MotoEレース1はフランス、ルマン、ブカッティ・サーキットで、フランス時間、昼12時10分から8周で争われた。予選2番手のエクトル・ガルソがポールポジションのマッテオ・フェラーリをかわしホールショットを獲ると、そのまま1位2位争いがテイルトゥーノウズで続いた。

　11コーナーでニコラス・スピネッリ、アンドレア・マントヴァーニが3コーナー、ミケール・ポンスとマッティア・カサデイがクラッシュ。

　ガルソと抜きつ抜かれつの首位争いをしていたフェラーリが転倒し、二人のすぐ後ろで様子を見るように走っていた2020年2021年のチャンピオン、ジョルディ・トーレスが最終ラップ、3コーナーでインからガルソをかわすと、そのままチェッカー。MotoEクラス2023年シーズン最初の優勝を飾った。

　日本人で唯一フル参戦している大久保光は、上位が転倒する中、着々と順位を上げて、最終5位でチェッカーを受けた。11ポイントが与えられ、今後の2023年シーズンの活躍が期待される。

MotoE第1戦フランスGP MotoEクラス　レース1決勝結果
1 ジョルディ・トーレス (ドゥカティ)
2 エクトル・ガルソ (ドゥカティ)
3 ランディ・クルメンナッハ (ドゥカティ)
4 ケビン・ザンノーニ (ドゥカティ)
5 大久保光 (ドゥカティ)
6 ティト・ラバト (ドゥカティ)
7 ケビン・マンフレディ (ドゥカティ)
8 アレッサンドロ・ザッコーネ (ドゥカティ)
9 アレッシオ・フィネッロ (ドゥカティ)
10 ルカ・サルバドーリ (ドゥカティ)
11 ミカ・ペレス (ドゥカティ)
12 マリア・エレーラ (ドゥカティ)
RC マッテオ・フェラーリ (ドゥカティ)
RC アンドレア・マントヴァーニ (ドゥカティ)
RC ミケール・ポンス (ドゥカティ)
RC マッティア・カサディ (ドゥカティ)
RC ニコラス・スピネッリ、 (ドゥカティ)


　MotoEレース2は、MotoGPスプリントレース後にあたる開催国フランス時間16時10分から行なわれた。夕方に近づき、曇が増え中、気温は22度、路面温度39度で開催された。

　ホールショットを奪ったのは2番手スタートのエクトル・ガルソ、続いてポールポジションスタートのマッテオ・フェラーリが2番手、ジョルディ・トーレス3番手、ニコラス・スピネッリ4番手、ランディ・クルメンナッハ5番手、マッティア・カサデイ6番手、ケビン・ザンノーニ7番手、ミケール・ポンス8番手、ケビン・マンフレディ9番手、アンドレア・マントヴァーニ10番手、それに続き大久保光が11番手で最初の周回は戦った。

　2周目には、2位に付けていたフェラーリが前を行くガルソを抜いてトップに立つと、3周目にはフェラーリがレースラップ記録を塗り替える1分40秒237を叩き出し、独走を狙った。フェラーリに抜かれたガルソは、3番手にいたトーレスにも先を行かれ、3番手となった。

　3周目には1番手フェラーリ、2番手トーレス、3番手ガルソ、4番手カサディ、5番手スピネッリ、6番手マンフレディ、7番手クルメンナッハ、8番手マントヴァーニ、9番手ザンノーニ、10番手アレッサンドロ・ザッコーネ、11番手に大久保の順になった。

　4周目にもフェラーリはラップタイム記録を更新すると、2番手と1秒320秒の差を付け、独奏体勢に入った。しかし、ロングラップペナルティーを与えられ、ロングラップへ入ると、トーレス、ガルソに続く3番手まで順位を落とした。

　順位を一度は3位まで落としたフェラーリだったが、ガルソを残り3周で抜いた。7コーナーでは、マンフレディがクラッシュ。セクター2でイエローフラッグとなった。この周回でもフェラーリは最速ラップを更新し、トップを走るトーレスに着々と迫った。

　上位3名以降は1秒387の差が付く中、最終ラップに突入し、フェラーリはインからトーレ抜いてそのままチェッカーを受けた。MotoEのレース2首位は、フェラーリ、2位がトーレス、3位ガルソ、日本人ライダーの大久保は10位フィニッシュとなった。

　MotoE第1戦フランス MotoEクラス決勝レース2結果
1 マッテオ・フェラーリ (ドゥカティ)
2 ジョルディ・トーレス (ドゥカティ)
3 エクトル・ガルソ (ドゥカティ)
4 マッティア・カサデイ (ドゥカティ)
5 ニコラス・スピネッリ (ドゥカティ)
6 アンドレア・マントヴァーニ (ドゥカティ)
7 ランディ・クルメンナッハ (ドゥカティ)
8 ケビン・ザンノーニ (ドゥカティ)
9 アレッサンドロ・ザッコーネ (ドゥカティ)
10 大久保光 (ドゥカティ)
11 アレッシオ・フィネッロ (ドゥカティ)
12 ミケール・ポンス (ドゥカティ)
13 ルカ・サルバドーリ (ドゥカティ)
14 ミカ・ペレス (ドゥカティ)
15 マリア・エレーラ (ドゥカティ)
16 ティト・ラバト (ドゥカティ)
NC ケビン・マンフレディ (ドゥカティ)