SBK(スーパーバイク世界選手権)第4戦エミリア・ロマーニャ 3日目
2022/06/13
SBK(スーパーバイク世界選手権)第4戦エミリア・ロマーニャラウンドは、イタリアのミサノ・ワールドサーキット-マルコ・シモンチェリでスーパーポールレース、レース2が開催された。
スーパーポールレースは気温27度、路面温度39度のドライコンディションの下、10周で争われた。
レース1に続いて、トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)が好スタートでトップに立ち、ジョナサン・レイ(カワサキ)、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)の順で続く。
1周目のバックストレート先でレイがトップに浮上。レイ、ラズガットリオグル、バウティスタの順で1周目を終えるが、続く2周目の1コーナーでラズガットリオグルがレイを交わしてトップに浮上。3周目に入るとラズガットリオグルがペースを上げて、2番手以下を約1秒4リードする。
序盤の2番手争いはレイ、バウティスタ、チャビ・ビエルへ(ホンダ)、マイケル・リナルディ(ドゥカティ)の4人が接戦を展開する。
単独トップに立ったラズガットリオグルは周目に約2秒2、5周目に約2秒5、終盤の8周目には約2秒7とリードを広げ、独走で今シーズン初優勝を達成した。
バウティスタはレース中盤までに単独2番手に浮上、レイは3番手となり、後続のビエルへに背後に迫られる。バウティスタはラズガットリオグル追撃はならなかったものの、単独2位でゴール。レイも最後はビエルへを振り切って3位に入賞した。
ビエルへは表彰台には届かなかったものの、SBKベストリザルトとなる4位でゴール。中盤以降、接戦の5番手争いを制したイケル・レクオナ(ホンダ)が単独5位に入賞した。
終盤、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)、アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)、アレックス・ロウズ(カワサキ)、ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)の4人による接戦となった6番手争いをロカテッリが制して6位入賞。7位にバッサーニ、8位にロウズ、9位にガーロフの順で僅差でチェッカーを受けた。
序盤2番手を争ったリナルディは中盤以降後退し、単独10位でゴール。野左根 航汰(ヤマハ)は終盤、ユージン・ラバティ(BMW)と接戦の12番手争いを展開していたが、最終ラップの8コーナーで転倒を喫しリタイアに終わった。
SBKの決勝レース2は気温28度、路面温度45度のドライコンディションの下、21周で争われた。
ラズガットリオグルがトップで1コーナーに飛び込み、バウティスタ(ドゥカティ)、ジョナサン・レイ(カワサキ)が続く。1周目のコントロールラインをラズガットリオグル、バウティスタ、レイの順で通過。
2周目の8コーナーでバウティスタが前に出ようとするが、9コーナーでラズガットリオグルがトップを奪い返し、14コーナーではレイがバウティスタを交わして2番手に浮上するが、バウティスタがポジションを奪い返す。
3番手に後退したレイは続く3周目の9コーナーでマイケル・リナルディ(ドゥカティ)に交わされて4番手に後退。この時点でトップ集団はラズガットリオグル、バウティスタ、リナルディ、レイ、アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)の5人。
ラズガットリオグルは6周目までトップをキープするが、7周目のバックストレート先でバウティスタがトップ浮上する。
レース中盤の9周目あたりから、3番手のリナルディ、4番手のレイが遅れ始め、トップ争いはバウティスタとラズガットリオグルの一騎打ちとなるが、その後、バウティスタが少しずつリードを広げ、13周目の段階ラズガットリオグルの差が約1秒2へと広がる。
その後、その差は広がり、バウティスタが単独トップに立ち、周回ごとにラズガットリオグルとの差を広げ、最終的に7秒194差でトップでチェッカーを受け、レース1に続いて優勝。シーズン5勝目(スーパーポールレースを含むと6勝目)を記録し、ランキングトップをキープした。
ラズガットリオグルも単独2番手で周回を重ね、2位でゴール。単独3位にリナルディが入賞。レイは単独4位でチェッカーを受けた。
レース中盤まで5番手を走行していたチャビ・ビエルへ(ホンダ)は12周目の11コーナーで転倒リタイア。この転倒にはバッサーニがからんでおり審議対象とされている。
ビエルへが戦列を去った後、5番手争いはイケル・レクオナ(ホンダ)、バッサーニ、アレックス・ロウズ(カワサキ)、アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)の4人が終盤まで接戦を展開。レクオナがわずかに抜け出して5位に入賞。20周目の1コーナーでバッサーニを交わしてロカテッリが6位でゴール。ロウズは最終ラップに7番手で入ったが、トラックリミットオーバーによるロングラップペナルティを受け後退。バッサーニが7位、ロウズが8位でチェッカーを受けた。
9位にスコット・レディング(BMW)、10位にロリス・バズ(BMW)が入賞。
野左根 航汰(ヤマハ)は最終ラップまで、ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)、ユージン・ラバティ(BMW)、イルヤ・ミカルチック(BMW)と13番手争いの接戦を展開し、16位でチェッカーを受けた。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)のレース2は気温27度、路面温度44度のドライコンディションの下、18周で争われ、ドミニク・エガータ(ヤマハ)が優勝した。
