SBK(スーパーバイク世界選手権)第10戦スペイン 3日目
2021/09/27
SSP(スーパースポーツ世界選手権)はレース1がキャンセルとなり、日曜日のみの決勝1レース制での開催となった。決勝レースは気温25度、路面温度38度のドライコンディションの下、17周で争われた。
2番グリッドからスタートしたドミニク・エガター(ヤマハ)が好スタートでレースをリード。エガターは3周目には2番手以下に1秒以上のリードを取ると、周回ごとにリードを広げ、2番手以下に9秒609と大差をつけて独走で今シーズン10勝目を記録した。
2番手争いはフィリップ・エッテル(カワサキ)、マヌエル・ゴンザレス(ヤマハ)、ニキ・トゥーリ(MVアグスタ)の3人が接戦を展開。中盤の9周目にトゥーリがゴンザレスを交わして2番手に浮上。終盤にはエッテルとの差を縮めたが、最後はエッテルがトゥーリを振り切って2位に入賞。トゥーリは0秒642差の3位に入賞した。表彰台をヤマハ、カワサキ、MVアグスタの3メーカーのマシンが分け合い、ヤマハが3戦を残して、コンストラクターズチャンピオンを確定させた。
ゴンザレスは終盤に遅れ、単独4位でゴール。5位にフェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)、6位にジャン・オンジュ(カワサキ)が続いた。川﨑 祥吾(カワサキ)は22位でチェッカーを受けた。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2は気温29度、路面温度47度のドライコンディションの下、13周で争われた。
レースは大きな集団でのトップ争いとなったが、4周目にトップに立ったバハティン・ソフォグル(ヤマハ)が中盤には2番手以下に約1秒の差をつけて単独トップに立つと、最終的に3秒463とSSP300クラスとしては大きなリードを取って、今シーズン2勝目を記録した。
岡谷 雄太(カワサキ)が2位、ジェフリー・ブイス(カワサキ)が3位でチェッカーを受けたが、共に最終ラップのトラックリミットオーバーにより1ポジション降格となり、イニゴ・イグレシアス(カワサキ)が2位に入賞。岡谷は今シーズン2回目の表彰台獲得となる3位に入賞。ブイスは4位でゴールとなった。
チャンピオン争いをリードするアドリアン・ウエルタス(カワサキ)はタイトル確定の可能性を持ってレース2に臨んだが、トップ集団の中での走行中に、バックストレートエンドで2回のオーバーランを喫し、5周目の6コーナーで転倒リタイアに終わり、タイトル争いの決着は次戦に持ち越しとなった。ランキング2位のブイスとは36ポイント差となっている。
SBK第10戦スペイン SSP決勝レース リザルト
1 ドミニク・エガター(ヤマハ)
2 フィリップ・エッテル(カワサキ)
3 ニキ・トゥーリ(MVアグスタ)
4 マヌエル・ゴンザレス(ヤマハ)
5 フェデリコ・カリカスロ(ヤマハ)
6 ジャン・オンジュ(カワサキ)
7 ラファエル・デ・ローサ(カワサキ)
8 スティーブン・オデンダール(ヤマハ)
9 ステファノ・マンジ(ヤマハ)
10 ジュール・クルゼール(ヤマハ)
22 川﨑 祥吾(カワサキ)
SBK第10戦スペイン SSP300決勝レース2 リザルト
1 バハティン・ソフォグル(ヤマハ)
2 イニゴ・イグレシアス(カワサキ)
3 岡谷 雄太(カワサキ)
4 ジェフリー・ブイス(カワサキ)
5 マルク・ガルシア(カワサキ)
6 ミルコ・ジェンナイ(ヤマハ)
7 メイコン・カワカミ(ヤマハ)
8 ルーベン・ビジマン(ヤマハ)
9 ファンコンド・ランビアス(ヤマハ)
10 イエレイ・ルイス(ヤマハ)
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