SBK(スーパーバイク世界選手権)第7戦フランス 2日目
2022/09/11
SBK(スーパーバイク世界選手権)第7戦フランスラウンドは、フランスのマニクールサーキットで2日目のスーパーポール、レース1が開催された。
スーパーポールは気温19度、路面温度24度のドライコンディションで争われ、ジョナサン・レイ(カワサキ)が1分36秒124でポールポジションを獲得。レイはセッション終盤にリーダーボードのトップに立ち、トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)がその後、同タイムを記録するが、セカンドベストタイムでレイが3戦連続、今シーズン4回目のポールポジションを獲得した。
ラズガットリオグルはFP3でトップタイムを記録してスーパーポールに臨み、レイと同タイムを記録しながら2番手に。3番手に1分36秒233でスコット・レディング(BMW)が続いた。
4番手に1分36秒416でアルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、5番手に1分36秒464でギャレット・ガーロフ(ヤマハ)、6番手に1分36秒524でアレックス・ロウズ(カワサキ)、7番手に1分36秒594でマイケル・リナルディ(ドゥカティ)、8番手に1分36秒629でアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)、9番手に1分36秒630でロリス・バズ(BMW)、10番手に1分36秒675でフィリップ・エッテル(ドゥカティ)の順で続き、野左根 航汰(ヤマハ)は1分37秒830で17番手。
レース1は気温21度、路面温度29度のドライコンディションの下、21周で争われた。
ラズガットリオグルのリードでレースが始まり、レディング、レイ、ガーロフ、バウティスタの順で続く。
1周目の8コーナーでラズガットリオグルがふくらんだすきにレディングがトップに浮上。1周目のコントロールラインをトップで通過する。しかし、ラズガットリオグルが2周目にはレディングからトップを奪還。レイとトップを争う。
ところが2周目の最終コーナーシケイン2個目で2番手を走っていたレイが転倒。再スタートしたものの、大きく遅れてしまう。そして、3周目にはトップを走るラズガットリオグルが13コーナー進入で大きく振られてコースオフ。グラベルに飛び出し、転倒を喫してしまう。
これでレディングがトップに浮上、バウティスタが2番手、やや離れてバズが3番手に続き、レディングは逃げにかかるが、バウティスタがすぐにその差を縮め、トップ争いは二人の接戦となる。
そして、7周目の6コーナーでバウティスタがレディングを交わしてトップに浮上。10周目までテールtoノーズの接戦を繰り広げるが、レースの折り返し点を迎えたあたりからバウティスタがリードを広げ始め、14周目には約1秒半のリードを築くと、周回ごとにその差を広げ、最終的に4秒079差をつけて、今シーズン7勝目を記録した。
レディングはバウティスタからは遅れたものの、単独2番手をキープ。今シーズンベストとなる2位入賞、シーズン2回目の表彰台を獲得した。
3番手争いはバズが12周目に13コーナーで転倒、リナルディ、バッサーニ、ガーロフ、ロウズが中盤に3番手を争い、14周目にリナルディが1コーナー先でコースオフして後退。バッサーニが3番手に浮上すると、終盤には単独3番手となり、3位に入賞。今シーズン初表彰台を獲得した。
ロウズが4位、ガーロフが5位に入賞。リナルディが6位、ロカテッリが7位、エッテルが8位に続き、イケル・レクオナ(ホンダ)が9位、ルーカス・マヒアス(カワサキ)が10位に入賞。
ラズガットリオグルは追い上げて11位に入賞。野左根 航汰(ヤマハ)は中盤まで12番手を争っていたが、終盤に遅れ、17位でゴール。レイは再スタート後、ピットに戻ってマシンを修復、再びコースに出たが、1周遅れの24位でチェッカーとなった。
チャンピオンシップ争いではバウティスタがランキングトップをキープ。ノーポイントに終わったレイはランキング2位をキープしているが、バウティスタとの差は56ポイントに拡大。ランキング3位にレイと2ポイント差でラツガットリオグルが続く。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)では、スーパーポールでフェデリコ・カリカスロ(ドゥカティ)が1分40秒565でポールポジションを獲得。SSPでのドゥカティのポール獲得は2001年以来となった。
レース1は気温21度、路面温度29度のドライコンディションの下、19周の予定でスタート。カリカスロのリードで始まり、序盤は10人ほどのライダーが接戦を展開。
6周目にカリカスロがトップ争いを抜け出してトップに立ち、2番手以下に約1秒のリードを取る。ところが、7周目にカリカスロがマシントラブルでスローダウン。再スタートを試みるもリタイアとなる。
これで2番手を争っていた6人がトップ集団となり、ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)とグレン・ファン・ストラーレン(ヤマハ)が接戦を展開。ドミニク・エガータ(ヤマハ)が3番手に浮上し、トップを争う二人を追う。
ところが、レース中盤の12周目に5コーナーで後方グループの中で接触転倒のアクシデントが発生し、トップグループが13周目に差し掛かったところで赤旗が掲示され、レースは成立。バルダッサーリが今シーズン4勝目を記録。ファン・ストラーレンが僅差の2位に続き、エガータが2位と0秒450差の3位に入賞した。
エガータはランキングトップをキープしているが、ランキング2位のバルダッサーリとのポイント差は5ポイントとなった。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)では、ビクター・スティーマン(カワサキ)が1分51秒859でポールポジションを獲得。2番手に1分52秒520でディルク・ガイガー(カワサキ)、3番手に1分52秒820でミルコ・ジェンナイ(ヤマハ)、が続き、岡谷 雄太(カワサキ)はスーパーポールのセッション序盤に7コーナーで転倒、タイムを記録できなかった。
