎで3度優勝しているアレックス・マルケス(ドゥカティ)は前戦インドGP予選での転倒による怪我で今大会は欠場。ルカ・マリーニ(ドゥカティ)もインドGPスプリントでの転倒により鎖骨骨折、今大会は欠場する。どちらも代役は立てない予定。しかし、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)ら、ドゥカティライダーが更なるコンストラクターズポイントに貢献するかもしれない。
前戦ではスプリントでクラッシュ、決勝でリタイアとなったアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、インドGP決勝8位と踏ん張りを見せたマーベリック・ビニャーレス、ミゲール・オリベイラ(アプリリア)、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)のアプリリア勢の戦いにも注目だ。
地元、日本のホンダ、ヤマハ勢では、前戦決勝1ポイント獲得したステファノ・ブラドル(ホンダ)、インドGP決勝では11位と健闘した日本人ライダー中上貴晶(ホンダ)にも期待したい。またインドGP決勝5位と今シーズンベストだったジョアン・ミル(ホンダ)、スプリントでは表彰台に立ったマルク・マルケス(ホンダ)からも、目が離せない。
前戦で表彰台に立ったファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、今シーズン安定してポイントを獲得し続けているフランコ・モルビデリ(ヤマハ)に加え、ワイルドカード参戦で招集されたカル・クラッチロー(ヤマハ)の3人のヤマハ勢の走りも見逃せない。
Moto2クラスは、前戦インドGPで優勝し、チャンピオンシップポイントランキングトップを独走し始めたペドロ・アコスタ(カレックス)を誰が止めるか。2022年のもてぎ優勝者、日本人ライダー小椋藍(カレックス)は今年もてぎでどんな走りを魅せるのか。他にも野佐根航汰(カレックス)、羽田大河(カレックス)のポイント獲得も応援したい。
Moto3クラスは、ダニエル・オルガド(KTM)、ジャウメ・マシア(ホンダ)、佐々木歩夢(ハスクバーナ)がわずか1ポイント差でチャンピオンシップトップを争っている状態。前戦インドGP決勝2位の鳥羽海渡(ホンダ)、鈴木竜生(ホンダ)、山中琉聖(ガスガス)、古里太陽(ホンダ)の地元での走りも楽しみだ。
そんな日本GPは、いよいよ今週金曜日から始まる。
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