SBK(スーパーバイク世界選手権)第4戦エミリア・ロマーニャ 2日目
2022/06/12
SBK(スーパーバイク世界選手権)第4戦エミリア・ロマーニャラウンドは、イタリアのミサノ・ワールドサーキット-マルコ・シモンチェリで2日目のスーパーポール、レース1が開催された。
SBKのスーパーポールは気温26度、路面温度37度のドライコンディションで争われ、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)が1分33秒328で今シーズン初となるポールポジションを獲得。2番手に1分33秒465でトプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)、3番手に1分33秒518でジョナサン・レイ(カワサキ)の順で続き、前戦に続いて、このメンバーがフロントロウに並んだ。野左根 航汰(ヤマハ)は1分34秒939で15番手から決勝レース1に臨む。
決勝レース1は気温26度、路面温度44度のドライコンディションの下、21周で争われた。スタートでトップに立ったのはラズガットリオグル。バウティスタ、レイの順で1周目を終える。
3周目にレイがバウティスタを交わして2番手に浮上。レイはその勢いのままラズガットリオグルも交わしてトップに浮上する。中盤にはこの3人が4番手以下にリードを取ってトップ争いを展開するが、ラズガットリオグルはやや離され始め、レイとバウティスタは接戦を繰り広げる。
13周目にバウティスタが何度かレイにしかけ、バックストレート先でトップに浮上。レイが2番手で続き、ラズガットリオグルはこの時点でレイにコンマ8秒ほど遅れていた。そして、続く14周目の最終コーナー立ち上がりでラズガットリオグルにマシントラブルが発生。マシンをコースサイドで止めたラズガットリオグルはこの時点でリタイアとなる。
トップ争いは15周目あたりからバウティスタがレイに対してリードを広げ、16周目には約1秒の差をつける。その後、周回ごとに約1秒ずつその差は広がり、バウティスタは終盤の18周目に新レコードとなるファステストラップを記録。レイに5秒128の大差をつけて今シーズン4勝目(スーパーポールレースを含むと5勝目)を記録した。
レイは終盤、バウティスタについて行くことができず、2位でゴール。ラズガットリオグルのリタイアで中盤すぎに3番手争いとなった接戦を制してマイケル・リナルディ(ドゥカティ)が3位表彰台を獲得。
リナルディとポジションを争っていたアクセル・バッサーニ(ドゥカティ)は終盤に遅れ、単独4位でチェッカーを受けた。5位にアレックス・ロウズ(カワサキ)、6位にアンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)が入賞。
最終ラップまで続いた7番手争いの接戦を制してチャビ・ビエルへ(ホンダ)が7位に入賞。0秒379差の8位にギャレット・ガーロフ(ヤマハ)が続き、9位にイケル・レクオナ(ホンダ)、10位にスコット・レディング(BMW)が入賞した。
野左根 航汰(ヤマハ)は1周目を9番手で終えたが、その後、14番手前後で周回を重ね、残り2周でロリス・バズ(BMW)を交わして12位に入賞した。
SSP(スーパースポーツ世界選手権)では、スーパーポールでドミニク・エガータ(ヤマハ)が1分37秒173でポールポジションを獲得。2番手に1分37秒427でニッコロ・ブレーガ(ドゥカティ)、3番手に1分37秒504でロレンツォ・バルダッサーリ(ヤマハ)の順で続いた。
決勝レース1は気温26度、路面温度44度のドライコンディションの下、18周で争われ、フロントロウの3人が4番手以下を大きく引き離して接戦のトップ争いを展開。ブーレガが1周目からトップをキープするが、残り2周の1コーナーでエガータがブーレガを交わしてトップに浮上、2コーナーではバルダッサーリもブーレガを交わして2番手に浮上する。
そして、最終ラップの1コーナーではバルダッサーリがエガータを交わしてトップに浮上。コース終盤の14コーナーでエガータがトップを奪還するが、バルダッサーリもすぐにトップを奪い返し、そのまま、バルダッサーリ、エガータの順でチェッカーを受ける。
ところが、最終ラップの15コーナーでバルダッサーリがトラックリミットオーバーのペナルティを取られ、1ポジションダウンとなったため、エガータが優勝となった。バルダッサーリが2位、ブーレガはレースの大半をリードしていたものの、3位入賞となった。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)では、スーパーポールでマッテオ・バヌッチ(ヤマハ)が1分48秒501でポールポジションを獲得。2番手に1分48秒694でビクター・スティーマン(カワサキ)、3番手に1分49秒079でイニゴ・イグレシアス(カワサキ)が続き、岡谷 雄太(カワサキ)は1分49秒594で8番手から決勝レース1に臨んだ。