レース1は気温20度、路面温度29度のドライコンディションの下、13周で争われた。ポールポジションのスティーマンがレースをリード。2周目には2番手以下に約コンマ7秒ほどのリードを取ったが、ミルコ・ジェンナイ(ヤマハ)とウゴ・デ・キャンセリス(カワサキ)がスティーマンに追いつき、3人のトップ争いとなる。
トップ争いが競り合いとなったことで、7周目には後続も追いつき、トップ集団は9人に。ところが8周目の5コーナーでスティーマンが転倒、ジェンナイ、デ・キャンセリスが巻き込まれてリタイアとなる。
このアクシデントでトップに立ったのはマルク・ガルシア(ヤマハ)、マッテオ・バヌッチ(ヤマハ)ら5人のトップ集団となる。
最後までガルシアとバヌッチが接戦のトップ争いを繰り広げ、ガルシアがトップでゴールラインを通過するが、最終コーナー立ち上がりでガルシアがトラックリミットをオーバーしており、1ポジションダウンのペナルティを受けて、バヌッチが優勝、ガルシアが2位、3位にアルバロ・ディアス(ヤマハ)の順で続いた。
スーパーポールで転倒した岡谷はレース1に出走しなかった。
SBK第7戦フランス SBK2日目予選 リザルト
1 ジョナサン・レイ(カワサキ) 1分36秒124
2 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ) 1分36秒124
3 スコット・レディング(BMW) 1分36秒233
4 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 1分36秒416
5 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ) 1分36秒464
6 アレックス・ロウズ(カワサキ) 1分36秒524
7 マイケル・リナルディ(ドゥカティ) 1分36秒594
8 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ) 1分36秒629
9 ロリス・バズ(BMW) 1分36秒630
10 フィリップ・エッテル(ドゥカティ) 1分36秒675
11 ルーカス・マヒアス(カワサキ) 1分36秒678
12 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 1分36秒741
13 イケル・レクオナ(ホンダ) 1分36秒892
14 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 1分37秒280
15 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW) 1分37秒411
16 ユージン・ラバティ(BMW) 1分37秒793
17 野左根 航汰(ヤマハ) 1分37秒830
18 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ) 1分37秒930
19 クリストフ・ポンソン(ヤマハ) 1分38秒182
20 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ) 1分38秒337
21 ハフィス・シャリン(ホンダ) 1分38秒635
22 レアンドロ・メルカド(ホンダ) 1分38秒804
23 オスカー・グティエレス(カワサキ) 1分38秒934
24 オリバー・クーニッヒ(カワサキ) 1分39秒204
SBK第7戦フランス SBK決勝レース1 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 スコット・レディング(BMW)
3 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
4 アレックス・ロウズ(カワサキ)
5 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
6 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
7 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
8 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
9 イケル・レクオナ(ホンダ)
10 ルーカス・マヒアス(カワサキ)
11 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
12 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
13 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
14 ロリス・バズ(BMW)
15 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
16 クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
17 野左根 航汰(ヤマハ)
18 ユージン・ラバティ(BMW)
19 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
20 ハフィス・シャリン(ホンダ)
21 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
22 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
23 オスカー・グティエレス(カワサキ)
24 ジョナサン・レイ(カワサキ)
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