SBK(スーパーバイク世界選手権)第7戦フランス 3日目
2022/09/12
SBK(スーパーバイク世界選手権)第7戦フランスラウンドは、フランスのマニクールサーキットでスーパーポールレース、レース2が開催された。
スーパーポールレースは、気温20度、路面温度26度のドライコンディションの下、10周で争われた。
ジョナサン・レイ(カワサキ)がトップに立ち、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、スコット・レディング(BMW)が続く。3コーナー先の直線区間でバウティスタがレイを交わしてトップに浮上。トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)も3番手に上がり、1周目をバウティスタ、レイ、ラズガットリオグルの順で通過。
2周目にはこの3人が3番手以下にわずかにリードを取ってトップ争いを展開。2周目の8コーナーでラズガットリオグルが2番手に上がるが、レイもすぐにポジションを取り返す。2番手争いの攻防はラズガットリオグルが再び前に出て、3周目のコントロールラインをバウティスタ、ラズガットリオグル、レイの順で通過。
6周目の13コーナーでラズガットリオグルがバウティスタを交わしてトップに浮上する。バウティスタとレイが、接戦の2番手争いを繰り広げたことでラズガットリオグルがわずかにリードを取る。
8周目にはバウティスタがラズガットリオグルとの差を縮め、並びかけるが、ラズガットリオグルがトップをキープ。バウティスタはレイの追撃を受け、9周目の6、7コーナーでレイが一度は前に出る。
二人の2番手争いが激しくなる間に、ラズガットリオグルはリードを広げ、そのままトップでチェッカーを受けた。
2番手争いは最終ラップまで接戦が繰り広げられ、13コーナーではレイが前に出るが、バウティスタがすぐに抜き返し、15コーナーで再びレイが前に出るが、立ち上がりでバウティスタが先行し、2位でゴール。バウティスタは終盤にアッパーカウルの右サイド部が破損していた。レイは僅差の3位となった。
4位にアレックス・ロウズ(カワサキ)、5位にレディング、6位にアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)が入賞。野左根 航汰(ヤマハ)は16位でチェッカーを受けた。
レース2は気温23度、路面温度36度のドライコンディションの下、21周で争われた。スタート前には先日亡くなった英国エリザベス女王を追悼するセレモニーが行なわれた。
レースはバウティスタのリードで始まり、ラズガットリオグル、レイ、ロウズ、バッサーニの順で続く。2周目にラズガットリオグルがバウティスタを交わしてトップに浮上。その直後に13コーナー進入でレイがバウティスタに接触し、バウティスタは転倒、リタイアに終わる。このアクシデントは審議対象とされ、レイにロングラップペナルティが科されることになった。
トップ争いは、バッサーニが3周目にトップに浮上。ラズガットリオグル、リナルディ、ロウズの順で続き、バッサーニは7周目までトップ争いをリードする。
8周目にラズガットリオグルがトップに出るが、その直後の13コーナー進入でリナルディが、ラズガットリオグルとバッサーニを交わしてトップに浮上する。3人が接戦を繰り広げたことで4番手のロウズもトップ争いに接近するが、10周目以降はリナルディとラズガットリオグルのトップ争い、やや差があってバッサーニとロウズの3番手争いという展開になる。
リナルディは13周目までトップ争いをリードするが、14周目の5コーナーでラズガットリオグルがトップに浮上。16周目にはリナルディが11、12コーナーで飛び出し、コースをショートカットして戻ったこともあり、トップを行くラズガットリオグルとの差がわずかに広がる。
その差は最終ラップに入る時点では1秒以上に広がり、ラズガットリオグルが今シーズン8勝目(その内スーパーポールレースで4勝)を記録した。
2位にリナルディが入賞し、レース1に続いて、バッサーニが3位表彰台を獲得した。
4位にロウズっが続き、レイは7周目にロングラップペナルティを行なって7番手まで後退したが、、5位に入賞した。6位にレディング、7位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、8位にギャレット・ガーロフ(ヤマハ)、9位にロリス・バズ(BMW)、10位にイケル・レクオナ(ホンダ)が入賞。
野左根 航汰(ヤマハ)は序盤から入賞圏内で周回を重ね、15位に入賞した。
チャンピオンシップ争いはノーポイントに終わったバウティスタがランキングトップをキープしているものの、ランキング2位のラズガットリオグルとのポイント差は30に縮まった。レイはラズガットリオグルと17ポイント差のランキング3位につける。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温22度、路面温度32度のドライコンディションの下、19周で争われた。
ポールスタートのフェデリコ・カリカスロ(ドゥカティ)がレースをリード。ロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)、ニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)の順で続く。1周目をトップで戻って来たのはバルダッサーリ。
バルダッサーリはカリカスロと接戦を繰り広げながら、5周目までトップをキープするが、6周目にカリカスロがトップに浮上。トップを争う二人は3番手以下にコンマ5秒ほどのリードをつけて接近戦を繰り広げるが、中盤の10周目の5コーナーでバルダッサーリが再びトップを奪う。
その後もトップ争いの接戦が続くが、14周目の13コーナーでカリカスロがラインを外し、グラベルに飛び出した後、転倒。再スタートできたものの、7番手まで後退してしまう。
これでバルダッサーリが単独トップとなるが、ジュール・クルゼール(ヤマハ)とのポジション争いに競り勝ったドミニク・エガータ(ヤマハ)が、バルダッサーリとの差を縮めると、16周目の5コーナーでバルダッサーリを交わしてトップに浮上する。