スタートでトップに立ったのはニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)だったが、ブレーガはラインを外し後退。代わってロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)がトップに立ち、ヤリ・モンテラ(カワサキ)が2番手、エガータが3番手に続き、1周目を終えた。
モンテラは4周目まで2番手をキープしていたが、5周目にエガータがモンテラを交わして2番手に浮上。モンテラは徐々に遅れ、バルダッサーリとエガータが接戦のトップ争いを展開する。
バルダッサーリは16周目までトップをキープしていたが、17周目にエガータがトップに浮上し、前日に続いて優勝、今シーズン7勝目を記録した。バルダッサーリも最後までエガータに食い下がったものの、0秒338の僅差で2位に。
1周目に7番手まで後退したブレーガが、追い上げ、7周目には3番手に浮上したが、トップを争う2台は3秒以上先行しており、ブレーガはそのまま3位でチェッカーを受けた。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2は気温28度、路面温度46度のドライコンディションの下、15周で争われ、アルバロ・ディアス(ヤマハ)が優勝した。
スタートからゴールまで15台ほどの大きな集団がトップグループを形成。順位を入れ替えながら周回を重ねて行く。ディアスは何度かトップでゴントロールラインを通過。12周目以降はトップをキープし、最終ラップではわずかにリードを取って、今シーズン2勝目を記録した。
2位に岡谷 雄太(カワサキ)が入賞。岡谷は終始トップ集団の中で戦い何度か順位を落としながらも、最終ラップに2番手に浮上、今シーズン3回目となる表彰台を獲得。3位にビクター・スティーマン(カワサキ)が入賞した。
SBK第4戦エミリア・ロマーニャ SBK スーパーポールレース リザルト
1 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
2 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
3 ジョナサン・レイ(カワサキ)
4 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
5 イケル・レクオナ(ホンダ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
8 アレックス・ロウズ(カワサキ)
9 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
10 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
11 スコット・レディング(BMW)
12 ユージン・ラバティ(BMW)
13 ハフィス・シャリン(ホンダ)
14 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
15 ティト・ラバット(カワサキ)
16 イルヤ・ミカルチック(BMW)
17 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
18 ガブリエーレ・ルイユ(BMW)
19 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
20 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R 野左根 航汰(ヤマハ)
R フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
R ロリス・バズ(BMW)
R アレッサンドロ・デルビアンコ(カワサキ)
SBK第4戦エミリア・ロマーニャ SBK決勝レース2 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
3 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
4 ジョナサン・レイ(カワサキ)
5 イケル・レクオナ(ホンダ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
8 アレックス・ロウズ(カワサキ)
9 スコット・レディング(BMW)
10 ロリス・バズ(BMW)
11 フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
12 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
13 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
14 ユージン・ラバティ(BMW)
15 イルヤ・ミカルチック(BMW)
16 野左根 航汰(ヤマハ)
17 ティト・ラバット(カワサキ)
18 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
19 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R チャビ・ビエルへ(ホンダ)
R ハフィス・シャリン(ホンダ)
R アレッサンドロ・デルビアンコ(カワサキ)
R ガブリエーレ・ルイユ(BMW)
R ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
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