SBK(スーパーバイク世界選手権)第3戦オランダ 3日目
2023/04/24
SBK(スーパーバイク世界選手権)第3戦オランダラウンドは、オランダのアッセン(サーキット・ファン・ドレンテ)でスーパーポールレース、レース2が開催された。
10周の予定だったスーパーポールレースは、ウォームアップラップでロリス・バズ(BMW)のマシンにトラブルが発生。路面にオイルが出た可能性があるため、赤旗中断となり、8周に短縮されてスタートが切られ、気温15度、路面温度22度のドライコンディションで争われた。
ジョナサン・レイ(カワサキ)が好スタートを切り、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)の順で続くが、バウティスタは1周目にレイを交わしてトップに浮上。バウティスタ、レイ、ラズガットリオグルの3人が3番手以下を引き離してトップ争いを展開する。
しかし、終盤の7周目あたりからレイとラズガットリオグルが遅れ、バウティスタが最後は0秒916の差を付けてトップでゴール。2位にレイ、3位にラズガットリオグルが続き、表彰台はレース1と同じとなった。
スタートから4番手につけたアレックス・ロウズ(カワサキ)はトップ争いの3人にはついて行けなかったものの4番手をキープ、4位に入賞。
接戦の5番手争いを展開したアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)とアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)は終盤にロカテッリがバッサーニを振り切って5位に入賞。バッサーニが6位に続いた。
7位にドミニク・エガター(ヤマハ)、8位にスコット・レディング(BMW)、9位にチャビ・ビエルへ(ホンダ)が入賞した。
レース2は気温18度、路面温度27度のドライコンディションの下、21周で争われた。
ポールポジションからバウティスタがトップに立ち、レイ、ラズガットリオグル、バッサーニ、ロカテッリの順で続く。
レイは4周目まで2番手をキープするが、5周目にラズガットリオグルがレイを交わして2番手に浮上。3番手に後退したレイは6周目の9コーナーで転倒を喫し、これでトップ争いはバウティスタとラズガットリオグルの二人となる。
バウティスタは8周目にラズガットリオグルとの差を約1秒に広げると、その後も周回ごとにその差を広げて独走。終盤にはその差を4秒5まで開き、レース1、スーパーポールレースに続いてオランダラウンド3連勝となるパーフェクトウインを記録。この勝利はバウティスタにとってSBK通算40勝目、ドゥカティにとってSBK通算400勝目の勝利となった。
ラズガットリオグルは中盤以降は単独2番手で周回を重ね、そのまま2位でゴール。
3番手争いはレイの転倒後、序盤からバッサーニとロカテッリが接戦を展開。8周目にロカッテリが3番手に浮上し、終盤にはバッサーニを振り切って、今シーズン4回目の表彰台となる3位に入賞した。
バッサーニも中盤までロカテッリと僅差の4番手で周回を重ねたが、終盤に遅れ、後方から追い上げて来たエガターと最終ラップに接戦を展開。4位でゴールしたものの、最終ラップの17コーナーでトラックリミットオーバーのペナルティを取られ、5位でゴールしたエガターが4位に入賞、バッサーニは1ポジション降格で5位となった。
6位にレミー・ガードナー(ヤマハ)、7位にスコット・レディング(BMW)、8位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が入賞。
スタート前のウォームアップラップで転倒し、最後尾グリッドからスタートしたアレックス・ロウズ(カワサキ)は追い上げて9位に入賞。10位にマイケル・リナルディ(ドゥカティ)が入賞した。
イケル・レクオナ(ホンダ)は8番手走行中の12周目の4コーナーで転倒リタイア。ロリス・バズ(BMW)は9周目の15コーナーで転倒リタイア、チャビ・ビエルへ(ホンダ)は3周目の1コーナーで転倒リタイア、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)は2周目のシケインで転倒リタイアに終わった。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2はニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)がポールtoウインで独走優勝し、ダブルウインを達成。
最終ラップまで接戦となった2番手争いをステファノ・マンジ(ヤマハ)が制して2位に入賞。僅差の3位にフェデリコ・カリカスロ(ドゥカティ)が続いた。岡谷 雄太(カワサキ)は23位でゴール。阿部 真生騎(ヤマハ)は予選不通過。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2ではウンベルト・マイアー(ヤマハ)がトップでチェッカーを受け、2位にマッテオ・バヌッチ(ヤマハ)、3位にペトル・スポボダ(カワサキ)の順で続いたが、マイアーとバヌッチが最終ラップのトラックリミットオーバーによるペナルティでポジション降格となり、スポボダがレース1に続いて優勝。2位にマイアー、3位にバヌッチの順となった。
SBK第3戦オランダ SBK決勝レース2 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 トプラク・ラズガットリオグル(ヤマハ)
3 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
4 ドミニク・エガター(ヤマハ)
5 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
6 レミー・ガードナー(ヤマハ)
7 スコット・レディング(BMW)
8 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
9 アレックス・ロウズ(カワサキ)
10 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
11 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
12 ギャレット・ガーロフ(BMW)
13 ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)
14 ハフィス・シャリン(ホンダ)
15 トム・サイクス(カワサキ)
16 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
17 エリック・グラナド(ホンダ)
18 イサック・ビニャーレス(カワサキ)
19 ガブリエレ・ルイウ(BMW)
R イケル・レクオナ(ホンダ)
R ロリス・バズ(BMW)
R ジョナサン・レイ(カワサキ)
R チャビ・ビエルへ(ホンダ)
R マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
R ブラッドリー・レイ(ヤマハ)
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