SBK(スーパーバイク世界選手権)第8戦チェコ 2日目
2023/07/30
SBK(スーパーバイク世界選手権)第8戦チェコラウンドは、チェコのアウトドロム・モストで2日目のスーパーポール、レース1が開催された。
SBKのスーパーポールは、気温23度、路面温度33度のドライコンディションで争われ、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)が1分30秒801でポールポジションを獲得。ラズガットリオグルは前戦イモラから2戦連続ポール獲得となった。
2番手に1分31秒261でダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、3番手に1分31秒307でマイケル・リナルディ(ドゥカティ)が続き、フロントロウを獲得。
4番手に1分31秒419でレミー・ガードナー(ヤマハ)、5番手に1分31秒430でアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)。ジョナサン・レイ(カワサキ)は2コーナーで転倒を喫したが、1分31秒458で6番手に。アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)は1分31秒613で7番手となった。
8番手に1分31秒659でギャレット・ガーロフ(BMW)、ガーロフは午前中のFP3ではトップタイムを記録。9番手に1分31秒680でアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、10番手に1分31秒813でチャビ・ビエルへ(ホンダ)の順で続いた。
レース1は、直前のSSP300クラスのレース1で降った雨が路面に残る、タイヤチョイスの難しいレースとなった。レースは気温20度、路面温度26度のレインコンディションの下、22周で争われた。
レインタイヤをチョイスしたバッサーニが4番グリッドから好スタートでレースをリード。ガードナーが2番手、バウティスタが3番手で続く。バッサーニは1周目のコントロールラインを2番手以下に約2秒2の差をつけて単独トップに立ち、4周目にはその差を約9秒7まで広げるが、このころにはライン上が徐々に乾き始め、インターミディエイトをチョイスしたレイがポジションを上げて、5周目には2番手に浮上。トップを行くバッサーニは6周目を終えたところでタイヤ交換のためピットに入り、大きく後退。代わってレイがトップに浮上する。
レイはこの時点で2番手以下に約13秒のリードを取り、2番手をインターミディエイトを履いたスコット・レディング(BMW)、ペトルッチ、ラズガットリオグルの3人が争う。10周目にペトルッチがレディングを交わして2番手に浮上するが、11周目にはラズガットリオグルがペトルッチを交わして2番手に浮上。
この時点でトップを行くレイは2番手以下に約10秒のリードを取り、ラズガットリオグルはその後、その差を周回ごとに縮めて行くが、レイを捉えるまでには至らず、レイが今シーズン初優勝を達成。昨年の最終戦オーストラリアラウンドのレース1以来となる勝利をなし遂げた。タイヤ選択の難しいコンディションの中、前後にインターミディエイトタイヤを選択したレイは、他のインターミディエイト勢が序盤にペースが上がらない中、上位をキープ。ライン上が乾き始め、レインタイヤ勢が後退する中、トップに浮上すると、後続に大きなリードを築いてトップでチェッカーを受けた。
ラズガットリオグルは最終的にレイとの差を4秒まで縮めたものの、2位でゴール。単独3位でペトルッチがゴールした。
レディングは終盤の4番手争いを制して4位でゴール。最終ラップにロカテッリを交わしたイケル・レクオナ(ホンダ)が5位、ロカテッリが6位に続いた。
序盤トップを快走したバッサーニは、タイヤ交換のためにピットイン、13番手まで後退しながら追い上げて7位に入賞。8位にドミニク・エガター(ヤマハ)、9位にアレックス・ロウズ(カワサキ)、10位にロリス・バズ(BMW)が入賞した。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)では、スーパーポールでニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)が1分34秒479でポールポジションを獲得。2番手に1分34秒882でステファノ・マンジ(ヤマハ)、3番手に1分34秒968でラファエル・デ・ローサ(ドゥカティ)の順で続いた。岡谷 雄太(カワサキ)は、1分38秒150で30番手、阿部 真生騎(ヤマハ)は、1分38秒828で31番手。
レース1は19周の予定でスタートを切ったが、スタート直後の1コーナーで、複数台がグラベルに飛び出し、コースに戻ろうとしたところで1台が転倒、路面に液体がもれたため、トップ集団が1周目を走行中に赤旗が掲示されレース中断となった。
12周に減算されて気温24度、路面温度38度のドライコンディションの下、レースは再スタート。スタートからブレーガがレースをリードし、独走で今シーズン9勝目を記録した。2位にマンジ、3位に最終ラップの表彰台争いに競り勝ったバハティン・ソフォグル(MVアグスタ)が入賞。岡谷は25位、阿部は僅差の26位でチェッカーを受けた。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)では、スーパーポールでホセ・ルイス・ペレス・ゴンザレス(カワサキ)が1分46秒162でポールポジションを獲得。2番手に1分46秒196でマッテオ・バヌッチ(ヤマハ)、3番手に1分46秒422でマルク・ガルシア(Kove)の順で続いた。
レース1は気温21度、路面温度27度のドライコンディションの下、14周でスタートしたが、ウォームアップラップのスタートのタイミングで雨が落ち始め、路面はウエットとなる。各ライダー、スリックタイヤでスタートしたが、5周目あたりから上位陣がピットインしレインタイヤに交換。しかし、レース終盤には路面コンディションが回復。ピットインせずにスリックタイヤのまま走り切ったレノックス・リーマン(KTM)が優勝。SSP300クラスではKTMのマシンで初優勝を達成した。
2位にマルコ・ガッジ(ヤマハ)、3位にダニエル・モヘダ(カワサキ)が入賞。ガッジとモヘダもスリックタイヤのまま走り切った。
SBK第8戦チェコ SBK2日目予選 リザルト
1 トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ) 1分30秒801
2 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ) 1分31秒261
3 マイケル・リナルディ(ドゥカティ) 1分31秒307
4 レミー・ガードナー(ヤマハ) 1分31秒419
5 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ) 1分31秒430
6 ジョナサン・レイ(カワサキ) 1分31秒458
7 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 1分31秒613
8 ギャレット・ガーロフ(BMW) 1分31秒659
9 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 1分31秒680
10 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 1分31秒813
11 ドミニク・エガター(ヤマハ) 1分31秒822
12 イケル・レクオナ(ホンダ) 1分31秒931
13 アレックス・ロウズ(カワサキ) 1分31秒951
14 ロリス・バズ(BMW) 1分32秒037
15 スコット・レディング(BMW) 1分32秒253
16 ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ) 1分32秒713
17 エリック・グラナド(ホンダ) 1分32秒953
18 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) 1分33秒175
19 イサック・ビニャーレス(カワサキ) 1分33秒297
20 ティト・ラバット(カワサキ) 1分33秒440
21 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ) 1分33秒575
22 ハンス・スーマー(ホンダ) 1分33秒662
23 オリバー・クーニッヒ(カワサキ) 1分34秒939
24 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
SBK第8戦チェコ SBK決勝レース1 リザルト
1 ジョナサン・レイ(カワサキ)
2 トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)
3 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
4 スコット・レディング(BMW)
5 イケル・レクオナ(ホンダ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
8 ドミニク・エガター(ヤマハ)
9 アレックス・ロウズ(カワサキ)
10 ロリス・バズ(BMW)
11 レミー・ガードナー(ヤマハ)
12 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
13 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
14 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
15 ティト・ラバット(カワサキ)
16 ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)
17 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
18 イサック・ビニャーレス(カワサキ)
19 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
20 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
R ハンス・スーマー(ホンダ)
R エリック・グラナド(ホンダ)
R ギャレット・ガーロフ(BMW)
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