MotoGP第4戦スペインGP Moto3 決勝
2023/04/30
MotoGP第4戦スペインGP、Moto3クラスは、スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで曇り空の中、気温22度、路面温度31度というコンディションで行なわれた。
予選3番グリッドを獲得したダビド・ムニョス(KTM)はQ2で転倒。精密検査の結果、踵を骨折していることが判明し、決勝レースは欠場となっている。よって予選4番グリッド以降のライダーはスタートポジションを一つ繰り上げる事となった。
19周で行なわれた決勝レースはポールポジションのデニス・オンジュ(KTM)がトップで1コーナーへ。オンジュ、ダニエル・オルガド(KTM)、イバン・オルトラ(KTM)、山中 琉聖(ガスガス)の順で先頭集団を形成。しかしオンジュのペースが上がらず、徐々にポジションを下げてしまう。一方、ペースが良い山中は序盤から積極的にポジションを上げていき、6周目には2番手まで浮上。しかし7周目にマシントラブルが発生し、まさかのスローダウン。表彰台、そして優勝が見えていただけに悔やまれるトラブルとなってしまった。山中はピットに戻り、その後再スタートを切っている。
レースは中盤に入り、先頭集団はオルガドを先頭にチャビエル・アルティガス(CFMOTO)、ジャウメ・マシア(ホンダ)、オルトラ、ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)、そして予選16番手から追い上げてきたダビド・アロンソ(ガスガス)の6台で優勝争いが繰り広げられた。その後方ではペースが上がらないオンジュに押さえ込まれていた佐々木 歩夢(ハスクバーナ)が13周目にようやくオンジュを攻略し、トップ集団との差を縮めていく。
残り4周、先頭集団の順位争いが激しくなる中、ついに7位の佐々木、8位オンジュ、そして9位鈴木 竜生(ホンダ)が追いつき、9台による優勝争いに。しかしオンジュは総路外走行が続き、ロングラップペナルティが科されてしまった。最後の最後までもつれた優勝争いはオルトラが制し、前戦アメリカズGPの初優勝に続き連勝となった。2位には予選16番グリッドから追い上げたルーキーのアロンソ、3位にマシアが入り、昨年に引き続きスペイン人3人が表彰台を独占する結果となった。
ファイナルラップ直前で4位に上がった佐々木は3位マシアにバトルを挑み、一度は前に出るも最終的には4位でフィニッシュとなった。5位ルエダ、6位オルガド、7位アルティガス、8位鈴木、9位オンジュ、10位ディエゴ・モレイラ(KTM)、11位 ロマーノ・フェナティ(ホンダ)、12位スコット・オグデン(ホンダ)、13位マッテオ・ベルテッレ(ホンダ)、14位フィリッポ・ファリオーリ(KTM)、15位ステファノ・ネパ(KTM)。古里 太陽(ホンダ)はポイント圏内まであと一歩となる16位、トラブルから復帰した山中が25位、鳥羽 海渡(ホンダ)は単独の転倒を喫し今季初のノーポイントで終わっている。
第4戦スペインGP Moto3クラス決勝結果
1 イバン・オルトラ(KTM)
2 ダビド・アロンソ(ガスガス)
3 ジャウメ・マシア(ホンダ)
4 佐々木 歩夢(ハスクバーナ)
5 ホセ・アントニオ・ルエダ(KTM)
6 ダニエル・オルガド(KTM)
7 チャビエル・アルティガス(CFMOTO)
8 鈴木 竜生(ホンダ)
9 デニス・オンジュ(KTM)
10 ディエゴ・モレイラ(KTM)
11 ロマーノ・フェナティ(ホンダ)
12 スコット・オグデン(ホンダ)
13 マッテオ・ベルテッレ(ホンダ)
14 フィリッポ・ファリオーリ(KTM)
15 ステファノ・ネパ(KTM)
16 古里 太陽(ホンダ)
17 アンドレア・ミニョ(KTM)
18 ジョエル・ケルソ(CFMOTO)
19 マリオ・アジ(ホンダ)
20 ダビド・アルマンサ(ハスクバーナ)
21 シャリフディン・アズマン(KTM)
22 アナ・カラスコ(KTM)
23 コリン・ベイヤー(ハスクバーナ)
24 ジョシュア・ワットリー(ホンダ)
25 山中 琉聖(ガスガス)
NCR 鳥羽 海渡(ホンダ)5laps
NCR リカルド・ロッシ(ホンダ)11laps
NCR ダビド・サルバドール(KTM)14laps
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