Hondaは、1月10日に2020年のモータースポーツ参戦体制と普及活動計画について発表した。

　2輪ロードレースでは、FIMロードレース世界選手権MotoGPクラスでは、2019年シーズンに4年連続6度目のチャンピオンを獲得したマルク・マルケスに加え、2019年Moto2クラスチャンピオンのアレックス・マルケスがRepsol Honda Teamに加入。新体制で4年連続となるMotoGPタイトル三冠達成を目指す。サテライトのLCR Honda IDEMITSUより中上 貴晶が、LCR Honda CASTROLよりカル・クロッチロウが引き続き参戦する。

　FIMスーパーバイク世界選手権（SBK）には、新たにHRCのワークスチーム「Team HRC」で参戦。ライダーは、アルバロ・バウティスタとレオン・ハスラムの2名体制とし、新型「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」をベースとしたワークスマシンのCBR1000RR-RW FIREBLADE SPを投入する。また、MIE Racing Althea Honda TeamよりCBR1000RR-R FIREBLADE SPで高橋 巧がSBK初レギュラー参戦。

　FIM世界耐久選手権（EWC）ではF.C.C. TSR Honda Franceをサポート。ライダーはジョシュ・フック、フレディ・フォレイ、マイク・ディ・メリオの体制となり、マシンはCBR1000RR-R FIREBLADE SPとなる。

　全日本選手権ロードレースでは、JSB1000クラスでの「Team HRC」としてのワークス活動は行なわず、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaから水野 涼、Keihin Honda Dream SI Racingから清成 龍一と渡辺 一馬の参戦が決定。また、ライダーは未定ながら、Honda Dream RT 桜井ホンダとTeam ATJをサポートする。

　全日本に新たに加わるST1000クラスでは、MuSASHi RT HARC-PRO.から名越 哲平、日本郵便 Honda Dreamから高橋 裕紀、SDG Mistresa RT HARC-PRO.から榎戸 育寛、Keihin Honda Dream SI Racingから作本 輝介が参戦。ST600クラスには日本郵便 Honda Dreamより参戦する小山 知良、MOTO BUM HONDAより参戦する荒川 晃大、BATTLE FACTORYより伊達 悠太が参戦。

　若手育成では、ロードレースで二輪モータースポーツへの関心が急速に高まるアジア地域においてHondaのレース活動と連動し、MotoGPクラスへのチャレンジという若手ライダーの夢の具現化を目指す。今シーズンもMotoGPのMoto2、Moto3クラスに参戦する「Honda Team Asia」へのサポートを継続。Moto2クラスのIDEMITSU Honda Team Asiaからアンディ・ファリド・イズディハールとソムキアット・チャントラ、Moto3クラスのHonda Team Asiaから小椋 藍と國井 勇輝が参戦する。

　また、若手育成のプログラムとして「IDEMITSU Asia Talent Cup（イデミツ・アジア・タレント・カップ）」を引き続き活用し、世界で活躍できるライダーのさらなる発掘、育成に取り組む。また、ステップアップの場として、FIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権のサポートを継続。FIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権のAsia Talent Teamから参戦する、松山 琢磨、タットチャコーン・ブーシュリ、ビリー・バン・エールデ、Astra Honda Racing Teamから参戦するマリオ・アジと、IDEMITSU Asia Talent Cup出身のライダーをサポートする。