MotoGP第13戦アラゴンGP Moto3決勝
2021/09/13
MotoGP第13戦アラゴンGP、Moto3クラスは、スペインのモーターランド・アラゴンで決勝レースを行ない、デニス・フォッジア(ホンダ)が優勝した。
決勝日は朝のウォームアップセッションで霧が発生してセッションディレイ。Moto3クラスのウォームアップセッションは、45分遅れで、予定の20分間から10分間に短縮して行なわれた。決勝までには天候は回復、Moto3クラスの決勝レースは気温22度、路面温度33度のドライコンディションの下、19周で争われた。
スタートからリードしたのはポールポジションのダリン・ビンダー(ホンダ)だったが、バックストレートでガブリエル・ロドリゴ(ホンダ)がトップに浮上。ロドリゴは2周目までレースをリードしたが、3周目にビンダーがトップを奪還する。
4周目にデニス・オンジュ(KTM)がトップに立つと、そこからレースの大半をリードする。12名ほどのライダーがトップ集団を作り、接戦を繰り広げながら、周回を重ねて行くが、6周目の最終コーナーで11番手を走っていたロドリゴが転倒、直後につけていたロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)がこれを避けてランオフに飛び出し、トップ集団は10人ほどの戦いとなる。
10周目にチャビエル・アルティガス(ホンダ)がオンジュを交わしてトップに立つが、オンジュもすぐにトップを奪還。オンジュは11周目から終盤に差し掛かった17周目までトップの座をキープする。
16周目にトップ集団の中につけていたポイントリーダーのペドロ・アコスタ(KTM)が5コーナーでアルティガスを交わそうとしてイン側で転倒、アルティガスも巻き込まれて両者リタイアとなる。
14番グリッドからスタートしたフォジアは序盤からトップ集団の後方に加わり、中盤の11周目には3番手に浮上。12周目には2番手に上がり、そこからオンジュと接戦のトップ争いを展開する。残り2周のストレートエンドでフォジアがトップに浮上するが、最終ラップの5コーナーでは、オンジュがフォジアを交わしてトップを奪還。そして、バックストレートエンドの16コーナーでフォジア前に出て、そのままトップでチェッカーを受け今シーズン3勝目を記録した。
オンジュは0秒041秒差の2位でゴール。今シーズン3回目となる表彰台を獲得した。最後の表彰台を巡る3番手争いはセルジオ・ガルシア(ガスガス)がキープしていたが最終ラップの12コーナーでガルシアは転倒。4番手につけていた佐々木 歩夢(KTM)が3番手に浮上し、イサン・グエバラ(ガスガス)、ニッコロ・アントネッリ(KTM)との最終ラップの僅差の接戦に競り勝って、今シーズン初表彰台を獲得。オンジュと佐々木のKTMテック3の二人がMoto3クラスでは初めてそろって表彰台に立ち、チームとして初のダブル表彰台を獲得した。
グエバラが4位、アントネッリが5位に入賞。6位にアンドレア・ミーニョ(ホンダ)、7位にビンダー、8位にステファノ・ネパ(KTM)の順で続き、スタートからトップ集団の一角につけた鈴木 竜生(ホンダ)が9位に入賞。10位にジャウメ・マシア(KTM)が続いた。
山中 琉聖(KTM)は11位入賞。鳥羽 海渡(KTM)は16位、國井 勇輝(ホンダ)は17位でチェッカーを受けた。
チャンピオン争いではポイントリーダーのアコスタ、ランキング2位のガルシアが共にノーポイントに終わり、二人のポイント差は46ポイントと変わらなかった。優勝したフォジアがランキング3位に浮上、ガルシアとの差を12ポイントに縮めた。
MotoGP第13戦アラゴンGP Moto3クラス決勝結果
1 デニス・フォッジア(ホンダ)
2 デニス・オンジュ(KTM)
3 佐々木 歩夢(KTM)
4 イサン・グエバラ(ガスガス)
5 ニッコロ・アントネッリ(KTM)
6 アンドレア・ミーニョ(ホンダ)
7 ダリン・ビンダー(ホンダ)
8 ステファノ・ネパ(KTM)
9 鈴木 竜生(ホンダ)
10 ジャウメ・マシア(KTM)
11 山中 琉聖(KTM)
12 アドリアン・フェルナンデス(ハスクバーナ)
13 シャフリディン・アズマン(ホンダ)
14 ロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)
15 リカルド・ロッシ(KTM)
16 鳥羽 海渡(KTM)
17 國井 勇輝(ホンダ)
18 セルジオ・ガルシア(ガスガス)
19 マクシミリアン・コフラー(KTM)
20 アンディ・イズデイハール(ホンダ)
21 アルベルト・スーラ(ホンダ)
R ジェレミー・アルコバ(ホンダ)
R ロレンソォ・フロン(ホンダ)
R チャビエル・アルティガス(ホンダ)
R ペドロ・アコスタ(KTM)
R カルロス・タタイ(KTM)
R ガブリエル・ロドリゴ(ホンダ)
R フィリップ・サラッチ(KTM)
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