ファウスト・グレシーニ氏が死去
2021/02/24
グレシーニ・レーシングのチームオーナー兼チームマネージャーであるファウスト・グレシーニ氏が、2月22日に新型コロナウイルス感染症による肺炎が原因で亡くなった。
グレシーニ氏は、昨年末に新型コロナウイルスに感染、12月27日からイタリア、ボローニャ市内の病院に入院していた。享年60歳。
グレシーニ氏は元グランプリライダーで、1983年より125ccクラスに参戦。1985年、1987年の二度、125ccクラスのチャンピオンを獲得した。1994年までの12年間現役として活躍、通算132戦に参戦し21勝、47回の表彰台、17回のポールポジション、13回のファステストラップを獲得。1986年から1987年にかけて11連勝を達成した記録を持ち、これは故・アンヘル・ニエト氏に並ぶ軽量級の史上最多連勝タイ記録。
現役引退後は、1997年に自らチームオーナーとなりグレシーニ・レーシングを設立。2001年には故・加藤大治郎がGP250ccクラスのチャンピオンとなった。2010年にはトニ・エリアスが初代Moto2クラスチャンピオンに輝き、2018年にはホルヘ・マルティンがMoto3クラスタイトルを獲得。2019年にはマッテオ・フェラーリがMotoEワールドカップの初代チャンピオンとなるなど、チームとしても活躍を収めた。
ドルナスポーツの最高経営責任者カルメロ・エスペレータ氏は「ファウストを失ったことを深く悲しんでいます。彼は大変よい友人であり、愛すべき人物でした。彼の状態に関するニュースを注意深く見守り、入院しているときでさえ彼と話をしていました。彼の家族、友人、そしてチームのメンバーに心からお悔やみ申し上げます」と語り、数多くのグランプリ関係者も哀悼の意を表した。
グレシーニレーシングは、2021年シーズン、MotoGPクラスにアプリリア・レーシング・チーム・グレシーニとして、Moto2クラスにフェデラルオイル・グレシーニとして、Moto3クラスにはインドネシアン・レーシング・チーム・グレシーニとして参戦を予定している。
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