MotoGP第1戦ポルトガルGP、MotoGPクラスは、ポルトガルのポルティマオ（アウトードロモ・インターナショナル・ド・アルガルベ）でティソ・スプリント（スプリントレース）を行ない、フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）が優勝した。

　今シーズンから新たに始まったティソ・スプリントは、日曜の決勝レースの約半分の周回数／距離で争われるスプリントレース。9位までが入賞の対象となり、1位から9位まで決勝レースの半分のチャンピオンシップポイントが与えられる。

　初のティソ・スプリントは、気温23度、路面温度39度のドライコンディションの下、12周で争われ、ポールポジションからスタートしたマルク・マルケス（ホンダ）のリードで始まったが、バニャーヤ、ホルヘ・マルティン（ドゥカティ）が続き、1周目にバニャーヤとマルティンが先行。

　バニャーヤは3周目までレースをリードするが、4周目にマルティンがトップに立ち、バニャーヤ、マルク・マルケスの順で続く。これにジャック・ミラー（KTM）、ミゲール・オリベイラ（アプリリア）が追いつき、トップ争いは接戦のバトルとなる。ミラーは5周目に3位、6周目に2位、7周目にはトップに立つが、8周目にはマルティンが逆転。バニャーヤも10周目にミラーを交わして2番手に浮上する。

　3番手に後退したミラーの背後からはミゲール・オリベイラ（アプリリア）が迫り、残り2周の1コーナーでオリベイラがミラーのインに飛び込むが、立ち上がりで二人共ワイドラインとなり、この間にマルク・マルケスが二人を交わして3番手に浮上する。このバトルの間に、マルティンとバニャーヤが先行。

　マルティンは最終ラップにトップで入るが、7コーナーでバニャーヤがトップに浮上、そのままチェッカーを受け、ディフェンディングチャンピオンのバニャーヤが、2023年の最初のレースを制した。マルティンは僅差の2位に入賞し、ドゥカティ勢がワンツー。

　マルク・マルケスは、マルティンから約1秒2差の3位でゴールし表彰台を獲得。4位にミラーが続いた。

　7番グリッドからスタートしたマーベリック・ビニャーレス（アプリリア）と12番グリッドからスタートしたアレイシ・エスパロガロ（アプリリア）の二人も終盤には表彰台争いのグループに追いつき、最終ラップにビニャーレスとアレイシ・エスパロガロが、オリベイラを交わして5位と6位に入賞。オリベイラは7位に入賞した。8位にはヨハン・ザルコ（ドゥカティ）、9位にアレックス・マルケス（ドゥカティ）が入賞した。

　ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）は1周目の接触で1周目に最後尾まで下がったものの、そこから追い上げて10位。ラウル・フェルナンデス（アプリリア）が11位、ブラッド・ビンダー（KTM）が12位だった。アレックス・リンス（ホンダ）は13位、フランコ・モルビデリ（ヤマハ）は14位、中上 貴晶（ホンダ）は15位、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）は16位でゴール。

　マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）は8番手走行中の3周目に転倒リタイア。ルカ・マリーニ（ドゥカティ）は2周目の5コーナーでエネア・バスティアニーニ（ドゥカティ）のインに入ったところで転倒、両者転倒リタイアとなった。ジョアン・ミル（ホンダ）は1周目の13コーナーでクアルタラロのインに入ったところで接触転倒しリタイア。アウグスト・フェルナンデス（KTM）は1周目にリタイアに終わった。

MotoGP第1戦ポルトガルGP MotoGPクラススプリントレース結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ（ドゥカティ）
2 ホルヘ・マルティン（ドゥカティ）
3 マルク・マルケス（ホンダ）
4 ジャック・ミラー（KTM）
5 マーベリック・ビニャーレス（アプリリア）
6 アレイシ・エスパロガロ（アプリリア）
7 ミゲール・オリベイラ（アプリリア）
8 ヨハン・ザルコ（ドゥカティ）
9 アレックス・マルケス（ドゥカティ）
10 ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）
11 ラウル・フェルナンデス（アプリリア）
12 ブラッド・ビンダー（KTM）
13 アレックス・リンス（ホンダ）
14 フランコ・モルビデリ（ヤマハ）
15 中上 貴晶（ホンダ）
16 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ（ドゥカティ）
R マルコ・ベゼッキ（ドゥカティ）
R エネア・バスティアニーニ（ドゥカティ）
R ルカ・マリーニ（ドゥカティ）
R ジョアン・ミル（ホンダ）
R アウグスト・フェルナンデス（KTM）