終盤はチャンピオンシップを争うエガータとバルダッサーリが接戦のトップ争いを展開。しかし、最終ラップの13コーナーでバルダサーリが転倒し、エガータがそのままトップでゴールし、シーズン10勝目を記録した。
2位にクルゼール、3位にブレーガが入賞。バルダッサーリは5位、カリカスロは9位でゴール。この結果、チャンピオンシップ争いではエガータがランキングトップをキープ、ランキング2位のバルダッサーリとのポイント差はレース1終了時点の5ポイントから、19ポイント差に広がった。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2は気温23度、路面温度37度のドライコンディションの下、13周で争われた。
ポールスタートのビクター・スティーマン(カワサキ)がレースをリードするが、スティーマンはレース1での接触転倒により、ダブルロングラップペナルティを科せられており、2周目に1回目のペナルティを消化し、18番手まで後退。3周目に2回目のペナルティを消化すると、22番手まで後退する。
トップから3秒ほどの間に20人ほどのライダーが接戦を繰り広げる中、スティーマンは周回ごとに順位を挽回。9周目に8番手まで挽回すると、10周目の5コーナーでトップに返り咲く。
トップに立ったスティーマンは、終盤には2番手以下にわずかにリードを広げると、最終ラップに入る時点で約1秒のリードを取り、そのままトップでチェッカーを受けた。2位にアルバロ・ディアス(ヤマハ)、3位にディルク・ガイガー(カワサキ)が入賞。
岡谷 雄太(カワサキ)はスーパーポールの転倒で脳しんとうを起こし、ドクターストップにより、レース1に続いて、レース2も欠場した。
SBK第7戦フランス SBK スーパーポールレース リザルト
1 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
2 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
3 ジョナサン・レイ(カワサキ)
4 アレックス・ロウズ(カワサキ)
5 スコット・レディング(BMW)
6 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
7 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
8 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
9 ロリス・バズ(BMW)
10 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
11 イケル・レクオナ(ホンダ)
12 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
13 マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
14 ルーカス・マヒアス(カワサキ)
15 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
16 野左根 航汰(ヤマハ)
17 ハフィス・シャリン(ホンダ)
18 ユージン・ラバティ(BMW)
19 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
20 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
21 クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
22 オスカー・グティエレス(カワサキ)
23 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R チャビ・ビエルへ(ホンダ)
SBK第7戦フランス SBK決勝レース2 リザルト
1 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
2 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
3 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
4 アレックス・ロウズ(カワサキ)
5 ジョナサン・レイ(カワサキ)
6 スコット・レディング(BMW)
7 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
8 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
9 ロリス・バズ(BMW)
10 イケル・レクオナ(ホンダ)
11 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
12 ルーカス・マヒアス(カワサキ)
13 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
14 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
15 野左根 航汰(ヤマハ)
16 クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
17 オスカー・グティエレス(カワサキ)
18 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
19 ハフィス・シャリン(ホンダ)
R ユージン・ラバティ(BMW)
R チャビ・ビエルへ(ホンダ)
R マイケル・ファン・デル・マーク(BMW)
R レアンドロ・メルカド(ホンダ)
R アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
こんな記事も読まれています