MotoGP第3戦アメリカズGP MotoGP2日目ティソ・スプリントは、アメリカのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれた。

　午後に行われたティソ・スプリントは晴れ、気温30度、路面温度45度のドライコンディションで10周行なわれ、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が優勝した。

　ポールポジションスタートのバニャーヤがスタートを決めるも、2番手スタートのリンスが積極的に攻め、7コーナーの飛び込みでトップに躍り出る。しかし、その後に待ち構えるバックストレートで直線の速さを遺憾なく発揮したバニャーヤが再びトップの座に。その隙を突いて3番手までポジションをあげていたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が2番手に浮上する。
　3番手リンスの後ではホルヘ・マルティン(ドゥカティ)が凄まじい直線スピードを武器に4位までポジションを回復する。マルティンとポジションを争っていたファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)はブレーキングで抵抗しようとするも、バックストレートエンドでブレーキを遅らせすぎてしまい、アレックス・マルケス(ドゥカティ)にも先行を許す結果になってしまう。
　苦しい展開となったクアルタラロは5周目の1コーナーでフロントのグリップを失いスリップダウン。すぐにコースへ復帰するも大きく順位を落としてしまう。一方トップを行くバニャーヤはファステストラップを叩き出し、6周目には2位に対して1.7秒の差をつける。奪われた2位のポジションを奪い返すべく、リンスが7周目のターン7でエスパルガロをパスし2番手の座を取り戻す。同じ周のバックストレートでエスパロガロがブレーキングミスを冒し、マルティンが3位に浮上。

　最終的に2位に2秒以上の差をつけたバニャーヤがトップチェッカーを受け、スプリントレースで2勝目を挙げた。2位には予選の順位を守り抜いたリンス、3位はエスパロガロの猛追を防ぎきったホルヘ・マルティンが入っている。
　4位アレイシ・エスパロガロ、5位ブラッド・ビンダー(KTM)、スタートに失敗し、一時ポイント圏内に落ちていたマルコ・ベゼッキ (ドゥカティ)だが、見事な追い上げで6位でチェッカーを受けている。この追い上げにより、1ポイント差ではあるが、ランキングトップの座を死守している。7位ルカ・マリーニ (ドゥカティ)、8位ミゲール・オリベイラ(アプリリア)、9位ジャック・ミラー (KTM)で9位までに入賞したライダーにポイントが与えられる。
　10位マーベリック・ビニャーレス (アプリリア)、11位ヨハン・ザルコ (ドゥカティ)、12位ジョアン・ミル (ホンダ)、中上貴晶 (ホンダ)は13位でゴールしている。14位フランコ・モルビデリ (ヤマハ)、15位ラウル・フェルナンデス (アプリリア)、16位アウグスト・フェルナンデス(ガスガス)、17位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ (ドゥカティ)、18位ステファン・ブラドル(ホンダ)。
　転倒のあったファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は19位でフィニッシュ、ジョナス・フォルガー(ガスガス)は20位で完走している。4周目と5周目に転倒があったミケーレ・ピロ(ドゥカティ)とアレックス・マルケスはリタイアとなった。

第3戦アメリカズGP MotoGPスプリント結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ (ドゥカティ)
2 アレックス・リンス (ホンダ)
3 ホルヘ・マルティン (ドゥカティ)
4 アレイシ・エスパロガロ (アプリリア)
5 ブラッド・ビンダー (KTM)
6 マルコ・ベゼッキ (ドゥカティ)
7 ルカ・マリーニ (ドゥカティ)
8 ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
9 ジャック・ミラー (KTM)
10 マーベリック・ビニャーレス (アプリリア)
11 ヨハン・ザルコ (ドゥカティ)
12 ジョアン・ミル (ホンダ)
13 中上貴晶 (ホンダ)
14 フランコ・モルビデリ (ヤマハ)
15 ラウル・フェルナンデス (アプリリア)
16 アウグスト・フェルナンデス (ガスガス)
17 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ (ドゥカティ)
18 ステファン・ブラドル(ホンダ)
19 ファビオ・クアルタラロ (ヤマハ)
20 ジョナス・フォルガー(ガスガス)

NCR アレックス・マルケス (ドゥカティ）4laps
NCR ミケーレ・ピロ(ドゥカティ)5laps