MotoGP第13戦インドGP MotoGPクラス3日目 決勝結果
2023/09/24
MotoGP第13戦インドGP MotoGPクラス3日目、公式発表のべ111762人が見守ったインドで初めてのMotoGP。MotoGPクラスは午前に10分間、ウォームアップ走行が行なわれた。決勝はインド、ブッダ・インターナショナル・サーキットで現地時間午後3時30分(日本時間午後7時)から21周で争われ、気温33度、路面温度39度、湿度65%、一部曇ったドライコンディション。
フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)とフランコ・モルビデリ(ヤマハ)はフロントハード、リアソフト、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)は前後ミディアム、その他のライダーは全員フロントミディアム、リアソフトタイヤでスタートした。
1周目、最初にトップに立ったのは2番手スタートのマルティン。すかさずバニャーヤがトップを奪うが、最終コーナーでマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)がバニャーヤのインからトップを奪う。ベゼッキはそのまま3周目に1分45秒028の最速ラップを出し、後続を離す。
バニャーヤとマルティンが2番手争いをする中、その後ろにはマルク・マルケス(ホンダ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、ジョアン・ミル(ホンダ)、ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、ジャック・ミラー(KTM)が続く。5周目以降はマルティンが2番手、3番手バニャーヤでバニャーヤはマルティンのすぐ後ろに着いていた。
6周目にマルク・マルケスが1コーナーで転倒、順位を16番手まで落とし再スタート。アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)はピットイン、リタイア。11周目にはアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)がスローダウン、リタイア。
半分を折り返し、残り8周、マルティンのタイヤがかなり滑り出した頃に、バニャーヤはマルティンを抜く。しかし、バニャーヤは直後に転倒。そのままリタイアとなった。トップを走るベゼッキは、ほぼ1分45秒台をキープし続け、独走状態になる。
残り5周では、2番手を行くマルティンにクアルタラロがかなり近づいていた。その後ろでは、激しい4番手争いを続けていた、ブラッド・ビンダー(KTM)がミルを抜いて4番手。更に後方では、マルク・マルケスが激しい追い上げを見せて、順位を10番手まで上げていた。
最終ラップ、ベゼッキは6秒以上後続を離し、安定した走りでチェッカーを受けた。その後ろでは、マルティンがコースから外れかけて、一度はクアルタラロが前に出るが、すかさずマルティンが抜き返し2位マルティン、3位クアルタラロ。4位ビンダ―、5位ミル、6位ザルコ、7位モルビデリ、8位マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、9位マルク・マルケス、10位ラウル・フェルナンデス、11位が日本人ライダー中上貴晶。
レース終了後、インドの過酷な暑さが原因なのかは分からないが、マルティンの体調が悪く、表彰式前にサーキットメディカルドクターが診察する様子も見えた。ポールポジション、最速ラップ、全周回を先頭というグランドスラムで勝ったベゼッキは、昨日のポールポジションインタビューに続き、この優勝を先日亡くなった友達に捧げるとインタビューで話していた。
年間チャンピオンシップポイントは、292ポイントでバニャーヤ1位、279ポイントでマルティン2位、二人の差は僅か13。更に、248ポイントでベゼッキが3位、トップから44ポイント差で追っている。日本人ライダー中上は40ポイントで18位。来週の日本GPに向けて益々楽しみな展開となった。
MotoGP 第13戦インドGP MotoGP3日目 決勝結果
1 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
2 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
3 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
4 ブラッド・ビンダー(KTM)
5 ジョアン・ミル(ホンダ)
6 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
7 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
8 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
9 マルク・マルケス(ホンダ)
10 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
11 中上貴晶(ホンダ)
12 ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
13 ポル・エスパロガロ(ガスガス)
14 ジャック・ミラー(KTM)
15 ステファン・ブラドル(ドゥカティ)
16 ミケール・ピロ(ドゥカティ)
NC ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
NC フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
NC アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
NC アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)
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