MotoGPクラスで今年から始まったスプリントレース、ティソ・スプリントは、オランダ、TTサーキット・アッセンで、天気は雲が多くなるも晴れ、気温27度、路面温度40度のコンディションの中、現地時間15時から13周で争われた。

　スタートは2番グリッドスタートのフランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）がホールショット、さらに5番グリッドスタートのブラッド・ビンダー（KTM）もオープニングラップで2位にポジションをあげる。2周目、ビンダーから2位の座を奪い返したマルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）が逃げにかかるバニャーヤを追う。ベゼッキに抜かれたビンダーの背後にファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）も迫り、トップ4台は接近戦となる。しかし、4周目の6コーナーでベゼッキがバニャーヤをオーバーテイクしトップに浮上。トップに立ったベゼッキがスパートをかけ、2位以下に差をつけていく。6周目、4位クアルタラロの背後にホルヘ・マルティン（ドゥカティ）とアレイシ・エスパロガロ（アプリリア）が追いつき、先頭集団は6台に。そんな中、トップのベゼッキは少しずつ2位バニャーヤとの差を拡げ、7周目にはその差が1秒差となる。等間隔となった先頭集団だが、4位クアルタラロは3位ビンダーを狙う。そこにマルティンをパスし5位に上がってきたエスパロガロが追いつき3位争いが激化。勝負はファイナルラップまでもつれ込む。

　一時はバニャーヤにコンマ6秒差まで詰められるも、最終的には1秒以上の差をつけたベゼッキがトップチェッカーを受けた。2位にバニャーヤ、ビンダーは3位でゴールしたが、トラックリミットによるロングラップペナルティをファイナルラップに科された。ファイナルラップで消化ができなかったため、ビンダーには3秒加算され、4位でフィニッシュしたクアルタラロが繰り上がりで3位表彰台を獲得している。ベゼッキが優勝し12ポイントを加算するも、バニャーヤが2位、マルティンが6位に終わったことにより、バニャーヤが差を広げる結果に。バニャーヤが169ポイント、マルティン148ポイント、ベゼッキが138ポイントとなり、マルティンとベゼッキとのポイント差は10にまで縮まっている。

　中上貴晶（ホンダ）は順位を2つ上げ、12位でフィニッシュ。決勝ではポイント獲得を狙う。

MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラス 2日目スプリントレース結果
1 マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）
2 フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）
3 ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）
4 アレイシ・エスパロガロ（アプリリア）
5 ブラッド・ビンダー（KTM）
6 ホルヘ・マルティン（ドゥカティ）
7 マーベリック・ビニャーレス（アプリリア）
8 ルカ・マリーニ（ドゥカティ）
9 エネア・バスティアニーニ（ドゥカティ）
10 アレックス・マルケス（ドゥカティ）
11 ジャック・ミラー（KTM）
12 中上貴晶（ホンダ）
13 ヨハン・ザルコ（ドゥカティ）
14 アウグスト・フェルナンデス（ガスガス）
15 フランコ・モルビデリ（ヤマハ）
16 ロレンツォ・サバドーリ（アプリリア）
17 マルク・マルケス（ホンダ）
18 ラウル・フェルナンデス（アプリリア）
19 ミゲール・オリベイラ（アプリリア）
20 イケル・レクオナ（ホンダ）
21 ジョナス・フォルガー（ガスガス）
22 ステファン・ブラドル（ホンダ）
NCR ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）10Laps