SBK（スーパーバイク世界選手権）第6戦イギリスラウンドは、イギリスのドニントン・パークサーキットでスーパーポールレース、レース2が開催された。

　スーパーポールレースは気温18度、路面温度24度のドライコンディションの下、10周で争われた。

　ポールのジョナサン・レイ（カワサキ）がスタートでトップに立ち、アルバロ・バウティスタ（ドゥカティ）、トプラク・ラズガットリオグル（ヤマハ）の順で続くが、4コーナーでラズガットリオグルがバウティスタを交わして2番手に浮上。

　1周目をレイがトップで通過、0秒310差の2番手にラズガットリオグル、3番手にバウティスタの順。2周目の時点でトップ集団はレイ、ラズガットリオグル、バウティスタ、アレックス・ロウズ（カワサキ）の4人となった。

　2周目にバウティスタ、3周目にラズガットリオグルが新レコードとなるファステストラップを記録するが、レイはトップをキープ。5周目の時点で0秒410の差を2番手のラズガットリオグルにつける。バウティスタはラズガットリオグルから0秒565差の3番手。中盤になるとロウズが遅れ始め、トップ集団から脱落。トップ争いは3人の戦いとなる。

　レイは8周目までトップをキープするが、9周目の9コーナーシケインの進入でラズガットリオグルにインを差されて2番手に後退。最終ラップにはバックストレートから9コーナーシケイン進入でバウティスタもレイを交わして2番手に浮上する。

　ラズガットリオグルはそのままトップでゴール。第2戦インドネシアのスーパーポールレース以来となる今シーズン2勝目を記録した。バウティスタは2位でゴール。レイは最後までバウティスタを追ったが、前に出ることができず3位に入賞。

　4位にアンドレア・ロカテッリ（ヤマハ）、5位にダニロ・ペトルッチ（ドゥカティ）が入賞。中盤まで4番手をキープしていたロウズは終盤にロカテッリ、ペトルッチに交わされて6位でゴール。

　7位にギャレット・ガーロフ（BMW）、8位にアクセル・バッサーニ（ドゥカティ）、9位にスコット・レディング（BMW）、10位にフィリップ・エッテル（ドゥカティ）が入賞した。


　レース2は23周の予定でスタートを切ったが、1周目の8コーナーでマイケル・リナルディ（ドゥカティ）、サイクス、ロリス・バズ（BMW）の3人が転倒する多重クラッシュが発生。赤旗中断となり、気温18度、路面温度25度のドライコンディションの下、1周減算の22周で再スタートが切られた。


　好スタートを切ったのはバウティスタ、レイ、ラズガットリオグルの順で続くが、11コーナー進入でラズガットリオグルがレイを交わして2番手に浮上。1周目をバウティスタ、ラズガットリオグル、レイの順で通過する。

　2周目の11コーナーではラズガットリオグルがバウティスタのインをついてトップに浮上。レイも続いて2番手に上がり、バウティスタは3番手に後退する。4番手にロカテッリが続くがバウティスタからはコンマ4秒ほど離されており、序盤からラズガットリオグル、レイ、バウティスタの3人によるトップ争いが展開。

　中盤に差し掛かった10周目の9コーナー進入でバウティスタがレイを交わして2番手に浮上すると、トップを行くラズガットリオグルとの差を縮め始める。3番手に後退したレイはやや遅れ始め、トップ争いはラズガットリオグルとバウティスタの一騎打ちに。

　バウティスタは11周目にファステストを更新し、ラズガットリオグルの背後に迫ると、13周目の1コーナーではトップに立つ。しかし、続く4コーナーでラズガットリオグルがトップを奪還。バウティスタは14周目の1コーナーで再びラズガットリオグルをパスしてトップに立つと、その後、少しずつリードを広げて行く。

　レース終盤の18周目にはバウティスタがラズガットリオグルに対して約1秒のリードを築き、その後、周回ごとにその差を広げて、トップでチェッカーを受けた。ラズガットリオグルは終盤は単独2番手となり、バウティスタから2秒650差の2位に入賞した。

　3番手争いは17周目までレイが3番手をキープしていたが、追い上げて来たペトルッチがレイに迫り、18周の4コーナーでペトルッチがレイを交わして3番手に浮上、そのまま3位でチェッカーを受け、ペトルッチはSBK初表彰台を獲得した。

　レイはその後、レディングの追撃を受け、19周目の11コーナー進入でレディングが4番手に浮上。レディングはさらに前を行くペトルッチを追うが、追いつくことはできず4位でゴール。レイは5位でチェッカーとなった。

　僅差の6位にロウズ、7位にバッサーニ、8位にロカテッリ、9位にガーロフが入賞。4位から9位までは1秒8差に6人ライダーによる接戦となった。10位にエッテルが入賞。


　SSP（スーパースポーツ世界選手権）のレース2は気温19度、路面温度26度のドライコンディションの下、19周で争われ、ニッコロ・ブレーガ（ドゥカティ）がポールtoウインでレース1に続いて優勝。2位にヤリ・モンテラ（ドゥカティ）、3位にフェデリコ・カリカスロ（ドゥカティ）が続き、ドゥカティ勢が表彰台を独占した。岡谷 雄太（カワサキ）は25位でゴール。


SBK第6戦イギリス SBK スーパーポールレース リザルト
1 トプラク・ラズガットリオグル（ヤマハ）
2 アルバロ・バウティスタ（ドゥカティ）
3 ジョナサン・レイ（カワサキ）
4 アンドレア・ロカテッリ（ヤマハ）
5 ダニロ・ペトルッチ（ドゥカティ）
6 アレックス・ロウズ（カワサキ）
7 ギャレット・ガーロフ（BMW）
8 アクセル・バッサーニ（ドゥカティ）
9 スコット・レディング（BMW）
10 フィリップ・エッテル（ドゥカティ）
11 ドミニク・エガター（ヤマハ）
12 ブラッドリー・レイ（ヤマハ）
13 イケル・レクオナ（ホンダ）
14 チャビ・ビエルへ（ホンダ）
15 レミー・ガードナー（ヤマハ）
16 ロレンツォ・バルダッサーリ（ヤマハ）
17 マイケル・リナルディ（ドゥカティ）
18 トム・サイクス（カワサキ）
19 ハフィス・シャリン（ホンダ）
20 ティト・ラバット（カワサキ）
21 イサック・ビニャーレス（カワサキ）
22 オリバー・クーニッヒ（カワサキ）
23 ロリス・バズ（BMW）
24 エリック・グラナド（ホンダ）

SBK第6戦イギリス SBK決勝レース2 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ（ドゥカティ）
2 トプラク・ラズガットリオグル（ヤマハ）
3 ダニロ・ペトルッチ（ドゥカティ）
4 スコット・レディング（BMW）
5 ジョナサン・レイ（カワサキ）
6 アレックス・ロウズ（カワサキ）
7 アクセル・バッサーニ（ドゥカティ）
8 アンドレア・ロカテッリ（ヤマハ）
9 ギャレット・ガーロフ（BMW）
10 フィリップ・エッテル（ドゥカティ）
11 ドミニク・エガター（ヤマハ）
12 レミー・ガードナー（ヤマハ）
13 ブラッドリー・レイ（ヤマハ）
14 イケル・レクオナ（ホンダ）
15 ハフィス・シャリン（ホンダ）
16 イサック・ビニャーレス（カワサキ）
17 オリバー・クーニッヒ（カワサキ）
18 エリック・グラナド（ホンダ）
19 ロレンツォ・バルダッサーリ（ヤマハ）
R ティト・ラバット（カワサキ）
R チャビ・ビエルへ（ホンダ）