MotoGP第20戦(最終戦)バレンシアGP MotoGP決勝
2022/11/07
MotoGP第20戦(最終戦)バレンシアGP、MotoGPクラスは、スペインのバレンシア、リカルド・トルモサーキットで決勝レースを行ない、アレックス・リンス(スズキ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温27度、路面温度32度のドライコンディションの下、27周で争われた。
5番グリッドからリンスは好スタートでレースをリード。ポールからスタートしたホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、マルク・マルケス(ホンダ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)の順で続く。
タイトルを争うクアルタラロとバニャーヤは1周目から接戦のポジション争いを展開。2周目の2コーナーでは接触、バニャーヤのマシンのウイングが外れるなど、タイトル獲得のためには勝つしかないクアルタラロはトップ集団に追いつくために序盤から激しい走りを見せた。しかし、バニャーヤとの接戦で3周目の段階でトップグループとは約1秒半の差が開いてしまう。
トップ争いはリンスがリード、マルティンが僅差で続き、マルク・マルケス、2周目に4番手に浮上したジャック・ミラー(ドゥカティ)の4人がトップ集団を形成する。5周目の1コーナーでミラーがマルク・マルケスを交わして3番手に浮上。マルク・マルケスは4番手につけていたが、10周目の8コーナーで転倒を喫しリタイアに終わってしまう。
トップの3人が逃げる中、クアルタラロは4番手で周回を重ね、少しずつトップ集団との差を縮めていき、9周目に6番手に浮上。しかし、マルク・マルケスの離脱で5番手となったブラッド・ビンダー(KTM)がクアルタラロとの差を縮め、16周目には真後ろに迫ると、18周目にクアルタラロを交わして4番手に浮上する。
トップ争いは、リンスが終盤に差し掛かるころに2番手のマルティンとの差を開き始め、マルティンはミラーと接戦の2番手争いを展開していたが、クアルタラロを交わして勢いに乗るブラッド・ビンダーが二人との差を縮める。真後ろに迫られたミラーが23周目に転倒を喫しリタイアに終わり、ブラッド・ビンダーが3番手に浮上。ブラッド・ビンダーは残り2周となった26周目の4コーナーでマルティンを交わして2番手に上がる。
最終ラップに入る時点でトップのリンスとブラッド・ビンダーの差はコンマ7秒ほどに縮まっていたが、リンスに勝負を仕掛けるまでには至らず、リンスがスタートから一度もトップを譲らず、ラストレースとなったスズキで優勝を飾り、オーストラリアGPに続いて、今シーズン2勝目を記録した。
追い上げたブラッド・ビンダーが2位に入賞し、今シーズン3回目の表彰台を獲得。マルティンは0秒663差の3位に入賞し、今シーズン4回目の表彰台を獲得した。
クアルタラロは4位に入賞と、タイトル連覇はならなかった。5位にミゲール・オリベイラ(KTM)、6位にジョアン・ミル(スズキ)が入賞。スズキはリンスが優勝、ミルが6位と二人のライダーがそろって上位に入賞し、ラストレースを好結果で締めくくった。
7位にルカ・マリーニ(ドゥカティ)、8位にエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が続き、バニャーヤは序盤のクアルタラロとの接戦の後、中盤以降は追い上げて来たライダーに次々に交わされたものの、ポジションキープで9位でチェッカーを受け、チャンピオンを獲得した。10位にフランコ・モルビデリ(ヤマハ)が入賞。
マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)が11位、ラウル・フェルナンデス(KTM)が12位、レミー・ガードナー(KTM)が13位に入賞し、FP3でのペナルティで最後尾グリッドからのスタートとなった中上 貴晶(ホンダ)は追い上げて14位に入賞。今シーズンはシーズン終盤の3戦の欠場もあり、ランキングは18位となった。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)が15位に入賞。
カル・クロッチロウ(ヤマハ)は7周目に転倒を喫したが、再スタートして16位でゴール。アレックス・マルケス(ホンダ)は7周目に転倒を喫したが、再スタートして17位でチェッカーを受けた。
ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)は16周目に転倒リタイア。マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)は15周を回り、ピットに戻ってリタイア。ポル・エスパロガロ(ホンダ)は5周目に転倒リタイア、ダリン・ビンダー(ヤマハ)も5周目に転倒リタイア、、アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)は3周を回ってピットに戻りリタイアとなった。
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