MotoGP第1戦ポルトガルGP MotoGP決勝
2023/03/27
MotoGP第1戦ポルトガルGP、MotoGPクラスは、ポルトガルのポルティマオ(アウトードロモ・インターナショナル・ド・アルガルベ)で決勝レースを行ない、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温22度、路面温度36度のドライコンディションの下、25周で争われた。
ミゲール・オリベイラ(アプリリア)が好スタートでレースをリード、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、バニャーヤ、マルク・マルケス(ホンダ)が続く。
2周目の13コーナーでバニャーヤがトップに浮上、オリベイラ、マルティン、マルク・マルケスの順で続くが、3周目の3コーナー進入でマルク・マルケスがマルティンに接触、そのままオリベイラに突っ込み、オリベイラとマルク・マルケスは転倒リタイア。マルティンもトップ集団から遅れてしまう。
これでトップ争いは、バニャーヤ、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)、ジャック・ミラー(KTM)、マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)の順となるが、5周目あたりからバニャーヤとビニャーレスが3番手以下とのリードを広げ始める。
6周目にはベゼッキが3位に浮上するが、この時点で前を行く二人とは約1秒差。その後はバニャーヤとビニャーレスとのマッチレースのトップ争いとなる。
ポジションの入れ替えこそないものの、バニャーヤとビニャーレスとのテールtoノーズの争いがレース中盤まで続くが、13周目にバニャーヤがファステストラップを記録すると、ビニャーレスとの間にコンマ6秒ほどのリードを築き、その後、わずかにその差を拡大。18周目に一時的にその差が縮まるが、終盤の21周目にはその差が再び約1秒に開き、バニャーヤはそのままトップをキープし、土曜日のスプリントレースに続いて連勝を飾った。
ビニャーレスは単独2位でゴール。ベゼッキも3位でゴールし、MotoGPクラス通算2回目となる表彰台を獲得した。
4番手争いは、アレックス・マルケス(ドゥカティ)、ミラー、ビンダーが接戦を展開。中盤に遅れたヨハン・ザルコ(ドゥカティ)も終盤に追いつき、さらにアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)も追いついて最後は6人の接戦となり、最終ラップの最終コーナー手前でザルコがアレックス・マルケスを交わして4位に入賞した。
僅差の5位にアレックス・マルケス、6位にビンダー、7位にミラー、8位にクアルタラロが入賞。アレイシは残り2周でラインを外し、その間にクアルタラロにパスされて、9位でゴール。
10位にアレックス・リンス(ホンダ)が入賞し、スプリントレースでのクアルタラロとの接触で、ダブルロングペナルティを受けたジョアン・ミル(ホンダ)は15番手まで後退しながら、追い上げて11位でゴール。中上 貴晶(ホンダ)が僅差の12位に入賞。アウグスト・フェルナンデス(KTM)が単独13位、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)が単独14位に入賞した。
ラウル・フェルナンデス(アプリリア)は13番手走行中の24周目に転倒リタイア。ルカ・マリーニ(ドゥカティ)は10番手走行中の22周目に転倒リタイア。マルティンは3周目の接触によるコースアウトで15番手まで後退。11番手まで挽回したものの、終盤の20周目に2コーナーで転倒を喫しリタイアに終わった。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)は10周目を回った後、ピットに戻ってリタイアとなった。
エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)はスプリントレースでの接触転倒により、右肩の肩甲骨を骨折したため決勝を欠場した。金曜日のFP2で転倒し負傷したポル・エスパロガロ(KTM)はバルセロナの病院に搬送されたため、欠場。
なお、マルク・マルケスは、右手の指を骨折した疑いがあり、バルセロナの病院で検査を受ける見込み。また、アグレッシブなライディングによりオリベイラと接触転倒したことに対するペナルティとして、次戦アルゼンチンGPの日曜日の決勝でダブルロングペナルティを受けることが決定している。
MotoGP第1戦ポルトガルGP MotoGPクラス決勝結果
1 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
2 マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
3 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
4 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
5 アレックス・マルケス(ドゥカティ)
6 ブラッド・ビンダー(KTM)
7 ジャック・ミラー(KTM)
8 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
9 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
10 アレックス・リンス(ホンダ)
11 ジョアン・ミル(ホンダ)
12 中上 貴晶(ホンダ)
13 アウグスト・フェルナンデス(KTM)
14 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
R ラウル・フェルナンデス(アプリリア)
R ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
R ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
R ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
R ミゲール・オリベイラ(アプリリア)
R マルク・マルケス(ホンダ)
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