決勝レース1は気温26度、路面温度42度のドライコンディションの下、15周で争われ、バヌッチが優勝した。2周目にトップに立ったバヌッチは4周目には2番手以下に約1秒のリードを取って単独トップに立ち、10周目にはその差を約2秒に広げたが、セカンドグループで接戦を繰り広げていたのアルバロ・ディアス(ヤマハ)、サミュエル・ディ・ソラ(カワサキ)、アルフォンソ・コッポラ(ヤマハ)の3人がバヌッチに追いつき、最終ラップにディアスがバヌッチを交わしてトップに浮上する。
最終コーナーをトップで立ち上がったのはディアスだったが、ゴールライン直前、スリップから抜け出したバヌッチがわずかに前でゴールラインを通過、SSP300クラス初優勝を飾った。
ディアスが0秒020差の2位でゴール。3位にソラが入賞し、ワイルドカード参戦のコッポラは4位でゴール。岡谷は5番手争いのセカンドグループの中で接戦を繰り広げ、8位に入賞した。
SBK第4戦エミリア・ロマーニャ SBK2日目予選 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ) 1分33秒328
2 トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ) 1分33秒465
3 ジョナサン・レイ(カワサキ) 1分33秒518
4 アレックス・ロウズ(カワサキ) 1分33秒669
5 マイケル・リナルディ(ドゥカティ) 1分33秒674
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ) 1分33秒949
7 チャビ・ビエルへ(ホンダ) 1分33秒991
8 イケル・レクオナ(ホンダ) 1分33秒999
9 スコット・レディング(BMW) 1分34秒039
10 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ) 1分34秒117
11 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ) 1分34秒514
12 ロリス・バズ(BMW) 1分34秒520
13 フィリップ・エッテル(ドゥカティ) 1分34秒530
14 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ) 1分34秒654
15 野左根 航汰(ヤマハ) 1分34秒939
16 クリストフ・ポンソン(ヤマハ) 1分34秒994
17 ユージン・ラバティ(BMW) 1分35秒265
18 ハフィス・シャリン(ホンダ) 1分35秒315
19 ティト・ラバット(カワサキ) 1分35秒420
20 ガブリエーレ・ルイユ(BMW) 1分35秒462
21 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ) 1分35秒614
22 レアンドロ・メルカド(ホンダ) 1分35秒746
23 イルヤ・ミカルチック(BMW) 1分35秒813
24 オリバー・クーニッヒ(カワサキ) 1分36秒209
25 アレッサンドロ・デルビアンコ(カワサキ) 1分36秒494
SBK第4戦エミリア・ロマーニャ SBK決勝レース1 リザルト
1 アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)
2 ジョナサン・レイ(カワサキ)
3 マイケル・リナルディ(ドゥカティ)
4 アクセル・バッサーニ(ドゥカティ)
5 アレックス・ロウズ(カワサキ)
6 アンドレア・ロカテッリ(ヤマハ)
7 チャビ・ビエルへ(ホンダ)
8 ギャレット・ガーロフ(ヤマハ)
9 イケル・レクオナ(ホンダ)
10 スコット・レディング(BMW)
11 ロベルト・タンブリーニ(ヤマハ)
12 野左根 航汰(ヤマハ)
13 ユージン・ラバティ(BMW)
14 ルカ・ベルナルディ(ドゥカティ)
15 ロリス・バズ(BMW)
16 ティト・ラバット(カワサキ)
17 ハフィス・シャリン(ホンダ)
18 イルヤ・ミカルチック(BMW)
19 レアンドロ・メルカド(ホンダ)
20 オリバー・クーニッヒ(カワサキ)
R トプラック・ラズガットリオグル(ヤマハ)
R ガブリエーレ・ルイユ(BMW)
R フィリップ・エッテル(ドゥカティ)
R クリストフ・ポンソン(ヤマハ)
R アレッサンドロ・デルビアンコ(カワサキ)
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