MotoE第7戦カタルニアGP 1日目フリー走行総合結果
2023/09/02
MotoEクラスで使用されているドゥカティ V21Lは、カーボンファイバーのバッテリーケースが使用されており、Panigale V4エンジンのように、シャシーの強調された部分にもなっている。これにより、重量とスペースを削減できた。バッテリーはアルミニウムのモノコックに繋がっており、フロントフレームは3.7kg。リアは4.8kgのアルミニウムスウィングアームで構成されている。幾何学的にはMotoGPのドゥカティDesmonsediciレーシングと似ている。
空気力学は必要不可欠で、抵抗を下げるために、エアロダイナミックの場所は考えられている。それにより、ウィングをなくすという選択がなされ、十分なフロントへの負荷も得られた。正確な空気力学で、バッテリー冷却のラジエーター出入り口の流れが、最適にデザインされている。
ドゥカティV21Lの人間工学は伝統的な内部燃焼エンジン(ICE)バイクに似ている。ライダーのポジションは、テストを通してバイクの最適な負荷バランスで決められた。
総重量225kg、フロントフレーム3.7kg、サブフレーム1.3kg、インバーター5kg、スウィングアーム4.8kg、電気モーター21kg、バッテリー110kg、フロント負荷54%、リア負荷46%、ホイールベース1471mm。
安全性と乗りやすさに関わる重量は、ドゥカティMotoEマシンにとって致命的な点だった。最も重いバッテリー(110kg)から、内部のセル分布とケーシングを精緻化された形として、最適な重量バランスへ到達。
トラックでも充電段階でも、熱管理をする重要な役割を果たすため、重量を加えることになるが、液体冷却システムも装着された。電気モーター自体はたった21kg。
そんなドゥカティV21Lで争われてきたMotoEチャンピオンシップは全8戦中、第7戦を迎え、チャンピオンシップ争いもいよいよ終盤。1日目フリー走行1は、9月1日スペイン、バルセロナ-カタルニアサーキットで、現地時間午前8時30分(日本時間午後3時30分)から15分間行なわれ、気温は21度、路面温度24度、湿度76%、晴れたドライコンディションで行なわれた。1番手マッティア・カサデイ(ドゥカティ)が1分49秒867、2番手アンドレア・マントヴァーニ(ドゥカティ)が1分50秒310、3番手ジョルディ・トーレス(ドゥカティ)が1分50秒326。日本人ライダー大久保光(ドゥカティ)は、1分51秒914で15番手。
フリー走行2は現地時間午後(日本時間午後7時25分)から15分間行なわれ、気温28度、路面温度40度、湿度66%、雲のある晴れたドライコンディションで行なわれた。フリー走行2でも1番手はカサディ1分48秒832、2番手マッテオ・フェラーリ1分49秒356、3番手ニコラス・スピネッリ(ドゥカティ)1分49秒438。大久保は1分49秒890とフリー走行1よりもタイムを縮めて、12番手。
総合は1番手カサディ、2番手フェラーリ、3番手スピネッリ。大久保は12番手。エリック・グラナド(ドゥカティ)以外は、全員フリー走行2でタイムを縮めた。
MotoE第7戦カタルニアGP MotoEクラスフリー走行結果
1 マッティア・カサデイ (ドゥカティ) 1分48秒832 (FP2)
2 マッテオ・フェラーリ (ドゥカティ) 1分49秒356 (FP2)
3 ニコラス・スピネッリ (ドゥカティ) 1分49秒438 (FP2)
4 アンドレア・マントヴァーニ (ドゥカティ) 1分49秒458 (FP2)
5 エクトル・ガルソ (ドゥカティ) 1分49秒485 (FP2)
6 ジョルディ・トーレス (ドゥカティ) 1分49秒682 (FP2)
7 アレッサンドロ・ザッコーネ (ドゥカティ) 1分49秒690 (FP2)
8 ミケール・ポンス (ドゥカティ) 1分49秒761 (FP2)
9 ティト・ラバト (ドゥカティ) 1分49秒830 (FP2)
10 ランディ・クルメンナッハ (ドゥカティ) 1分49秒865 (FP2)
11 ケビン・マンフレディ (ドゥカティ) 1分49秒886 (FP2)
12 大久保光 (ドゥカティ) 1分49秒890 (FP2)
13 ケビン・ザンノーニ (ドゥカティ) 1分49秒973 (FP2)
14 オスカー・グティエレス (ドゥカティ) 1分50秒096 (FP2)
15 アレッシオ・フィネッロ (ドゥカティ) 1分50秒232 (FP2)
16 ミカ・ペレス (ドゥカティ) 1分50秒716 (FP2)
17 エリック・グラナド (ドゥカティ) 1分50秒886 (FP1)
18 マリア・エレーラ (ドゥカティ) 1分52秒235 (FP2)
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