MotoGP第10戦ドイツGP MotoGP決勝
2022/06/20
MotoGP第10戦ドイツGP、MotoGPクラスは、ドイツのザクセンリンクで決勝レースを行ない、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温35度、路面温度51度のドライコンディションの下、30周で争われた。
クアルタラロは好スタートでトップに立ち、フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が2番手に続く。2周目の1コーナーでバニャーヤが前に出るが、クアルタラロもすぐに抜き返し、トップをキープ。トップを争う二人が3番手以下に徐々にリードを取っていく。ところが、4周目の1コーナー立ち上がりで2番手のバニャーヤが転倒を喫し、リタイアに終わる。
これでトップのクアルタラロと3番手のヨハン・ザルコ(ドゥカティ)の差が約1秒となり、クアルタラロが単独トップで周回を重ねて行く。序盤を終えた11周目を過ぎたあたりからクアルタラロとザルコの差が広がり始める。クアルタラロは16周目に約2秒、19周目には2秒半と差を広げてトップを独走。終盤には2番手との差を5秒まで広げて、前戦カタルニアGPに続いて連勝となる今シーズン3勝目を記録、ランキングトップをキープした。
ザルコも単独2番手をキープしたまま2位でゴール。今シーズン4回目となる表彰台を獲得した。
3番手争いは中盤すぎまでアレイシ・エスパロガロ(アプリリア)とマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が接戦を繰り広げていたが、19周目にビニャーレスが後退。ビニャーレスはピットに戻り、リアのライドハイトデバイスのトラブルでリタイアに終わってしまった。
アレイシ・エスパロガロは3番手をキープしていたが、FP4でのイエローフラッグ中の転倒で、ロングランペナルティを科されたジャック・ミラー(ドゥカティ)が、ペナルティ消化のため5周目に7番手まで後退しながら追い上げ、17周目には3番手争いに追いつき、ビニャーレスの脱落でアレイシ・エスパロガロの背後に迫ると、レース終盤に接戦を展開。1コーナーでの何度かの攻防の後、28周目の1コーナーでミラーが前に出て3番手に浮上し、そのまま3位表彰台を獲得した。アレイシ・エスパロガロは0秒741差の4位でゴール。
レース終盤にホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、ルカ・マリーニ(ドゥカティ)、ブラッド・ビンダー(KTM)、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)の4人による僅差の5番手争いが展開。このバトルを抜け出したマリーニが今シーズンベストリザルトとなる5位に入賞。
マルティンが6位、ビンダーが7位に続き、序盤から5番手につけていたジャンアントニオはミラーに交わされた後、マリーニ、マルティン、ビンダーにも交わされて8位でチェッカーとなった。9位にオリベイラが続き、バステアニーニが10位に入賞。
マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)が11位、ラウル・フェルナンデス(KTM)が12位、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)が13位、アンドレア・ドビジオーゾ(ヤマハ)が14位、レミー・ガードナー(KTM)が15位に入賞。代役参戦のステファン・ブラドル(ホンダ)は16位でゴール。
ポル・エスパロガロ(ホンダ)は序盤は10番手前後で周回していたが、左の肋骨を負傷している影響から終盤に後退、22周を回ってピットに戻りリタイアに終わった。中上 貴晶(ホンダ)は10番手走行中の7周目の8コーナーで転倒を喫しリタイア。
アレックス・マルケス(ホンダ)は7周目にピットに戻りリタイア。ダリン・ビンダー(ヤマハ)は5周目の3コーナーで転倒リタイア。ジョアン・ミル(スズキ)は4周目の1コーナーで転倒リタイアに終わった。
MotoGP第10戦ドイツGP MotoGPクラス決勝結果
1 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
2 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
3 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
4 アレイシ・エスパロガロ(アプリリア)
5 ルカ・マリーニ(ドゥカティ)
6 ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)
7 ブラッド・ビンダー(KTM)
8 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(ドゥカティ)
9 ミゲール・オリベイラ(KTM)
10 エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)
11 マルコ・ベゼッキ(ドゥカティ)
12 ラウル・フェルナンデス(KTM)
13 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
14 アンドレア・ドビジオーゾ(ヤマハ)
15 レミー・ガードナー(KTM)
16 ステファン・ブラドル(ホンダ)
R ポル・エスパロガロ(ホンダ)
R マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)
R 中上 貴晶(ホンダ)
R アレックス・マルケス(ホンダ)
R ダリン・ビンダー(ヤマハ)
R フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
R ジョアン・ミル(スズキ)
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