MotoGP第9戦ドイツGP MotoGP決勝
2019/07/08
MotoGP第9戦ドイツGP、MotoGPクラスは、ドイツのザクセンリンクで決勝レースを行ない、マルク・マルケス(ホンダ)が優勝した。
MotoGPクラスの決勝レースは気温20度、路面温度32度のドライコンディションで、30周で争われた。マルケスは1コーナーではトップを奪取。1周目をマルケス、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、アレックス・リンス(スズキ)の順で終える。2周目の3コーナーで7番手につけていたファビオ・クアルタラーロ(ヤマハ)が転倒リタイアとなる。さらに同じ3コーナーでは17番手を走っていたミゲール・オリベイラ(KTM)も転倒するが、再スタート。
マルケスは3周目付近から後続にリードを取り始める。4周目にはリンスがビニャーレスを交わして2番手に浮上しマルケスを追うが、その差は少しずつ広がっていく。マルケスは5周目にはファステストラップを記録。6周目にはマルケスとリンスの差は約1秒に広がり、リンスが単独2位、ビニャーレスとカル・クロッチロウ(ホンダ)が僅差で3番手を争う。
レース中盤の15周目の時点で、マルケスはリンスに約3秒のリードを取り、リンスも単独2位をキープしていたのだが、19周目の11コーナーでリンスが転倒を喫しリタイアとなる。これでビニャーレスとクロッチロウのバトルが2番手争いとなる。
マルケスは終盤に入っても2番手以下との差を広げながら快走し、最終ラップに入る時点で約6秒半のリードを取り、最後は余裕のクルージングでトップでチェッカーを受け、今シーズン5勝目を記録した。ザクセンリンクではMotoGPクラス昇格後、7連連続ポールtoウインを達成。125cc、Moto2クラス時代も含めると、10年連続ポールtoウインという記録も樹立。さらにMoto2クラスで弟のアレックスが優勝し、今シーズン3回目の兄弟優勝となった。
「2周かけてタイヤを温めて、それからプッシュするのが戦略だった。終盤はただライディングを楽しみ、弟のことを考えていた。FP4からフィーリングがとてもよかった。サマーブレイクをこのような形で迎えることがとてもハッピーだ」とマルケス。
2番手争いの接戦は終盤まで続いたが、最終ラップにクロッチロウがわずかに遅れ、ビニャーレスが2位、クロッチロウが3位に入賞した。
「タフなレースだった。自分たちのカードでレースに臨み、ハードタイヤがボクたちにとってベストな選択であることは分かっていた。2位はベストリザルトだと思うので、チームに感謝したい。ボクたちはコンスタントにレースができるようになっており、再び表彰台に立てたことはすばらしいことだ」とビニャーレス。
「いいレースができるといつも思っていた。FP4では17位だったが、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。マーベリックにプレッシャーを掛け続けるようトライしたが、終盤、リアを大きく滑らせてしまった。表彰台に立てたことはとてもハッピーだよ」とクロッチロウ。
4番手争いのサードグループは5人のライダーが終始接戦を展開。4位にダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)、5位にアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)、6位にジャック・ミラー(ドゥカティ)、7位にジョアン・ミル(スズキ)、8位にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の順で入賞した。
フランコ・モルビデリ(ヤマハ)は中盤すぎまで4番手争いに加わっていたが、終盤に遅れ9位。代役参戦のステファン・ブラドル(ホンダ)は10位に入賞した。
ティト・ラバット(ドゥカティ)が11位、ポル・エスパルガロ(KTM)はサードグループから後退し、12位に入賞。終盤に追い上げたアンドレア・イアンノーネ(アプリリア)が13位に続き、中上 貴晶(ホンダ)は左足首の痛みを抱えながら、序盤から入賞圏内を走行。終盤にイアンノーネに交わされたものの、14位に入賞した。15位にカレル・アブラハム(ドゥカティ)が入賞。
以下、16位にハフィス・シャリン(KTM)、17位にフランチェスコ・バニャーヤ(ドゥカティ)が続き、オリベイラは再スタート後、18位で完走。
アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)は8番手走行中の29周目の1コーナーで転倒を喫しリタイア。ヨハン・ザルコ(KTM)は3周目の3コーナーで転倒リタイアに終わった。
チャンピオンシップではマルケスがランキングトップをキープ。ドビジオーゾがランキング2位に続くが、その差は58ポイントに広がった。このレースでシーズン前半戦は終了、約1カ月のサマーブレイクを挟んで、後半戦は8月4日決勝のチェコGPから始まる。
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