MotoGP第11戦カタルニアGPプレビュー
2023/08/30
MotoGPは、今週末、遂に後半戦に突入する。第11戦が行なわれるスペイン、バルセロナ-カタルニアサーキットは、全長距離4.66km、右コーナー8、左コーナー6、最長直線1047mという長いストレートを持ち、近代的で最も優れた設計と評され、毎年15万人以上の観客が来場するサーキット。
MotoGPクラス、前回オーストリアGPで完璧な週末を披露したディフェンディングチャンピオンのフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)は後半第1戦目となるカタルニアGPでどんな走りを見せるのか?
トップ、バニャーヤとのポイント差62で追う2番手のホルヘ・マルティン(ドゥカティ)は、オーストリアでは厳しい週末を過ごしたが、昨年のバルセロナでは2位になっている。ポイントランキング3番手のマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)は、オーストリアGPスプリントでは不運に見舞われたものの、決勝では3位を獲得し、2番手マルティンとの差は僅か6ポイントと迫っている。ベゼッキは、昨シーズンはここカタルニアで転倒しているが、速さでは常に素晴らしいものを見せている。
そして、KTMの地元オーストリアではスプリントも決勝も表彰台を獲得したブラッド・ビンダー(KTM)がポイントランキング4番手に付けている。チームメートのジャック・ミラー(KTM)もカタルニアでは活躍を期待される。
今シーズンでプリマ・プラマック・レーシングを去りホンダ加入が決定しているヨハン・ザルコ(ドゥカティ)がポイントランキング5番手。6番手には、オーストリアGP決勝でアレックス・マルケス(ドゥカティ)をかわして4位入賞したルカ・マリーニ(ドゥカティ)が、ザルコと5ポイント差で続いている。マリーニにとってカタルニアは、Moto2では優勝し、去年6位に入賞しているサーキット。また、アレックス・マルケスにとっても、Moto3優勝1回、Moto2優勝2回という記録が残り、更に地元スペインのサーキット。
他にもマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、ラウル・フェルナンデス(アプリリア)、アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)、ポル・エスパロガロ(ガスガス)、マルク・マルケス(ホンダ)、ジョアン・ミル(ホンダ)、怪我で休場のアレックス・リンス(ホンダ)の代役イケル・レクオナ(ホンダ)など、地元スペイン人ライダー達は、カタルニアでの走りを楽しみにしているに違いない。
後半戦、怪我から復帰してきたエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)やミゲール・オリベイラ(アプリリア)にも注目していきたい。日本人ライダー中上貴晶(ホンダ)も、ポイント獲得が期待される。2021年のチャンピオン、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、チームメートのフランコ・モルビデリ(ヤマハ)、もう一人のファビオ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)も見逃せない。
Moto2クラスは、日本人ライダー小椋藍(カレックス)が、プレシーズンから前半戦苦しんだ怪我の後、3レース中2レースで表彰台を獲得している。
Moto3クラスは、日本人ライダー佐々木歩夢(ハスクバーナ)がチャンピオンシップ2番手でトップのダニエル・オルガド(KTM)を26ポイント差で追っている。
他にもMoto2には野佐根航汰(カレックス)、Moto3には山中琉聖(ガスガス)、鈴木竜生(ホンダ)、古里太陽(ホンダ)、MotoEには、大久保光(ドゥカティ)ら日本人ライダーがそれぞれ出場する。
どのレースからも目が離せない熱戦が期待される第11戦カタルニアGPは、いよいよ今週末9月1日から始まる。
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