ヤマハファクトリーがポールポジション 予選4番手のハルク・プロはピットスタートに
2019/07/27
ハルク・プロの本田光太郎チームマネージャーと本田重樹総監督
鈴鹿8耐ウイークの土曜日は台風の影響で悪天候に見舞われ、トップ10トライアルがキャンセルとなった。グリッドは金曜日に行なわれた公式予選の順位で決定。この結果YAMAHA FACTORY RACING TEAMがポールポジションを獲得。2番手にRed Bull Honda、3番手にKawasaki Racing Teamとファクトリー3チームがトップ3を占めた。
そして予選4番手につけたのは鈴鹿8耐で3回もの優勝経験を持つ名門チーム、ハルク・プロ。ところがハルク・プロはペナルティを受けてピットスタートとなることが発表された。
ペナルティの対象となったのはタイヤ規制に対するもの。タイヤ使用本数制限があるEWCではタイヤにシールを貼るルールだが、ハルク・プロはタイヤではなくホイールのリムに貼ってしまった。これではタイヤを組み替えれば何本でもタイヤを使えることになってしまうのだ。
具体的なペナルティとしては、スタート進行時には4番手グリッドにつけるものの、ウオームアップランの後にピットロードに向かい、ピットロード出口にあるストップエリアで待機。本来のスタートから90秒後にハルク・プロ車はスタートできる。
本田重樹ハルク・プロ総監督は「恥ずかしい話だけれど、きちんと説明をしたかった」と報道陣を集めて事情を説明。本田光太郎チームマネージャーは「表彰台や優勝が厳しい状況になったことをチームとしてライダーたちに説明、謝罪をしました。残念ですが、この事実を受け入れるしかありません。今は、少しでも上に行けるようにとチームが一致団結しています。ただ、スポンサーや関係者、ファンの皆さんには大変申し訳ない思いでいっぱいです」とコメント。
普段のハルク・プロならあり得ない、鈴鹿8耐ならではのミス。ハルク・プロはスタートからハンディを負うが、前だけを見て、新たなドラマ作りを目指して8時間の戦いに挑む。
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