MotoGP第10戦スティリアGP Moto3決勝
2021/08/09
MotoGP第10戦スティリアGP、Moto3クラスは、オーストリアのレッド・ブルリンクで決勝レースを行ない、ペドロ・アコスタ(KTM)が優勝した。
決勝日は朝のウオームアップセッションからウエットコンディションとなり、Moto3クラスの決勝レースは気温17度、路面温度17度のウエットコンディションの下、23周で争われた。路面状況は一部ライン上が乾き始めており、タイヤチョイスの難しいレースとなった。ポールポジションのデニス・オンジュ(KTM)はスタート3分前の段階で、タイヤ交換が完了せず、作業を続行したため、ウォームアップラップをピットレーンからスタートし、最後尾グリッドからスタートすることになった。
レースは2番グリッドのセルジオ・ガルシア(ガスガス)、3番グリッドのロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)、4番グリッドのアコスタが好スタートを切り、序盤の段階から後続を引き離してトップ争いを展開。序盤から終わるころにはフェナティが遅れ始め、ガルシアとアコスタが一騎打ちのトップ争いを展開する。
アコスタは何度かトップに出たものの、レースの大半をリードしたのはガルシア。レ―ス終盤にはトップを争う二人が3番手以下に10秒以上の差をつけて、最終ラップに突入する。ゴールまで残り二つとなった9コーナーで、アコスタがガルシアのインをついてトップに浮上。ガルシアは9コーナーで転倒を喫してしまう。
アコスタはそのままトップでチェッカーを受け、今シーズン5勝目を記録。ガルシアはすぐに再スタートを切り、後続と差があったことが幸いし、約1秒のリードを保って2位でチェッカーを受け、今シーズン4回目の表彰台を獲得した。トップ争いから遅れた後、ジャウメ・マシア(KTM)と接戦の3番手争いを展開していたフェナティが最終ラップに前に出て3位表彰台を獲得。マシアはコンマ1秒差の4位でゴールとなった。
今回が復帰戦となった佐々木 歩夢(KTM)は14番グリッドから好ダッシュを見せて5番手をキープし、5位入賞を果たし、上位5位までをホームレースのKTM系のマシンが占めた。スリックタイヤを選択したダリン・ビンダー(ホンダ)は終盤、路面状況の改善と共にポジションを上げて6位でゴール。
序盤からトップ10圏内でポジション争いを繰り広げ、終盤に追い上げてきたビンダーに先行された後、7番手争いの接戦を展開した山中 琉聖(KTM)と國井 勇輝(ホンダ)は、山中が7位、國井が8位に入賞。それぞれ決勝ベストリザルトを記録した。
9位にマクシミリアン・コフラー(KTM)、10位にアドリアン・フェルナンデス(ハスクバーナ)が入賞。鳥羽 海渡(KTM)が12位、鈴木 竜生(ホンダ)は15位に入賞と、日本人ライダーが全員ポイント圏内でフィニッシュした。
MotoGP第10戦スティリアGP Moto3クラス決勝結果
1 ペドロ・アコスタ(KTM)
2 セルジオ・ガルシア(ガスガス)
3 ロマーノ・フェナティ(ハスクバーナ)
4 ジャウメ・マシア(KTM)
5 佐々木 歩夢(KTM)
6 ダリン・ビンダー(ホンダ)
7 山中 琉聖(KTM)
8 國井 勇輝(ホンダ)
9 マクシミリアン・コフラー(KTM)
10 アドリアン・フェルナンデス(ハスクバーナ)
11 フィリップ・サラッチ(ホンダ)
12 鳥羽 海渡(KTM)
13 ジョン・マクフィー(ホンダ)
14 イサン・グエバラ(ガスガス)
15 鈴木 竜生(ホンダ)
16 ロレンソォ・フロン(ホンダ)
17 アンドレア・ミーニョ(ホンダ)
18 ジェレミー・アルコバ(ホンダ)
19 ステファノ・ネパ(KTM)
20 ガブリエル・ロドリゴ(ホンダ)
21 デニス・オンジュ(KTM)
22 デニス・フォッジア(ホンダ)
23 リカルド・ロッシ(KTM)
R ダビド・サルバドール(ホンダ)
R アンディ・イズデイハール(ホンダ)
NS カルロス・タタイ(KTM)
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