全日本RR第7戦岡山【ST1000決勝】波乱のレースを渡辺一馬が制し、今季初優勝

2023/09/24

　全日本ロードレース選手権第７戦岡山のST1000クラスは渡辺一馬（Astemo HondaDream SI Racing）が優勝した。

　青空に白い雲が浮かび、秋の空気に包まれた岡山国際サーキット。気持ちのよいレース日よりに恵まれた。

　18周のレース。好スタートを切ってホールショットを奪ったのは長島哲太（SDG Motor Sports RT HARC-PRO.）。荒川晃大（MOTOBUM HONDA）、國峰啄磨（TOHO Racing）、渡辺、榎戸育寛（SDG Motor Sports RT HARC-PRO.）と続き、この5台でトップ集団を形成。

　逃げにかかる長島の背後にぴたりとつける荒川。2台は徐々に集団から抜け出して一騎打ちに移行。後方では國峰と榎戸が表彰台争いを開始。渡辺は単独5番手走行の様相。

　レース中盤。國峰が榎戸を引き離して単独トップ2台と追いかけ始める。

　10周目。荒川が長島を捕らえてトップ浮上。今度は立場を入れ替えて長島が荒川の背後にぴたりとつけて周回を開始。

　12周目。アトウッドコーナーで荒川が転倒。同時に長島が転倒というまさかのアクシデントが発生。

　これで國峰がトップ浮上。一時は離されていた榎戸が差を詰めて國峰にトップ争いを挑む。周回遅れが出てくるタイミングで渡辺もトップ2台との差を詰め始めて三つ巴に。

　14周目。榎戸が首位奪取。

　ラストラップ。國峰が榎戸のインをつく。2台が接触、転倒。これで渡辺が漁夫の利を得て優勝。高橋巧（JAPAN POST HondaDream TP）、高橋裕紀（JAPAN POST HondaDream TP）が表彰台。高橋巧にとってはST1000クラス初表彰台となった。