MotoGP第14戦アラゴンGP MotoGP決勝
2019/09/23
MotoGP第14戦アラゴンGP、MotoGPクラスは、スペインのモーターランドアラゴンで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温27度、路面温度32度のドライコンディションで、23周で争われた。
ポールポジションからスタートしたマルケスは、1周目からトップをキープ。その後方でジャック・ミラー(ドゥカティ)とマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、ファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)が2番手争いを展開しペースが上がらなかったことから、マルケスは1周目から2番手以下とのリードを広げ、1周目のコントロールラインの段階で約1秒のリードを築く。
単独トップとなったマルケスは2周目にはファステストラップを記録。5周目には約3秒、11周目には約5秒とリードを拡大してトップを独走。グランプリ通算200戦目となる今レースで、今シーズン9勝目を記録した。
2番手争いは7周目までミラーがリードするが、8周目にビニャーレスが2番手に浮上してマルケスを追う。ビニャーレスはレース中盤には3番手以下に約1秒のリードを取り、レースの大半を2番手で周回を重ねたが、序盤は5番手前後を走行。
しかし、レース中盤すぎから、クアルタラーロ、ミラーを交わして3番手に浮上してきたアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が、レース終盤にはビニャーレスに接近。残り3周でビニャーレスの背後に迫ったドビジオーゾは、21周目のバックストレートでビニャーレスを交わして2番手に浮上し、そのまま2位でチェッカーを受け、優勝したオーストリアGP以来となる表彰台を獲得。
ビニャーレスはさらにミラーにも追いつかれ、最終ラップの1コーナーでミラーが3番手に浮上。ミラーはチェコGP以来となる3位表彰台を獲得した。
ビニャーレスはレースの大半で2番手を走りながら、マルケスを追撃したことでタイヤに負担をかけてしまい、最後に二人に交わされて4位でゴール。クアルタラーロも中盤すぎには2番手争いから後退し、単独5位でチェッカーとなった。
6位にカル・クロッチロウ(ホンダ)が続き、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が今シーズンベストとなる7位に入賞。バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)はレース中盤から単独8番手での走行となり、8位でゴールした。
12番グリッドからスタートしたアレックス・リンス(スズキ)は1周目の12コーナーでフランコ・モルビデリ(ヤマハ)のインに入った際に接触、モルビデリを転倒させてしまい、審議対象となる。5周目の段階でリンスにロングラップペナルティが科せられ、7周目にペナルティを消化。リンスは接触した際に右側のエアロダクトを失ったが、追い上げて9位でチェッカーとなった。
10位に中上 貴晶(ホンダ)が入賞。中上は序盤から中盤すぎまでは13番手前後を走行していたが、終盤に前を行く4人の10番手争いの集団に追いつくと、前のライダーを次々に交わし、21周目には集団の先頭となる10番手に浮上。最後は後続を振り切って10位に入賞した。
中上と10番手を争ったアンドレア・イアンノーネ(アプリリア)が11位、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)が12位、ミゲール・オリベイラ(KTM)が13位に入賞。
9番グリッドからスタートしたジョアン・ミル(スズキ)は1周目に遅れ、14位でゴールとなった。ティト・ラバット(ドゥカティ)は15位に入賞。
以下、16位にフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)、17位にミカ・カーリョ(KTM)、18位にカレル・アブラハム(ドゥカティ)、19位にブラッドリー・スミス(アプリリア)の順で続き、ホルヘ・ロレンソ(ホンダ)は20位でゴール。21位にハフィス・シャリン(KTM)が続いた。
モルビデリ(ヤマハ)は1周目にリンスに接触されて転倒しそのままリタイア。ポル・エスパルガロ(KTM)は初日の転倒で左手首を骨折し、欠場。すでに手術を終えている。
チャンピオンシップではマルケスが獲得ポイントを300ポイントとし、ランキング2位のドビジオーゾとの差を98ポイントとした。ドビジオーゾは今回の2位入賞でポイント差の拡大を最小限に留めたが、次戦タイGP終了時点で二人のポイント差が100ポイント以上に広がれば、マルケスのタイトルが確定する。
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