MotoGP第3戦アメリカズGP MotoGP プレビュー
2023/04/15
MotoGP第3戦アメリカズGPがアメリカのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で開催される。
2013年に初開催したアメリカズGPは、Covid-19パンデミックの影響でキャンセルされた2020年を除き、今年で10回目の開催となる。
アメリカズGPの舞台であるCOTAは、全長5.513km、右コーナーが9、左コーナー11の反時計回りで、高低差が大きく、1.2kmのロングストレートが特徴のサーキットだ。
最多勝はマルク・マルケス(ホンダ)で7勝、続くアレックス・リンスは3カテゴリーで1勝ずつこのサーキットで挙げている。
アメリカズGPを得意としているマルケスだが、開幕戦ポルトガルGPで負った怪我の回復に努めるべく、第2戦アルゼンチンGPに続き欠場することが発表されている。マルケスの代役はステファン・ブラドル(ホンダ)が務めることが発表された。
また、開幕戦でミゲール・オリベイラ(アプリリア)を巻き込みクラッシュしたマルケスには、次に出場するレースでダブルロングラップペナルティが科されていた。しかしこのペナルティに対しホンダが抗議したことを受け、FIMがこの一件についてMotoGP控訴裁判所へと付託。4月13日に裁判所は検討する時間が必要と判断し、最終的な評決が出るまではペナルティの執行を延期することとなった。
オリベイラは第3戦から復帰することが決定。また、マルケスのチームメイトであるジョアン・ミル(ホンダ)も開幕戦以来の復帰を果たす予定だ。
開幕戦で負傷し、第2戦を欠場していたエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)は第3戦も欠場、代役はミケーレ・ピッロが務める。同じく、負傷欠場が続くポル・エスパロガロ(ガスガス)の代役にジョナス・フォルガーが予定されていれている。
アメリカズGPのMotoGPクラスで優勝経験のあるライダーはマルケス、リンス、そしてバスティアニーニの3名で、今回参戦するライダーで優勝経験があるのはリンスのみである。4年前の4月14日、2019年のアメリカGPで、リンスがバレンティーノ・ロッシとジャック・ミラーを打ちまかし、MotoGPクラス初優勝を挙げている。
シリーズをリードしているドゥカティ勢は連続表彰台記録を更新中。COTAで少なくとも一人のライダーが表彰台に上がれば29連続の表彰台獲得となる。しかし、COTAにおいてドゥカティの優勝は、2022年のバスティアニーニの優勝が1度のみと相性がよくないサーキットでもある。
また、ヤマハ、アプリリア、KTMにとっても優勝経験がないサーキットであるCOTA。マルケス、バスティアニーニと優勝経験者の不参加が決まっている今大会で、新たな優勝者が生まれる可能性は高い。
Moto2クラスでは開幕戦直前に負った怪我の影響で欠場が続いていた小椋藍(カレックス)が、出走に向けて準備を整えている。昨年は、2位表彰台を獲得している相性の良いサーキットなだけに復活が期待されている。
第2戦アルゼンチンでMoto2クラスにデビューを果たした南本宗一郎(カレックス)が前戦に引き続き、野左根航汰の代役として参戦することが発表された。
Moto3クラスには5名の日本人ライダーが参戦。前戦アルゼンチンGPで優勝を果たした鈴木竜生(ホンダ)が27ポイントでランキング3位に浮上している。
開幕から連続ポールポジションを獲得している佐々木歩夢(ハスクバーナ)は前戦リタイアもありランキング12位に低迷。得意の予選から流れを引き戻したいところだ。
鳥羽海渡(ホンダ)が8位、山中琉聖(ガスガス)が14位につけており、古里太陽(ホンダ)は今季初のポイント獲得を目指す。
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