MotoGP第2戦スペインGP MotoGP決勝
2020/07/20
MotoGP第2戦スペインGP、MotoGPクラスは、スペインのヘレスサーキットで決勝レースを行ない、ファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温32度、路面温度53度のドライコンディションで争われた。
2番グリッドから、ただ一人前後ソフトコンパウンドのタイヤを選んで臨んだマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)がレースをリード。マルク・マルケス(ホンダ)がビニャーレスを追う。マルケスは3周目のバックストレートエンドでビニャーレスをパスし、トップに浮上、少しずつリードを広げていくが、5周目の4コーナーで転倒しかけ、リカバリーしたものの、コースオフ。18番手付近でコースに復帰する。
これでビニャーレスがトップに立ち、ジャック・ミラー(ドゥカティ)、クアルタラーロの順で周回。クアルタラーロは6周目の最終コーナーでミラーのインを突いて2番手に浮上すると、コンマ9秒ほどあったトップを行くビニャーレスとの差を縮め、8周目の最終コーナーでビニャーレスを交わしてトップに浮上する。
トップに立ったクアルタラーロは2位以下に少しずつリードを広げながら、トップを独走。MotoGPクラス20戦目で初優勝を達成した。
2位争いはビニャーレスとミラーが接戦を繰り広げたが、レース終盤には後方からマルケスが追いついて来る。マルケスは10周目には10位、16周目には5位に浮上。20周目の最終コーナーではミラーを交わして3位に浮上し、ビニャーレスに追いついたものの、22周目の3コーナーでハイサイド転倒を喫し、リタイアに終わった。
ビニャーレスが2位でゴール。終盤にミラーを交わしたアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が3位に入賞した。
ミラーは4位でゴール。5位にフランコ・モルビデリ(ヤマハ)、6位にポル・エスパルガロ(KTM)、7位にフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、8位にミゲール・オリベイラ(KTM)、9位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)の順で続き、中上 貴晶(ホンダ)が10位に入賞した。
11位にヨハン・ザルコ(ドゥカティ)、12位にアレックス・マルケス(ホンダ)、13位にブラッド・ビンダー(KTM)、14位にティト・ラバット(ドゥカティ)、15位にブラッドリー・スミス(アプリリア)が入賞。
イケル・レクオナ(KTM)は19周を回ってピットに戻ってリタイア。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は10位走行中の19周目にマシンをコースサイドに止めてリタイア。アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は3周目の10コーナーで転倒リタイア、ジョアン・ミル(スズキ)は2周目の9コーナーで転倒リタイアに終わった。
アレックス・リンス(スズキ)は土曜日のQ2で転倒した際に右肩を負傷。決勝を欠場した。カル・クロッチロウ(ホンダ)は日曜日朝のウォームアップセッションで転倒、脳しんとうと頚椎を負傷したため、決勝を欠場した。
なお、転倒リタイアに終わったマルク・マルケスだが、右腕の上腕骨を骨折。橈骨神経麻痺の可能性があるため、12時間の監視体制の下でヘレス市内の入院している。明日、バルセロナに移動し、21日に市内の大学病院で手術を受ける予定となっている。復帰は手術の結果次第となるが、少なくとも連戦となる来週末のアンダルシアGPは欠場となる見込み。
MotoGP第2戦スペインGP MotoGPクラス決勝結果
1 ファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)
2 マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)
3 アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)
4 ジャック・ミラー(ドゥカティ)
5 フランコ・モルビデリ(ヤマハ)
6 ポル・エスパルガロ(KTM)
7 フランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)
8 ミゲール・オリベイラ(KTM)
9 ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)
10 中上 貴晶(ホンダ)
11 ヨハン・ザルコ(ドゥカティ)
12 アレックス・マルケス(ホンダ)
13 ブラッド・ビンダー(KTM)
14 ティト・ラバット(ドゥカティ)
15 ブラッドリー・スミス(アプリリア)
R マルク・マルケス(ホンダ)
R イケル・レクオナ(KTM)
R バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)
R アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)
R ジョアン・ミル(スズキ)
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