SBK(スーパーバイク世界選手権)第8戦チェコ 3日目
2023/07/31
SBK(スーパーバイク世界選手権)第8戦チェコラウンドは、チェコのアウトドロム・モストでスーパーポールレース、レース2が開催された。
日曜日は朝のウォームアップセッションから天候に恵まれず、3クラス共にウォームアップはウエットコンディションで行なわれた。続いて行なわれたSBKのスーパーポールレースまでには路面コンディションは回復。曇り空ながら、スーパーポールレースは気温20度、路面温度25度のドライコンディションの下、10周で争われた。
4番グリッドからスタートしたアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)が好スタートでトップに立ち、3周目までトップをキープ。しかし、ジョナサン・レイ(カワサキ)、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)が僅差で続き、3人でトップ争いを展開。
4周目にラズガットリオグルがレイ、バッサーニを交わしてトップに浮上。レイも5周目にはバッサーニを交わして2番手に上がり、ラズガットリオグルとレイがトップ争いを展開、バッサーニはトップ争いから後退する。
6周目の最終コーナー一つ手前の20コーナー進入でレイがラズガットリオグルを交わしてトップに浮上するが、ラズガットリオグルも7周目にトップを奪還。レイも僅差で2番手に続くが、再び前に出ることはできず、そのままラズガットリオグルがトップでチェッカーを受けた。レイは1秒203差の2位に入賞。
3番手は最終ラップまでバッサーニがキープしていたが、終盤に追い上げて来たアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が残り2周で背後に迫ると、最終ラップの20コーナー進入でバウティスタがバッサーニを交わして3番手に浮上、表彰台を獲得し、レース2のフロントロウを獲得した。
バッサーニは4位でゴール。5位にマイケル・リナルディ(ドゥカティ)、6番手争いの接戦をレミー・ガードナー(ヤマハ)が制して6位に入賞。僅差の7位にアレックス・ロウズ(カワサキ)が続いた。8位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、9位にギャレット・ガーロフ(BMW)、10位にイケル・レクオナ(ホンダ)が入賞。
レース2は気温24度、路面温度31度のドライコンディションの下、22周で争われた。
3番グリッドからバウティスタが好スタートを切り、バッサーニ、レイ、ラズガットリオグルの順で続く。1周目にバッサーニがトップに立つが、バウティスタもすぐにポジションを挽回。バウティスタが1周目をトップで終え、バッサーニは2周目の1コーナーでオーバーランを喫し後退してしまう。
バウティスタは序盤のレースをリードするが、4周目にレイを交わして2番手に浮上したラズガットリオグルが、バウティスタの追撃を開始。周回ごとにその差を縮め、7周目にトップに浮上する。
ストレートスピードに勝るバウティスタがホームストレートで前に出て、1コーナーの進入でラズガットリオグルが交わすという展開がレース中盤すぎまで続くが、ラズガットリオグルがやや差を広げ始めた17周目の2コーナー立ち上がりでハイサイド転倒、これでラズガットリオグルはリタイアとなり、代わってバウティスタがトップに浮上。この時点で2番手となったレイとの間には約2秒半の差があり、バウティスタがそのままトップでゴール。SBK通算50勝目を記録した。
2番手争いはレイが単独2番手をキープしていたが、終盤の残り2周で追い上げて来たペトルッチがレイとの差を縮め、最終ラップに真後ろまで迫ると、ゴールライン直前で前に出て2位でゴール、レイは3位となった。
バッサーニが4位、5位にリナルディ、6位にガードナーが入賞。スーパーポールレースで転倒リタイアに終わったアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が7位、8位にスコット・レディング(BMW)、9位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)、10位にロリス・バズ(BMW)が入賞した。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温22度、路面温度27度のドライコンディションの下、19周でスタートしたが、8周目に差し掛かったあたりから雨が降り始め、この時点でトップを争っていたニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)、ステファノ・マンジ(ヤマハ)らが、レインタイヤに履き替えるために次々にピットイン。
そうした状況の中、スリックタイヤのままコースに止まった22番グリッドからスタートしたタラン・マッケンジー(ホンダ)が11周目にトップに浮上。その後、雨は上がり、路面も乾き始めると、2番手以下に大きなリードを取って独走。終盤にマーセル・シュロッター(MVアグスタ)の追撃を受けたものの、トップの座をキープし、SSP初優勝を達成。ホンダのマシンの勝利は2016年以来となった。
2秒037差の2位にシュロッタ―が続き、3位に転倒とロングラップペナルティがあったものの追い上げたバハティン・ソフォグル(MVアグスタ)が入賞。
岡谷 雄太(カワサキ)は21位、阿部 真生騎(ヤマハ)は23位でチェッカーを受けた。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2はスタート直前のウォームアップラップで激しい雨となり、スタートディレイに。約1時間の中断の後、周回数を14周から8周に減算して行なわれ、インドネシア人ライダーのアルディ・マヘンドラ(ヤマハ)が初優勝を達成。
2位にホセ・マニエル・オスナ・サエス(カワサキ)、3位にホセ・ルイス・ペレス・ゴンザレス(カワサキ)が入賞した。
SBK第8戦チェコ SBK スーパーポールレース リザルト
1 トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)
2 ジョナサン・レイ(カワサキ)
3 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
4 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
5 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
6 レミー・ガードナー(ヤマハ)
7 アレックス・ロウズ(カワサキ)
8 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
9 ギャレット・ガーロフ(BMW)
10 イケル・レクオナ(ホンダ)
11 ドミニク・エガター(ヤマハ)
12 ロリス・バズ(BMW)
13 スコット・レディング(BMW)
14 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
15 ティト・ラバット(カワサキ)
16 イサック・ビニャーレス(カワサキ)
17 エリック・グラナド(ホンダ)
18 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
19 ハンス・スーマー(ホンダ)
20 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
21 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
R チャビ・ビエルへ(ホンダ)
R アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
R ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)
SBK第8戦チェコ SBK決勝レース2 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
3 ジョナサン・レイ(カワサキ)
4 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
5 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
6 レミー・ガードナー(ヤマハ)
7 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
8 スコット・レディング(BMW)
9 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
10 ロリス・バズ(BMW)
11 ドミニク・エガター(ヤマハ)
12 イケル・レクオナ(ホンダ)
13 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
14 アレックス・ロウズ(カワサキ)
15 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
16 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
17 イサック・ビニャーレス(カワサキ)
18 ティト・ラバット(カワサキ)
19 ハンス・スーマー(ホンダ)
20 ギャレット・ガーロフ(BMW)
R トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)
R オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)
R エリック・グラナド(ホンダ)
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