MotoGP第4戦スペインGP MotoGP 決勝
2023/04/30
MotoGP第4戦スペインGP、MotoGPクラスは、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで天候は曇りから晴れに変わっていき、気温28度、路面温度33度というコンディションで行なわれた。
前日に行なわれたティソ・スプリントで発生した多重クラッシュに関して、原因がフランコ・モルビデリ(ヤマハ)にあるとされ、モルビデリには決勝レースでロングラップペナルティが科されている。
25周の決勝レースは、KTMの2台が飛び出しワンツー体制に。2コーナーでファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とミゲール・オリベイラ(アプリリア)が接触し、前日に行なわれたスプリント同様、赤旗が提示され、レースは一時中断となった。オリベイラは検査を受けるため、メディカルセンターに運ばれ、クアルタラロはマシンを乗り換え再スタートに臨むが、接触の責任を問われロングラップペナルティが科されることになった。
1周減算の24周で再スタートが切られた決勝は、またしてもKTMの2台が好スタートをきり、ブラッド・ビンダー(KTM)がホールショットを奪う。KTM勢を逃すまいと、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)がオープニングラップから積極的に仕掛け、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)をパスし3位に浮上。順位を入れ替えながら周回していくトップのKTM勢に対し、3位にあがったバニャーヤが5周目の6コーナーでミラーを強引にパスし2位に浮上し、ビンダーを追う。しかしこのオーバーテイクが強引と捉えられ、バニャーヤに対し、ミラーにポジションを落とすよう指示が出された。トップのビンダーとの距離を詰めはじめていただけに、バニャーヤにとって厳しい裁定となった。
しかし15周目に再びミラーを捕らえたバニャーヤが2位に上がり、再度ビンダー攻略に動く。一方、ランキングトップのマルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)が6コーナーで転倒しリタイア、ランキング争いを繰り広げていたバニャーヤに遅れをとる形になってしまった。残り5周を切ったところでバニャーヤがビンダーに急接近、そして残り4周でビンダーを捕らえトップに浮上する。しかし、ビンダーも離されずバニャーヤについていき、ファイナルラップの最終コーナーで標準を合わせるも順位は変わらず。バニャーヤが優勝を果たし、ポイントランキングでもランキングトップに立った。2位にはビンダー、3位にミラーとスプリントに続きKTMの2台が表彰台を獲得している。
4位マルティン、5位アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、6位ルカ・マリーニ(ドゥカティ)、ワイルドカード参戦のダニ・ペドロサ(KTM)は7位でフィニッシュ。スプリントレース同様、上位でポイントを獲得している。8位アレックス・マルケス(ドゥカティ)、9位には中上 貴晶(ホンダ)が入り、今季最上位を獲得。10位ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、11位フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、12位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)、13位アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)、14位ステファン・ブラドル(ホンダ)、15位ラウル・フェルナンデス(アプリリア)までがポイントを獲得している。16位イケル・レクオナ(ホンダ)、17位ジョナス・フォルガー(ガスガス)、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)はファイナルラップでチェーンが切れてしまうアクシデントがあり、無念のリタイアとなった。
第4戦スペインGP MotoGP決勝結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 ブラッド・ビンダー(KTM)
3 ジャック・ミラー(KTM)
4 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
5 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
6 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
7 ダニ・ペドロサ(KTM)
8 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
9 中上 貴晶(ホンダ)
10 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
11 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
12 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
13 アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)
14 ステファン・ブラドル(ホンダ)
15 ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
16 イケル・レクオナ(ホンダ)
17 ジョナス・フォルガー(ガスガス)
NCR マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)1laps
NCR マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)8laps
NCR ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)8laps
NCR アレックス・リンス(ホンダ)22laps
NCR ジョアン・ミル(ホンダ)23laps
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